福島の復興支援に従事した鳴戸医師が出向報告(2022.5.23)

 広島大学では、福島県立医科大学が帰還住民への医療体制提供を目的に同大学病院が設置した「ふたば救急総合医療支援センター」へ医師派遣を続けています。広島大学病院内に「福島医療支援センター」を設置し、医療支援を通じて福島復興に協力しています。2018年4月からは双葉地区に設置された福島県ふたば医療センター附属病院(福島県富岡町)での診療も支援しています。

 2022年1月から3カ月間の出向を終えた消化器・代謝内科の鳴戸謙輔医師が5月23日、工藤美樹病院長へ報告を行いました。工藤病院長からはねぎらいの言葉が述べられ、鳴戸医師は福島での医療支援の状況を振り返りました。

 新型コロナウイルス感染症が再び猛威を振るう中での診療で、雪も多く、福島県を堪能することは難しかったといいます。「帰還住民が6割程度で、残りが東電や工事関係者。発熱外来にも毎日数人が訪れていた。周辺では民間病院も復活しつつあるが、やはり数は少ない」とみていました。

ふくしま復興ステーション(復興情報ポータルサイト)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/

左)工藤病院長、右)鳴戸医師


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