国際経済開発プログラム

「国際経済開発プログラム」では,グローバルな視点と科学的根拠に基づいた学際的な社会科学の知識や技法の習得を通じて,持続可能な開発目標の推進に向けた政策立案・実装・評価・改善に創造的・協働的に貢献できる高度専門職業人と研究者を育成します。

政策科学は新時代に突入しています。このパラダイムシフトは、エビデンスに基づく意思決定を、政策科学の新たな標準としました。
エビデンスに基づく意思決定とは、単にデータに基づく意思決定のことではありません。むしろ、それを強く戒めます。「我々の目の前にあるデータが示す事実は単なる相関であり、往々にして、我々が意思決定の基礎とするべき真実たる因果ではない」という叡智を謙虚に受け止めることがその第一歩です。
たとえば、「高い教育を受けた人々ほど、所得水準が高い」という事実は、「教育促進政策が所得を上げる」ことを必ずしも意味しません。
「出生率が高い国ほど、貧困が深刻である」という事実は「少子化政策は貧困を撲滅する」ことを必ずしも意味しません。
「水道がよく整備された地域ほど、子供の健康状態が良好である」という事実は「水道整備は子供の健康を改善する」ことを必ずしも意味しません。
国や、企業や、我々一人ひとりが直面する様々な問題に対処するための政策や戦略、行動の効果を知り、正しい意思決定を行うためには、こうしたデータが示す事実をそのまま見るのではなく、その背後に隠された真実を、どうにかして明らかにする必要があります。
そこには、じつは深いアートとサイエンスがあります。それが、我々の提供する、新しい政策科学です。

経済開発,環境保全,貧困削減,都市・農村動態などの様々な開発課題の解決をするために,本プログラムでは,先端的な社会科学の方法と実践的な問題解決を結びつけることができる課題設定能力,応用分析力,提案力を涵養するカリキュラムを提供します.また同時に多様なステークホルダーと協働するためのコミュニケーション能力や問題解決に向けたリーダーシップの習得機会も提供します。

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