准教授 荒木 隆人(ARAKI Takahito)

研究分野、研究テーマ

多文化共生の政治学、社会統合、移民政策、カナダ現代政治(ケベック・ナショナリズム)

経歴

2007年3月、京都大学大学院法学研究科(法政理論専攻)修士課程修了。2013年9月、ケベック大学モントリオール校大学院政治学研究科修了。2014年3月、京都大学大学院法学研究科(法政理論専攻)博士後期課程修了。京都大学博士(法学)。京都大学大学院法学研究科特定助教、岐阜市立女子短期大学国際文化学科専任講師、准教授を経て、2021年4月より現職。

学部の教育内容

学部では、「政治学原論」、「西洋政治史」、「多文化共生政治学」を担当しています。「政治学原論」では、現代政治を理解し分析する上で重要な、政治、権力、国家、民主主義といった基本的な概念とその実態について検討します。「西洋政治史」では、多文化主義を国是とするカナダと、カナダの宗主国であった多民族帝国イギリスとの政治的関係性を歴史的に検討することを通じて、多民族共存を可能とする国家論についての理解を深めます。「多文化共生政治学」では、多文化主義や間文化主義といった多文化・多民族共生を可能とする社会統合の在り方をカナダやオーストラリア、イギリスなどの事例を通じて検討します

大学院の教育内容

大学院では、「現代政治学」を担当しています。基本的には、多文化主義や間文化主義といった多文化共生の政治学に関する文献を購読し、報告、議論を行いますが、受講者の問題関心に応じて、上記以外のテーマでも広く現代政治学に関わる文献も扱うつもりです。

最近の研究について

これまで、カナダにおけるケベック・ナショナリズムの政治学的研究を通じて、多民族共存を可能とするような多層的な国家論の可能性について検討してきました。最近では、カナダのケベック州やヨーロッパ諸国で近年注目されている新しい社会統合理念である間文化主義(Interculturalism)の政治学的可能性について、理論的及び実証的に検討しています。


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