福島の復興支援に従事した小林医師が出張報告(2020.1.10)

 広島大学では、福島県立医科大学から双葉地域の避難指示解除を見据え、帰還住民が安心して住み働ける環境を整備するための医療体制構築を目的として、同大学病院が設置した「ふたば救急総合医療支援センター」への協力依頼に対し、広島大学病院内に「福島医療支援センター」を設置、2016年10月から本院医師が出向し医療支援を通じて福島復興に協力しています。

 2019年10月から3カ月間の出向を終えた総合内科・総合診療科の小林知貴助教が2020年1月10日、木内良明病院長に伊藤公訓診療科長同席のもと、出向報告を行いました。木内病院長からはねぎらいの言葉が述べられ、小林医師は福島での復興支援の状況を振り返りました。

 小林医師は、地域医療を支えるため富岡町に開院した福島県ふたば医療センター附属病院などで診療に当たりました。住民の帰還は進んでおらず、病院を訪れるのは除染関係者らが多いといいます。「震災から9年もたつと、広島では福島のことを考えることは少ないが、現地ではいまだに震災の影響は大きく立ち入り禁止の区域も多い」と厳しい状況にも触れていました。

左から木内病院長、小林助教、伊藤診療科長

左から木内病院長、小林助教、伊藤診療科長


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