広島大学病院の主な取り組み

内視鏡トレーニングセンターを開設

2020年5月広島大学病院内に医学部生や研修医、若手医師らの内視鏡操作技術のスキルアップを図るための内視鏡トレーニングセンターが設置されました。本センターは電子内視鏡システム2セット、上部消化管および大腸内視鏡、吸引器、高周波電源装置、コンピューター内視鏡シミュレーター、上部消化管・大腸のゴム模型を備えており、これらの機器は学生や研修医が自由に使用することができ、消化器内視鏡に触れたことのない初学者の研修、また、高度な手技取得を目指す内視鏡医の卒後教育に大いに役立つことが期待されます。このような内視鏡訓練設備は、県内及び近郊には設置されておらず、高度な内視鏡診療を行える内視鏡専門医を多く育成し、関連施設に派遣することで地域全体の内視鏡診療のレベルアップにつながると期待しています。

WAO Centers of Excellence に認定

2020年11月に、広島大学病院アレルギーセンターが世界アレルギー機構(The World Allergy Organization:WAO)の指定する WAO Centers of Excellence に認定されました。
WAO Centers of Excellence は、アレルギー疾患と免疫疾患に関して卓越した教育、研究、トレーニングを実践し、提供している施設が認定され、アジアでは6施設、日本では本院と国立成育医療研究センター、国立病院機構相模原病院の4施設が認定されています(2021年5月1日現在)。
本院は、広島県のアレルギー疾患医療拠点病院として広島県のアレルギー疾患対策と診療において中心的な役割を果たすと同時に、アレルギー疾患に関する研究の成果を世界に発信してきました。今回の WAO Centers of Excellence に認定によって、本院の果たすべき役割はさらに大きなものになります。

「ジャパン インターナショナル ホスピタルズ(JIH)」に推奨

広島大学病院では、外国人患者の医療サービスの充実と病院スタッフの負担軽減を図るため2020年5月に国際医療支援部を設置し、院内文書や表示の多言語化、医療通訳体制の整備等、外国人患者受入体制の整備を行っています。
この度2021年1月19日付けで、一般社団法人 Medical Excellence JAPAN(MEJ)が、渡航受診者受入れに意欲のある病院の受入体制や取組み、渡航受診者を受入れる診療科において提供する診断・治療の実績を評価し、所定の基準を満たす病院を推奨する制度である「ジャパン インターナショナル ホスピタルズ(JIH)」の推奨を受けました。

広島県で初のWATCHMAN手術に成功 心房細動患者へ脳梗塞などを予防

広島大学病院ハートブレインチームが広島県内では初となる心房細動の患者さんへの左心耳閉鎖デバイス(WATCHMAN)手術2例を2020年9月11日に実施しました。
心房細動は、加齢と共に増加する最も頻度の高い不整脈です。心房の動きが早く不規則になり、動悸やめまいの原因となったり、血栓ができやすく脳梗塞の危険性が5倍程度高まることがわかっています。脳梗塞予防のため抗凝固療法が必要となりますが、出血リスクが高い患者さんでは抗凝固療法を行うのが難しく困っていました。こういった患者さんのために開発されたのがWATCHMANで、血栓が生じやすいとされる左心耳を閉鎖するデバイスです。足からカテーテルを挿入し、左心耳に留置します。一回の手技で脳梗塞が予防でき、抗凝固療法が中止できるので経済的な負担も軽減します。WATCHMANは2019年9月から保険適用となり、本院では先行施設として準備が進められていました。
ハートブレインチームは、循環器内科・心臓血管外科・脳神経内科・麻酔科・救急集中治療科など他科・多職種で構成された治療チームです。


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