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内閣府「研究開発とSociety 5.0との橋渡しプログラム(BRIDGE)」に本学の課題が採択されました

このたび、内閣府の令和8年度「研究開発とSociety 5.0との橋渡しプログラム(BRIDGE)経済安全保障トランスフォーメーション(ES-X)加速化支援事業」に「炭化ケイ素(SiC)CMOS集積回路技術による高温等の過酷環境に適応可能なデジタル技術基盤構築」(代表:黒木伸一郎 教授)が採択されました。支援予定期間は、令和8(2026)年7月から同11(2029)年3月までの2年9カ月間で、今年度の支援額は1.5億円です。

本事業は、経済安全保障施策推進の観点から、研究開発の成果を社会実装につなげることを加速すべき事業を支援する内閣府のプログラムです。課題の内容は以下のとおりです。

<事業、採択課題の概要>

事業名:内閣府 研究開発とSociety 5.0との橋渡しプログラム

    経済安全保障トランスフォーメーション(ES-X)加速化支援事業

課題名:炭化ケイ素(SiC)CMOS集積回路技術による高温等の過酷環境に適応可能なデジタル技術基盤構築

事業予定期間:令和8(2026)年7月~同11(2029)年3月

今年度支援額:1.5億円

実施体制:広島大学、フェニテックセミコンダクター株式会社、量子科学技術研究開発機構(QST)

内容:SiC(炭化ケイ素)を使った集積回路は、シリコン製の半導体よりも熱や放射線に強いという特徴があります。そのため、シリコン半導体では正常に動かなくなるような高温や強い放射線の環境でも、安定して動作させることができます。この特徴は、電気自動車(EV)だけでなく、今後ますます利用が増えるAIデータセンターや、人と同じように周囲の状況を認識して動くロボット(フィジカルインテリジェンス)を支える技術としても期待されています。また、センサーやマイコン(機器を制御する小型コンピューター)などへの活用が進めば、新たな市場の拡大も見込まれます。本研究では、特に「放射線に強い」という特徴を生かし、まずは原子力発電所の廃炉作業での利用を目指します。さらに、宇宙開発など過酷な環境で使われる機器への応用も視野に入れ、高温や強い放射線の中でも安定して動く電子機器の基盤技術を開発します。例えば、今後本格化する福島第一原子力発電所の放射性デブリ(溶け落ちた核燃料など)の取り出し作業では、人が近づけないためロボットによる遠隔作業が欠かせません。しかし、強い放射線によってロボットのセンサーや制御装置が故障してしまうことが大きな課題です。SiC集積回路を使えば、このような環境でもロボットを安定して動かせる可能性があり、廃炉作業を支える有力な技術になると期待されています。

また、この研究は、日本が重要な半導体技術を国内で安定して確保することにもつながり、経済安全保障の強化やSiC半導体産業の発展にも貢献すると期待されています。

【お問い合わせ先】

広島大学半導体産業技術研究所 黒木伸一郎
TEL: 082-424-6267
E-mail: skuroki*hiroshima-u.ac.jp
(*は半角@に置き換えた上、送信してください。)


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