福島の復興支援に従事した下原医師が出向報告(2020.10.12)

 広島大学では、福島県立医科大学から双葉地域の避難指示解除を見据え、帰還住民が安心して住み働ける環境を整備するための医療体制構築を目的として、同大学病院が設置した「ふたば救急総合医療支援センター」への協力依頼に対し、広島大学病院内に「福島医療支援センター」を設置、2016年10月から本院医師が出向し医療支援を通じて福島復興に協力しています。

 2020年7月から3カ月間の出向を終えた消化器・代謝内科の下原康嗣医師が10月12日、茶山一彰診療科長、田中信治内視鏡診療科長の同席のもとで、木内良明病院長に出向の報告を行いました。木内病院長からはねぎらいの言葉が述べられ、下原医師は福島での医療支援の状況を振り返りました。

 下原医師は、地域医療を支えるため富岡町に開院した福島県ふたば医療センター附属病院などで診療に当たりました。8月は気温も高かったせいで熱中症の患者さんが多くみられたということです。少しずつ増えてきている地元の方と、除染関係の方が患者さんの中心とのことです。新型コロナウイルス関連で、防護服を着てのドライブスルー方式の検査にも臨んだということでした。

左から木内病院長、下原医師、茶山診療科長、田中診療科長

左から木内病院長、下原医師、茶山診療科長、田中診療科長


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