第9回(平成22年度)学長表彰

※学内学外、五十音順で記載。敬称略

○高橋 淑子(奈良先端科学技術大学院大学教授)
表彰の該当基準・・・要項第2の第2号(教育研究活動)
ニワトリの胚発生の研究を基礎に、体節形成の際の細胞の切断と整形の司令塔になる「エフリン」というタンパク質を突き止められるなど、その先駆的な研究は国際的にも高く評価されており、第30回猿橋賞を受賞されるなど、本学出身者として、本学の発展に貢献されました。

○ヒコビア会(代表出口博則(大学院理学研究科教授))
表彰の該当基準・・・要項第2の第2号(教育研究活動)
終戦直後の疲弊した広島で、植物学の発展と啓発を目的に、広島植物研究会として発足しこれまで60年におよぶ専門誌HIKOBIAの刊行、学術セミナーの開催、県民・市民を対象とした通算500回を超す植物野外観察会などをとおして、植物学の発展及び人材の育成に寄与されました。

○堀川 惠子(フリージャーナリスト)
表彰の該当基準・・・要項第2の第1号(社会活動)
マスメディア業界において番組制作や執筆活動などで秀でた活躍をされ、第47回ギャラクシー賞テレビ部門大賞、第32回講談社ノンフィクション賞をはじめとする数多くの賞を受賞されるなど、本学出身者として、本学の発展に貢献されました。

○安森 博幸(東雲親の会会長)
表彰の該当基準・・・要項第2の第6号(大学改革の推進)
障がい者雇用推進計画の策定への支援や職員の障がい者理解の推進に多大な尽力をされ、これにより、本学の法定雇用率の達成や障がい者への働く場の提供をとおして地域貢献に寄与されました。

○横田 美樹(広島障害者雇用支援センター生活支援員)
表彰の該当基準・・・要項第2の第6号(大学改革の推進)
障がいを持つ職員のメンタル面でのサポートや指導員等への適切な助言など、労働環境の整備に多大な尽力をされ、これにより、障がい者の雇用の促進や職場定着をとおして、本学の法定雇用率の達成に寄与されました。

○林 佐平(中国教育国際交流協会常務理事)
表彰の該当基準・・・要項第2の第5号(教育研究等支援活動)
平成14年10月の北京研究センター設置当初から、センターの運営に尽力され、平成22年4月センター顧問就任後は、中国各地において本学の広報活動を積極的に推進されるとともに、中国校友会の会長として、中国に帰国した元留学生同士の交流事業に大いに寄与されました。

○岡 直樹(大学院教育学研究科教授)
表彰の該当基準・・・要項第2の第1号(社会活動)及び第2号(教育研究活動)
教育学研究科が取り組んだ現代GP「子どもの心と学び支援プログラムの展開」の企画や実施の中心となり、その成功を支えられました。本学の専門性を活かしたこの取組の教育効果は大きく、学生のみならず、広島市や東広島市など地域社会からも高い評価を得られました。

○川上 秀史(原爆放射線医科学研究所教授)
表彰の該当基準・・・要項第2の第2号(教育研究活動)
難病中の難病といわれる筋萎縮性側索硬化症において、常染色体劣性遺伝性の家系に注目し、optineurinが新規原因遺伝子であることを発見され、これにより、神経疾患研究に大きな進歩をもたらされました。

○川端 弘治(宇宙科学センター准教授)
表彰の該当基準・・・要項第2の第2号(教育研究活動)
超新星SN2005czの詳細な天文観測により、これが、理論上予想されながらそれまで発見されていなかった非常に軽い超新星であることを突き止められ、これにより、超新星爆発理論のみならず恒星の進化理論や宇宙における元素合成理論にも大きな影響をもたらされました。

○栗原 英見(大学院医歯薬学総合研究科教授)
表彰の該当基準・・・要項第2の第2号(教育研究活動)及び第4号(医療活動)
歯周病研究の第一人者として、骨髄間葉系幹細胞や脳由来神経栄養因子を用いた新しい歯周組織再生治療を研究され、その研究成果を社会へ還元されるとともに、歯学部長として口腔保健学科の設置、歯学部附属病院長として病院の統合に尽力されました。

○島田 昌之(大学院生物圏科学研究科准教授)
表彰の該当基準・・・要項第2の第2号(教育研究活動)
哺乳動物の排卵機構の解析から多くの基礎的知見を得て、指導学生とともに多数の学会賞を受賞されるなど、国際的に高く評価されるとともに、応用分野においても、ブタ凍結精液を用いた人工授精法を世界で初めて確立し、遺伝資源の保存を可能とされました。

○鈴木 孝至(大学院先端物質科学研究科教授)
表彰の該当基準・・・要項第2の第1号(社会活動)、第2号(教育研究活動)及び第6号(大学改革の推進)
地域社会の科学教育の基盤作りに貢献されるとともに、大学・研究機関特許資産規模ランキングにおける本学の躍進に貢献されました。また、教養教育改革準備室会議委員、平和教育部会委員、教育プログラム推進部副部長、初代学士課程会議議長を歴任するなど、本学の発展に貢献されました。

○谷川 攻一(大学院医歯薬学総合研究科教授)
表彰の該当基準・・・要項第2の第4号(医療活動)
地域連携室の役割を整理・充実、患者支援センターの機能強化を図り、医療材料・医療機器管理体制の整備を実施するなど、病院運営に尽力されるとともに、高度救命救急センター長として、重症救急患者に対する高度救命医療の要としての責務を果たし、救急医療の発展に寄与ました。

○早川 和彦(大学院社会科学研究科准教授)
表彰の該当基準・・・要項第2の第2号(教育研究活動)
動学的パネルデータモデルの回帰係数推定法の分野で、国際的に高く評価される研究業績を次々とあげ、計量経済学理論の進展に貢献されるとともに、当該分野における本学の研究水準の高さを広く内外に示されました。

○広島大学国際環境協力プロジェクト研究センター(センター長藤原章正(大学院国際協力研究科教授))
表彰の該当基準・・・要項第2の第2号(教育研究活動)
本学の国際環境協力分野の教育・研究成果を統合・発展させ、複眼的、国際的視野で国や地域が直面する課題を見いだし、戦略的解決策を設計できる環境リーダーの育成拠点の形成を目指して、教育・研究活動を実施され、2003年の設立以来129名の修了生を世界中に輩出されました。


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