広島大学病院ファミリーハウス 小児がん治療プロジェクト

VRゲーム作成プロジェクト
VRゲームのための寄付を行っていただく際には、WEB申込みの場合はコメント欄に「VRゲームを応援」いただける旨を記載してください。また、振込用紙を使って銀行振込をされる場合は通信欄に「VRゲーム」と記載していただくようにお願いいたします。

小児がんとは

小児がんは「万が一」の病気です

がんは日本人の死因の第1位となっていますが、小児でもがんを発症することがあります。
その危険性は約1万人に1人とされており、まれではありますが決して少なくはありません。
広島大学病院は中四国地域で唯一の小児がん拠点病院として、日々多くの小児がんの子ども達の治療を行っています。
小児がんの治療は成人のがんの治療よりも格段に苦しい治療です。
完全に治癒させなければその後の長期生存が望めないため、副作用を薬で抑えながら、最大強度の治療が行われます。
小児は成人と比べてまだ精神的にも未成熟であり、十分に治療の意義などが理解できないままにその苦しい治療に耐えています。
また、側でつきっきりで見守る介護者たちの苦しみも非常に辛く、重いものになります。
そのような小児がんの現状を広めるため、毎年9月9日は「小児がんの日」として、認定NPO法人ゴールドリボンネットワークが中心となり啓蒙活動を行っています。

小児がん患児の心のケア

小児がんには様々な種類や重症度がありますが、多くの子ども達は長期入院による集中治療を必要とします。
子ども達は病気(がん)になったことで精神的に不安定な状態にある中で、長期入院のストレスに耐え、副作用の強い治療や、繰り返す検査、場合によっては大きな手術にも耐えていく必要があります。
そのような小児がんの子ども達に対して、心のケアが重要であることは以前から指摘されています。

プロジェクトの概要

ゲームによる心のケア

アメリカでは医療保険会社CIGNA Health Careが2007年にがんに苦しむ子ども達や若者向けのPCゲーム「Re Mission」を作成し、がんを治療中の小児や若年成人にプレイさせたところ、治療に対するモチベーションがアップし、治療効果も上がったとする報告がありました。

VRゲームの小児への有用性の報告

近年、VR(Virtual Reality:仮想現実)は職業トレーニングなどに有用であるだけではなく、小児のメンタルケアにも劇的な効果をもたらすと報告されています。点滴をする前にVR体験をすることで小児が著明に落ち着く、手術前の小児にVRゲームをさせることで不安が解消される…といった報告が多くされるようになってきました。

広島大学病院はVRでの医療教育に注力しており、本プロジェクトの代表者を中心として、VR医療面接トレーニングソフト(VR OSCE、関連特許2件出願中)や、VRでの血管内治療トレーニングソフト開発を行ってきました。
その経験を活かして、小児がんの患児のために、メンタルケアのためのVRゲームを作成するプロジェクトを、この度開始いたしました。

このゲームは、漫画アニメ「はたらく細胞(講談社、東京)」にご協力いただく予定です。

研究者が以前開発したVR医療面接トレーニングソフト
(株式会社ビーライズと共同開発)

このゲームを通して、

  • 子ども達にがんをたたかうための力を持ってもらいたい!
  • 治療を理解し、前向きになって立ち向かって欲しい!
  • 子ども達の「生きる力」を引き出したい!

というのがこのプロジェクトの趣旨になります。

本VRゲームプロジェクトは「小児がんの子ども達のプロジェクト」であり、広島大学のファミリーハウス基金(小児がん患者およびそのご家族の経済的・精神的負担を軽減することを目的とする広島大学ファミリーハウスの運営のための基金)の一環として寄付の受け付けを行っています。

プロジェクトを紹介するYouTube

小児がん患者向けのVRゲーム作成プロジェクトについて、佐伯医師が説明しています。

プロジェクトの進捗

  • VRゲーム開発のための寄付目標額は2000万円です。

寄付金は4月21日現在、108件総額750万5000円が寄せられています。ご協力、本当にありがとうございます。応援メッセージもいろいろいただいています。合わせて感謝申し上げます。
引き続きVRゲーム制作のためのご寄付を呼び掛けています。よろしくお願いいたします。

応援メッセージはこちら

ご支援のお願い

ゲーム作りには費用を要します。本プロジェクトはすでにゴールドリボンネットワークからの助成金を拝受しておりますが、より多くの支援を必要としています。

本ゲームは営利目的ではなく、作成後は広島大学病院にて実際の患児を対象とした効果の検討を行い、日本全国の小児がんを治療している病院において、無料でダウンロード可能とすることを想定しています。
日本中の小児がんに苦しむ子ども達の笑顔を守るために、是非ともご助力、ご支援を頂きたいと考えております。

寄付金の使途、寄付の手続き等について

この度ご寄付いただいた寄付金は、小児がん長期入院患者のためのVRゲーム作成及び、VRゲームを実際に小児がん患児が使用するための機器購入等に使用します。

本VRゲームプロジェクトは「小児がんの子ども達のプロジェクト」であり、広島大学のファミリーハウス基金(小児がん患者およびそのご家族の経済的・精神的負担を軽減することを目的とする広島大学ファミリーハウスの運営のための基金)の一環として寄付の受け付けを行っています。

VRゲームのための寄付を行っていただく際には、WEB申込みの場合はコメント欄に「VRゲームを応援」いただける旨を記載してください。また、振込用紙を使って銀行振込をされる場合は通信欄に「VRゲーム」と記載していただくようにお願いいたします。

本VRゲームプロジェクトの目標額は2000万円としています。
目標額を上回って金額を寄付いただいた場合に生じた残額については、広島大学ファミリーハウス基金の中で、小児がん患者およびそのご家族のために使用させていただきます。
なお、寄付総額が目標に届かなかった場合でも、集まった金額でゲームを作成しますが、当初の計画とゲームの内容等に変更があれば、その内容について本HP上でご報告いたします。

ご寄付に関するお問い合わせ

小児がん長期入院患者のためのVRゲーム作り

研究責任者:広島大学病院 小児外科 講師 佐伯勇
E-mail:isaeki(AT)hiroshima-u.ac.jp
※(AT)は半角@に置き換えてください。


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