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2025年6月4日、広島大学東千田キャンパスにおいて、日米連携による半導体学士プログラム新設記念シンポジウム「Microchip Engineering & Security Alliance (MESA)ー広島から始まるグローバル半導体人材育成」を開催しました。
本シンポジウムは、アイダホ大学と連携し、広島大学内に設置予定の「アイダホ大学広島キャンパス」の設置を記念して開催したもので、松本英登氏(文部科学省高等教育局専門教育課長)、高野史広氏(経済産業省中国経済産業局地域経済部長)、ヴー・チー・マイ氏(在福岡ベトナム総領事館福岡総領事)、大野英雄先生(東北大学総長特別顧問)、藤代祥之氏(ローツェ株式会社代表取締役社長)等、半導体産業・教育研究のトップランナーにご臨席を賜りました。
会場には、半導体関係者、県内の高校・専門学校教職員をはじめとした参加者約40人が来場し、オンラインでも約50人が参加しました。
冒頭、越智学長より「本学は優秀な学生の獲得に向けた各国政府に対する奨学金の養成や、高校生への情報発信など積極的な活動を展開しており、今後も企業・自治体の皆様と連携しながら、国際的人材育成拠点の形成を目指していく。本日のシンポジウムが、教育と産業、地域と世界をつなぐ対話の場として、皆様にとって実り多い時間となることを願う」と挨拶を行いました。
その後、アイダホ大学のグリーン学長からご挨拶があり、この連携は国境を越えた学びと発見の道を開き、双方の地域社会に持続的な恩恵をもたらすことを目的としていると強調され、「今後数ヶ月から数年にわたり、両大学および地域社会にもたらす波及効果の大きさに期待している」と本プログラムの大きな可能性に期待を寄せました。
続いて、来賓を代表して文部科学省の松本英登専門教育課長より、「両大学による学士プログラムは新しい試みとして、日米国際連携による高度人材育成の新たなレールを敷いていただいている。また、世界水準の研究大学でありたいという目標を掲げる広島大学の長年の改革努力の成果の一つであると感じている。」と賛辞を頂きました。
ご挨拶後にはアイダホ大学から、大学概要および新設する学士プログラム(MESA)の概要説明が行われ、広島大学とアイダホ大学のパートナーシップや、新設する学士プログラムの特徴や革新性が述べられました。
発表後は来賓者から本プログラムに対する期待をお話しいただきました。東北大学総長特別顧問の大野英男先生は、「日本と米国でも半導体分野の人材不足は課題となっている。研究大学の国際化を促進するという観点からも、広島大学とアイダホ大学が共同で高度人材育成の場を設けられたことは本当に意義深い」と同プログラムへの大きな期待を表現されました。経済産業省中国経済産業局地域経済部長の高野史広氏は「2国間の2大学が共同で高度人材の育成に取り組まれることは大変大きな意味を持つ」と温かいエールを頂きました。さらに、ローツェ株式会社代表取締役社長の藤代祥之氏は「企業としても人材育成が大きな課題となっている。世界中の優秀な頭脳が半導体分野で有名な2地域の大学で学ぶことはとてもありがたい。」と企業の立場から賞賛の意を示されました。
会の最後には質疑応答が行われ、会場・オンライン参加者から多くの質問が寄せられました。高等学校教職員に限らず、一般の参加者からの本プログラムへの関心の高さがうかがえました。
現在、アイダホ大学は、同キャンパスについて「外国大学等の日本校」の指定申請中です。今後、国内外から広く学生を募集し、2026年8月以降の本格的な学生の受け入れを目指します。
広島大学は、両大学によるキャンパス共同運営を通じて、人材不足の解消が急務となっているグローバル半導体人材の育成に貢献するとともに、国立大学の国際化のさらなる進展、日米の高等教育分野における連携・協力の促進につなげていきます。
越智学長挨拶
アイダホ大学 グリーン学長挨拶
松本英登 文部科学省高等教育局専門教育課長
高野史広 経済産業省中国経済産業局地域経済部長
大野英男 東北大学総長特別顧問
ヴー・チー・マイ 在福岡ベトナム総領事館福岡総領事
藤代祥之 ローツェ株式会社代表取締役社長
集合写真
アイダホ大学による発表
広島大学国際室国際部グローバル化戦略グループ