教師教育デザイン学プログラム

 教育問題の複雑化に伴う教職の高度化への要請に対応するため, (i)学びが成り立つ場(空間),(ii)学びを引き出す仕掛け(カリキュラム,学習材),(iii)学びを支える人材(専門職)に着目し,これからの社会で期待される教育ビジョンをデザインできる教師教育者(teacher educator)を育成する。また,教師教育者の教育・研究に関わるアジアの拠点形成を目指す。

 教師教育者には,①教育システムの改革を支援するイノベーター(innovator)の側面と,②教育システムを実質的に機能させている教師を育てる専門職(mentor/ coach)の側面の,二側面がある。

 博士課程前期では,特に①の側面の教師教育者の教育研究と社会貢献活動に焦点化し,次世代の革新的で先導的な教育課程・指導・評価の理論と方法をデザインできる資質・能力と,インクルーシブで協働的な学習空間をデザインできる資質・能力を涵養する。

 博士課程後期では,特に②の側面の教師教育者の教育研究と社会貢献活動に焦点化し,次世代の革新的で先導的な教員養成・教員研修の課程と方法をデザインできる資質・能力と,教育現場で実際に教師を指導し,専門的職能をデザインできる資質・能力を涵養する。

教育課程の特色

 博士課程前期のプログラム専門科目では,教育システムの改革を支援するイノベーター(innovator)としての教師教育者を育成するために,インクルーシブで協働的な学習空間をデザインできる知識と能力,及び次世代の革新的な教育課程,教材,指導・評価の理論と方法をデザインできる知識と能力の育成に関する専門科目を設定する。

 教師教育デザイン学プログラムでは,教師教育を学ぶ際の専門分野となる基幹領域を文字通り「幹」として設定したうえで,教師教育デザイン学を融合的に構成する展開領域を豊かな「枝葉」として設定し,両者の適切な組み合わせ(「展開領域(←基幹領域)」)によって教育研究の柱となる領域を立てる。基幹領域には「学習開発学,カリキュラム開発,特別支援教育学,自然システム教育学,数学教育学,技術・情報教育学,社会認識教育学,国語文化教育学,英語教育学,健康スポーツ教育学,人間生活教育学,音楽文化教育学,造形芸術教育学」があり,展開領域には「学習空間デザイン,カリキュラムデザイン,学習材デザイン,教育支援専門職デザイン」がある。例として,「学習空間デザイン(技術・情報教育学)」「学習空間デザイン(健康スポーツ教育学)」や,「カリキュラムデザイン(カリキュラム開発)」「カリキュラムデザイン(特別支援教育学)」,そして「学習材デザイン(国語文化教育学)」「学習材デザイン(人間生活教育学)」,さらに「教育支援専門職デザイン(学習開発学)」「教育支援専門職デザイン(社会認識教育学)」などが挙げられる。

 博士課程後期のプログラム専門科目では,教育システムを実質的に機能させている教師を育てる専門職(mentor/coach)の側面の教師教育者の教育研究と社会貢献活動に焦点化し,「特別研究」を必修科目として開設する。この科目では,大学の教職課程プログラム,公立校・附属校の実習指導,学校現場における授業研究,教育センターの研修プログラム等において,次世代の革新的で先導的な教員養成・教員研修の課程と方法をデザインできる資質・能力や実際に教師を指導し,専門的職能をデザインできる資質・能力を育成する。

令和6年度 時間割

大学院共通科目(研究科共通科目,専攻共通科目を除く)の問合せ先

   教育推進グループ(教養教育担当)
     場所  :総合科学部M棟1階
     電話番号:082-424-4218
     E-Mail :gsyugaku-group@office.hiroshima-u.ac.jp

※研究科共通科目,専攻共通科目,プログラム専門科目の履修については,指導教員に相談してください。

【博士課程前期】

時間割表(前期:4月~9月)
時間割表(後期:10月~3月)

【博士課程後期】

時間割表(前期:4月~9月)
時間割表(後期:10月~3月)

研究・教員紹介

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