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第130回広島大学バイオマスイブニングセミナー(第188回広大ACEセミナー)を開催しました

 2026年10月2日、広島大学バイオマスプロジェクト研究センターと中国地域バイオマス利用研究会の共催で広島大学バイオマスイブニングセミナーを開催しました。バイオマスに関する基本的な考え方から最先端の情報までをカバーして、バイオマスの活動に資することを目的とするものです。どなたでも無料で参加でき、今回で第130回目の開催となりました。

プログラム

解説 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦


講演 広島大学大学院 スマートソサイエティ実践科学研究院 M1 蒙 家坚
   「高温圧縮水中におけるエリトロースの反応」
 

エリトロースは4炭糖のアルドースであり、炭水化物の熱分解における重要な中間生成物です。本研究では、実験室規模の連続流通型反応器を用いて、超臨界水中におけるエリトロースの分解挙動を調査しました。また、触媒として活性炭を添加した場合の影響についても検討しました。すべての実験条件において、水素が主要な気体生成物であり、全ガス組成の約59~91 %を占めました。触媒条件下では、滞留時間20 sにおいて水素濃度は83.9 %に達しました。活性炭はエリトロースの初期分解に対してほとんど影響を示さず、エリトロースから一次分解中間体への変換を顕著に促進しないことが示されました。一方、活性炭は下流側の中間生成物のガス化を促進し、その結果、特に短い滞留時間において炭素ガス化効率(CGE)が向上しました。これらの結果から、超臨界水中におけるエリトロースの分解経路および下流生成物のガス化促進における活性炭の役割を明らかにする上で有用な知見を得ることができました。


講演 広島大学大学院 先進理工系科学研究科 M2 荒川 頼斗
   「超臨界水中におけるキシロースガス化反応の反応速度に及ぼすルテニウム触媒の影響」
 

化石燃料の使用による地球温暖化を背景に、再生可能で炭素中立なバイオマスが注目されています。特に超臨界水ガス化(SCWG)は、乾燥を必要とせず、含水率の高いバイオマスを効率的にガス燃料へ変換できます。本研究では、ヘミセルロースの主要単糖であるキシロースを用い、450 ℃、25 MPaでRu/CNT触媒によるSCWGを行いました。その結果、中間生成物である酢酸の迅速なガス化も促進されることが示されました。


講演 広島大学大学院 統合生命科学研究科 教授 中島田 豊
   「高温合成ガス発酵の最新展開」
 

合成ガスは様々な有機物や、H2/CO2の逆シフト反応により合成できることから、今後の化成品製造原料として期待されています。その中で、合成ガス(H2/CO)を原料とするバイオものづくり技術の開発が世界各地で進められています。本講演では、その中でも、当研究室で行っている、好熱性酢酸生成微生物を宿主とした、燃料・化成品原料の発酵技術に関わる菌株育種およびプロセス開発の最新動向を紹介いたします。


司会 広島大学大学院先進理工系科学研究科 教授 松村 幸彦

【お問い合わせ先】

広島大学大学院先進理工系科学研究科 熱工学研究室内
中国地域バイオマス利用研究会
TEL : 082-424-5762 
FAX : 082-422-7193 
Email : bprc * hiroshima-u.ac.jp (注: *は半角@に置き換えてください)


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