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研究者への軌跡

何事も一生懸命

氏名:松崎 雅広

専攻:生物科学専攻

職階:准教授

専門分野:微生物生理学

略歴:理学研究科助手。博士(理学)。 1967年生まれ。広島大学理学部卒業、広島大学大学院理学研究科博士課程修了。広島大学理学部助手を経て現在に至る。専門は微生物生理学。脱窒光合成細菌を研究材料とし、酸素のない条件で生育するための呼吸機構の研究を開始し、この研究の延長として平成15年度の第45次日本南極地域観測隊の一員として、南極昭和基地周辺の湖沼調査を行った。独創性のある研究の発展を目指している。料理をすることと子供たちと遊ぶことが息抜き。

 

私は本学理学部生物学科植物学専攻で、日々バイトに明け暮れていた学生であった。自身が4人兄弟の長男ということで、できるだけ両親に負担をかけたくないということと、一番大きな理由は仕送りがまったく期待できなかったからである。日本育英会からの奨学金だけでは家賃しか払えないために、大学院を含めた学生期間が9年のうち7年半は塾の講師をしていた。金銭的には恵まれたが、講義と実験には休まずに出席していたので時間的な余裕はまったくなかった。しかし、時間を有効に使って実験と研究を行うというスタイルがこのときの体験から得られたと考えています。目を見張るほど優秀な学生ではありませんでしたが、多くの先生や共同研究者、学生達に助けられて、これまで研究者としてやってこれたのだと思います。これから研究者を目指す若い人たちも努力すれば何とかなります。一生懸命やることで解決することもあります。一緒にがんばりましょう。


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