ブラジル留学生活レポート(第2回)

2017年1月6日
社会科学研究科法政システム専攻
神代貢志

 気付けば、2017年を迎えていました。今回の留学期間のうち三分の一ほどがすでに経過してしまったということですね。早いものです。気を抜いていたらすぐに貴重な留学期間が終了してしまいます。気を引き締め、少しでも多くのものが得られるよう精進する決意を新たにしました。

ブラジルのクリスマス

 11月になれば、ブラジルの町はクリスマスの飾りつけが始まります。気が早い!南半球に位置するブラジルのこと、真夏のクリスマスになるので30度を超す日もしばしばですが、サンタの服装は変わらず。すごく暑そうです。

 多くのブラジル人はクリスマスを家族と一緒に過ごすようです。また、クリスマス当日は休日なので、これに合わせて休暇を取り、旅行する人も多くいます。

 私はといえば、旅行をしようかとも思っていましたが、下宿先のオーナーが家で近所の人たちとホームパーティーをするというので、お金もかからないしそれで良いかと思い旅行の計画はやめにしました。しかし、当日になってまさかのキャンセル。理由は近所の人が集まらなかったからだそうです。当日キャンセルはよくあることですが、さすがにこれには閉口してしまいました。しかし、当日に急な誘いがあるのもまたブラジル。友人の誘いで教会に行き、キリストの誕生まで表現した賛美歌を聴いてクリスマスの夜を過ごしました。正直あまり楽しかったとは言えませんが、キリスト教圏のクリスマス文化に直に触れる貴重な体験ができました。

ブラジルの新年

 ブラジルでは新年に迎えるにあたり、翌年への願いを込めた色の服を着る慣習があります。最も多いのは、平和を意味する白。他には財産を意味する黄色、愛を意味する赤等があります。こうした思い思いの服を着て、ビーチに集まったり、街での年越しイベントに参加したりします。

 私はサンパウロ一の大通りであるアベニーダパウリスタの路上で行われる年越しイベントに参加しました。容易に身動きが取れないほどの人が集まり、酒を飲んだり、踊ったり、手持ちのロケット花火を発射したりしながら年越しの瞬間を待ちます。

 2017年を迎えた瞬間、大きな花火が打ちあがり、周りの人があけたシャンパンが降り注いできました。これまでの人生にはない派手な年越しとなりました。

(写真上:アベニーダパウリスタでの年越しイベントの様子)


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