第10回(平成23年度)学長表彰

※学内学外、五十音順で記載。敬称略

○小山田 浩子(作家)
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第1号(社会活動)
新人作家の登龍門として長い伝統を持つ新潮新人賞に応募され、見事、第42回の受賞者となられました。受賞作「工場」は、巨大な工場の中で意味のない労働に従事させられる3人の目を通して社会や他者を巧みに描き、その卓越した表現力は高く評価され、受賞後も新たな作品を発表し好評を得るなど、本学出身者として、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○永井 克彦(広島大学名誉教授)
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第2号(教育研究活動)
超流動・超伝導の境界効果に関して独創的な理論を展開されるとともに、実験グループとの共同研究を推進され、世界で初めて超流動3Heの表面束縛準粒子励起の検出に成功されるなど、本学の研究水準の高さを国際的に示され、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○広島大学マスターズ(代表金田晉(広島大学名誉教授))
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第1号(社会活動)及び第2号(教育研究活動)
平成18年に設立されて以降、今日まで市民講座などを200回以上開催され、さらに今年度からは本学の教養教育にも参画されるなど、地域社会への貢献と本学の教育や社会連携事業への支援を通して、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○岩澤 英明(放射光科学研究センター特任助教)
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第2号(教育研究活動)
放射光の直線偏光特性を活用した世界最先端の光電子分光装置を開発され、高温超伝導の発現機構の研究に新しい展開をもたらされました。これにより、本学の共同利用・共同研究拠点の機能強化に大きく貢献されるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○川合 紀宗(大学院教育学研究科附属特別支援教育実践センター准教授)
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第1号(社会活動)及び第2号(教育研究活動)
本邦の特別支援教育のみならず、米国の音声言語病理学の発展に寄与され、米国音声言語聴覚学会から表彰されるとともに、特別支援教育実践センターでの東日本大震災被災者家族への教育・心理臨床相談の優先的対応等、相談業務並びにセンター運営に尽力されるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○木内 良明(大学院医歯薬学総合研究科教授)
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第4号(医療活動)
眼科診療体制の拡充に務め、眼科6分野全てにおいて世界トップレベルの診療を提供されるなど病院運営に尽力されるとともに、角膜移植の医療技術の推進及び移植事業の運営、緑内障の術式改良等の指導に尽力され、病院運営及び地域医療の発展に寄与されるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○久米 一規(大学院先端物質科学研究科助教)
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第2号(教育研究活動)
酵母をヒトのモデル系として使用し、酵素「カルシニューリン」が細胞の癌化(増殖と形態の異常)を抑える機能を有する可能性を世界に先駆け見い出され、その成果をNatureCellBiology誌に公表され、高い評価を得られるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○高橋 嘉夫(大学院理学研究科教授)
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第2号(教育研究活動)
微生物の細胞表面では微生物が存在しない部分に比べてレアアースを高濃度に濃縮する現象を見出されるとともに、レアアースの中でも特に希少価値の高い元素が選択的に濃縮することを発見され、その濃縮メカニズムをX線呼吸法(EXAFS法)により明らかにされ、高い評価を得られるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○古本 強(大学院理学研究科准教授)
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第2号(教育研究活動)
C4植物の研究を基礎に、葉緑体に局在し、ナトリウム濃度依存的にピルビン酸を輸送する「BASS2」というタンパク質を突き止められ、その成果をNature誌に公表され、高い評価を得られるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○松本 昌泰(大学院医歯薬学総合研究科教授)
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第4号(医療活動)
本学に全国に先駆けて小児から大人までの難病に対応する難病対策センターを設立されるとともに、難病相談はもとより難病従事者研修会の開催など、難病患者やその家族のQOLの向上に資する多くの事業を実施されるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○陸田 秀実(大学院工学研究院准教授)
表彰の該当基準 ・・・ 要項第2の第2号(教育研究活動)
弾性素材と圧電素子を層状に重ね合わせた柔軟発電パネルを開発されるとともに、これを複数枚組み合わせ、波・潮流・海流・渦などの海洋エネルギーを電気エネルギーに変換する発電方式(「広島カキいかだ型」発電装置)を開発され、広島県発の自然エネルギー技術として注目されるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。


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