第14回(平成27年度)学長表彰

※敬称略

広島大学長表彰(12名)

○池田 秀雄 (大学院国際協力研究科教授)
JICAのボランティア活動を、日本の高等教育機関で単位認定する国内初の教育プログラムの実施段階において、プログラムの今日を形成するさまざまな制度を構築され、文部科学省から推奨すべきグローバル人材育成の取り組みとされるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○奥田 太一 (放射光科学研究センター准教授)
これまで検出困難だった電子スピンを従来比100倍の効率で決定できる検出器を開発され、世界初の高分解能・放射光3次元スピン分解光電子分光装置を稼働状態とすることにより、国際共同研究者数が大幅に増加し、放射光科学研究センターの機能強化に大きく寄与されるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○鬼丸 孝博 (大学院先端物質科学研究科准教授)
希土類カゴ状化合物の開発を通して、電気四極子が超伝導をはじめとする多彩な相転移を誘起するという新規の物理現象を見出され、物性物理学の分野において特に優れた研究および教育の業績を挙げ、国内外で高い評価を得られるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○樫原 修 (大学院総合科学研究科教授)
日本近代文学分野において小林秀雄研究の第一人者として、学生の指導および海外の大学との交流を行い、本学の教育研究の推進、発展に尽力するとともに、大学院総合科学研究科長として、文理にまたがる共同研究等の推進を図るためのプロジェクトを実施されるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○木原 康樹 (大学院医歯薬保健学研究院教授)
医学部循環器内科学教室初代教授として、地域の循環器内科医と関連病院との統括的連携を実現されたほか、多数の博士人材の輩出および国際論文等の発表により、循環器内科学の発展に尽力されました。また医学部長として学部教育改革等にも努めるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○鈴木 賢一 (大学院理学研究科特任准教授)
○佐久間 哲史 (大学院理学研究科特任講師)

新しいゲノム編集技術としてPITCh法を開発し、培養細胞と両生類において正確な遺伝子ノックインが可能であることを示し、その成果をNature communications誌に発表され、国内外で高い評価を得られるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○田原 栄俊 (大学院医歯薬保健学研究院教授)
世界初のテロメアGテール長の測定技術と自動測定機の開発および臨床応用に係る科学的証拠を取得され、その成果の普及のためベンチャー企業を設立し、健康リスクを評価するシステムの導入により、健康長寿社会の実現に向けた業績を挙げるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○長沼 毅 (学術・社会産学連携室教授)
教育研究の場をグローバルに広げ、国際的に高く評価される学術論文を多数発表されたほか、学生の経験値の向上に努め、高レベルの博士人材を育成されるなど教育研究に尽力されました。またマスメディアを通じて学界および本学の知名度の向上に寄与されるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○秀 道広 (大学院医歯薬保健学研究院教授)
医学部教務委員長として、医学科教育において研究マインドを持った医師養成のための各種改革を企画・実施し、本学の医師国家試験合格率上昇に寄与されたほか、霞地区学部生の東千田キャンパスにおける教養教育実施を実現されるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○宮本 達雄 (原爆放射線医科学研究所講師)
ゲノム不安定遺伝病の病因と病態に関する研究で優れた成果を上げられたほか、3次元のからだを形作るメカニズムとしてYAP-ARHGAP18経路の同定に成功し、その成果をNature誌に発表され、国内外で高い評価を得られるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

○吉田 英人(大学院工学研究院教授)
永年にわたり、微粒子工学分野において粉体の粒子物性評価の高度化に貢献されたほか、高精度に粉体の粒子径測定が可能な沈降法や新規な分級手法を確立するとともに、国内外の規格制定にも尽力し、関連する産業分野の発展に寄与されるなど、本学の発展に顕著な貢献をされました。

広島大学長表特別表彰(5名) 

○園部 敏江
南方特別留学生として広島文理科大学留学中に被爆し、母国への帰国途中に京都市内で亡くなられた、マレーシア王族のサイド・オマール氏の御霊を、現在まで70年近く守り続け、本学の国際交流事業および平和活動に特に顕著な貢献をされました。

○新見 博三(元学生部長)
永年にわたり、実体験に基づく証言を通して被爆実態を社会に伝える活動を継続されているほか、小学校の児童に対し、広島文理科大学留学中に被爆した、元南方特別留学生であるマレーシア王族のサイド・オマール氏を紹介する講演活動を行うなど、本学の国際交流事業および平和活動に特に顕著な貢献をされました。

○海堀 正博 (大学院総合科学研究科教授)
○土田 孝 (大学院工学研究院教授)

平成26年8月20日の広島市豪雨災害において、発災直後の現地調査にあたり重要な役割を果たすとともに、専門家として避難対策等の検証と今後の災害対策の検討にも参加され、地域住民等の安全・安心に寄与されるなど、本学の社会貢献活動に特に顕著な貢献をされました。

○松村 幸彦 (大学院工学研究院教授)
本学を世界トップレベルの大学にするための「広大トップ化プロジェクト」を立ち上げ、一人あたりの論文数の比較等を基にした鋭い考察を、7年間に亘り協力教員に情報発信を続け、意識改革を促すなど、本学の研究推進活動に特に顕著な貢献をされました。

Phoenix Outstanding Researcher Award(5名)

○大山 陽介(大学院工学研究院准教授)
○荻 崇(大学院工学研究院准教授)

○奥田 哲士(環境安全センター助教)
○鹿嶋 小緒里(大学院医歯薬保健学研究院助教)
○田邊 和照(大学院医歯薬保健学研究院准教授)

本学の若手研究者として研究活動に邁進し、多くの学術研究論文を執筆するなど、優れた研究業績を挙げ、本学の研究力の向上に顕著な貢献をされました。


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