2023年5月10日、今年度の「世界に羽ばたく。教養の力」第8回を実施しました。第8回は、脳科学者として活躍する茂木健一郎氏が教育学部の学生約440人を対象に講演を行いました。 

「人工知能革命の時代に私たちはどう生きるべきか」をテーマにした今回の講演では、茂木氏はChatGPTなどに代表されるAIの近年の凄まじい進化について触れながら、AIがもたらす危険性や世界の変化について述べ、より良い未来のためにAIとどう向き合っていくべきかを問いかけました。また、茂木氏は大学時代にやっておくべきことや大学時代に向き合うべき課題についても学生に語りかけました。講演終盤の質疑応答の時間には、茂木氏ならではの視点から学生の質問に回答し、失敗することの意味や自分の好きなことに真剣に向き合うことの大切さについて語りました。さらに、学生の質問を掘り下げ、「AIはすでに存在する芸術作品を超えるアートを生み出せるのか」「ウクライナ戦争で現地の人々が最も必要としていることは何か」といったテーマについても英語を交えて学生と議論を行いました。 

学生からは、「AIはとても便利なものだが、核兵器よりも恐ろしいものにもなり得るという茂木さんの話に納得させられた」「大きく変化する世界に積極的に立ち向かう姿勢を持ちたいと感じた」「質疑応答での茂木先生からの回答が非常に面白かった」といった声が聞かれ、有意義な時間を過ごしたことがうかがえました。 

講演終了後には、越智光夫学長 が茂木氏に「特別招聘教授」の称号を授与しました。