広島大学病院小児病棟のプレイルームに7月6日、無数の星が降り注ぎました。本物の星空をなかなか見ることができない入院患者や家族に届ける、一般社団法人「星つむぎの村」(山梨県北杜市)の「出張プラネタリウム」です。直径4メートルのドームの中に寝そべって、球形の天井に映し出される星空や宇宙の映像を見上げます。子どもたちは自分の星座を見つめ、銀河系のさらに遠くへ思いをはせました。
富士山が見える山梨の日没から日の出までの物語を上映しました。元山梨県立科学館学芸員で「星つむぎの村」共同代表の髙橋真理子さんが、「夏の大三角」「織姫と彦星」などを紹介。星座はイラスト入りで投影し、誕生月の子どもたちの名前を呼びながら、「おうし座の背中にはスバルという素敵な宝石があります」などと解説しました。火星や木星を間近に見た後は、太陽系、銀河系を越えて、広大な宇宙へ。髙橋さんは「ひとりひとりはみんな違うけれど、広い宇宙から見たらみんな同じ命です。星は私たちにいろいろなことを伝えてくれます」と語りかけました。
広島大学病院での開催は昨年に続き3回目。今回は臨床検査機器、診断薬などを提供するグローバルヘルスケア企業の「シスメックス」(神戸市)と、医療支援活動に国内外で取り組む特定非営利活動法人ジャパンハート(東京)にご支援をいただきました。
「星つむぎの村」は「星座カード」などを手作りするワークショップや八ヶ岳での星空観望会、オンライン観望会など星空と親しむさまざまな活動をしています。「出張プラネタリウム」は2014年から始め、現在は年間約160カ所に出向いています。髙橋さんは「宇宙の広大な世界へ想像力を広げ、心を解き放っていただけたら」と話していました。

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