福島の復興支援に従事した丸橋医師が出向報告(2020.4.13)

 広島大学では、福島県立医科大学から双葉地域の避難指示解除を見据え、帰還住民が安心して住み働ける環境を整備するための医療体制構築を目的として、同大学病院が設置した「ふたば救急総合医療支援センター」への協力依頼に対し、広島大学病院内に「福島医療支援センター」を設置、2016年10月から本院医師が出向し医療支援を通じて福島復興に協力しています。

 2020年1月から3カ月間の出向を終えた循環器内科の丸橋達也准教授が同年4月13日、木内良明病院長に中野由紀子診療科長、栗栖智准教授同席のもと、出向の報告を行いました。木内病院長からはねぎらいの言葉が述べられ、丸橋医師は福島での医療支援の状況を振り返りました。

 丸橋医師は、地域医療を支えるため富岡町に開院した福島県ふたば医療センター附属病院などで診療に当たりました。「1月はインフルエンザや発熱を訴える患者が多かったが、2、3月は収まり、新型コロナウイルスの影響もあまりなかった」と話していました。また地元の人によると、「いったん故郷を離れた人が戻ってきている感じではなく、なかなか人が増えるまでにはいたっていないようだ」と現状を説明していました。

左から栗栖准教授、中野診療科長、丸橋准教授、木内病院長

左から栗栖准教授、中野診療科長、丸橋准教授、木内病院長


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