国連諸機関は、教育・保健・環境・人権、さらには食糧支援など、さまざまな分野で世界の課題解決に取り組んでいます。本セミナーでは、国連機関の駐日代表をお招きし、国連の仕事やキャリア、現場の実情について直接お話を伺う貴重な機会をご提供します。令和8年度は、次のセミナー(講演会)を開催しました。
■令和8年度 開催内容
【第1回】
- 日時:2026年5月20日(水) 18:00-19:30
- 会場:グローバルラーニングセンター(対面・オンライン併用)
- 講演者:国連訓練調査研究所(UNITAR)広島事務所長 三上 知佐 氏
- 参加者:計37名(対面30名、オンライン7名)
(学部生、大学院生、留学生、文系、理系の学生が幅広く聴講) - 担当教員:朝倉准教授(IDEC国際連携機構)
- 講演概要:「UNITARの活動概要」および「国連キャリアへの道」を主軸として説明が行われた。
UNITARのミッション、人材育成を基盤とした研修事業、広島事務所の役割(国際課題解決に資する人材育成、150か国・8万人規模の実績)について概説があった。
また、核軍縮・不拡散、社会イノベーション、リーダーシップ、デジタル技術等の分野における具体的な研修事業が紹介され、UNITARの活動が地球規模課題に直結していることが示された。
さらに、講演後半では、国連職員に求められる資質・能力、採用プロセス、JPO等の制度について解説があり、学生に対し、専門性の蓄積や主体的なキャリア設計の重要性が強調された。
質疑応答では多数の質問が寄せられ、予定時間を超過するなど、学生の関心の高さが確認された。
講義資料はこちら ↓
【第2回】
- 日時:2026年8月3日(月) 12:50-14:20
- 会場:総合科学部 講義室 K110(対面・オンライン併用)
- 講演者:国連世界食糧計画(WFP)日本事務所 代表代理 淺野 寧子 氏
- 参加者:計122名(対面111名、オンライン11名)
(学部生を中心に聴講。一部、大学院生、留学生も聴講) - 担当教員:朝倉准教授(IDEC国際連携機構)
- 講演概要:「WFPの活動概要」および「食料安全保障と国際キャリア」を主軸として説明が行われた。
WFPのミッションや役割、世界の飢餓の現状とその要因(紛争、気候危機、経済格差等)について概説が
あり、食料支援を通じて「飢餓ゼロ」の実現を目指す世界最大の人道支援機関としての活動が紹介された。
また、緊急食料支援に加え、現金給付、小規模農家支援、学校給食、母子栄養支援など、短期的支援と
中長期的な自立支援を組み合わせた取組が紹介され、WFPの活動が持続可能な開発や地域社会の
レジリエンス強化に直結していることが示された。
さらに、講演後半では、国連職員に求められる資質・能力やWFPにおけるキャリアパスについて解説が
あり、語学力だけでなく専門性や実務経験を積み重ねることの重要性が強調された。
学部生向け正規授業の一環として100名を超える学生が参加し、質疑応答の時間は限られたものの、
アンケートでは世界の飢餓問題や国際協力への理解が深まるとともに、将来のキャリアや社会課題への
関わり方を考える貴重な機会となったとの声が多く寄せられた。
なお、本講演は、教養課程の正規授業 「飢餓・貧困・環境問題からみた平和学」の第15回(最終回)の
授業として開催された。
講義資料はこちら ↓

Home