福島の復興支援に従事した河原医師が出向報告(2021.07.29)

 広島大学では、福島県立医科大学が双葉地域の避難指示解除を見据え、帰還住民が安心して住み働ける環境を整備するための医療体制構築を目的として、同大学病院が設置した「ふたば救急総合医療支援センター」へ協力を続けています。広島大学病院内に「福島医療支援センター」を設置、2016年10月から本院医師が出向し医療支援を通じて福島復興に協力しています。

 2021年4月から3カ月間の出向を終えた総合内科・総合診療科の河原章浩医師が2021年7月29日、伊藤公訓診療科長、菅野啓司診療教授の同席のもと、木内良明病院長へ報告を行いました。木内病院長からはねぎらいの言葉が述べられ、河原医師は福島での医療支援の状況を振り返りました。

 河原医師は、避難解除区域のふたば医療センター附属病院で診療に当たりました。「少しずつ元の住民も戻りつつあるが、復興にはほど遠い。陸の孤島である同地区の医療圏は谷川攻一院長、宮川明美先生をはじめとした医療スタッフたちの献身的な努力の上で成り立っている。福島の風評被害は根強く、これからもできる応援を続けていきたい。」と説明しました。

ふくしま復興ステーション(復興情報ポータルサイト)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/

左から木内病院長、河原医師、伊藤診療科長、菅野診療教授


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