広島大学国際室国際部留学交流グループ
Email: kokusai-ryugaku*office.hiroshima-u.ac.jp
(*は半角@に置き換えた上、送信してください)
笹川平和財団及びコロンビア大学との共同サマープログラム
広島大学は、海外協定校をはじめとする世界各国・地域の大学から学生を広島に招き、多様なテーマを通じて多角的な視点から平和について考えるサマープログラム「Peace Study Tour」を開催しました。第4回となる今年度は、13か国24大学から144名の学生が来日し、本学学生とともに5つのサマープログラムに参加しました。このうち3つのプログラムでは、8月6日に合わせて海外大学の学生が広島を訪れました。
各プログラムでは、食と地球の持続可能な未来、持続可能な資源管理と積極的平和、人工知能(AI)の社会的役割、持続可能な経済発展、循環型経済など、現代社会が直面する地球規模の課題をテーマに掲げ、5月中旬から9月中旬にかけて、それぞれ10日間から2週間程度の日程で実施しました。
このうち、5月に実施したアイダホ大学とのプログラムでは、本学と同大学との「メガエクスチェンジ交流協定」に基づき、32名の学生を受け入れました。学生たちは、被爆体験講話を聴講するとともに、広島平和記念資料館を見学し、被爆の実相と平和について学びを深めました。
また、8月4日から6日にかけては、複数のプログラムの参加学生が合同で平和学習に取り組みました。被爆体験講話の聴講、広島平和記念資料館の見学、平和記念式典への参列を通じて原爆被害の実相への理解を深めるとともに、世界各国・地域から集まった学生同士で、平和構築について意見を交わしました。
海外からの参加学生からは、次のような声が寄せられました。「プログラムへの参加を通じて、平和を単に『戦争がない状態』として捉えるのではなく、持続可能性、環境保全、社会正義、対話、そして人や自然との日常的な関わりとも深く結びついたものとして、より包括的に考えられるようになった。」「平和とは、勇気、思いやり、対話、そして社会全体の責任を必要とする、意識的な選択であることに気づいた。」「このプログラムに参加する前は、物事を主に自分の専門分野の視点から捉えていたが、プログラムを通じて、さまざまな国や学問的背景を持つ人々と出会い、同じ問題に対しても一人ひとり異なるアプローチがあることに気づいた。仲間の経験や意見から学ぶことは、とても興味深い経験だった。」「紛争の多い地域から来た仲間と交流できたことは、自分自身を深く見つめ直す貴重な機会となった。地域社会や平和構築を心から大切にする、同じ志を持つ人々とのつながりを、生涯にわたる友情へと育んでいきたい。」「このプログラムへの参加をきっかけに、私は研究の重点を見直し、これまで主要なテーマではなかった『平和構築』を研究に取り入れることにした。今後は、自分の地域社会における紛争解決に貢献できる研究に取り組んでいきたいと思うようになった。」これらの声からも、学生たちが平和の意味を自ら問い直し、多様な価値観や専門分野に触れながら、新たな学びや気づきを得たことがうかがえます。
また、アイダホ大学の学生からも、8月6日に寄せて平和へのメッセージが届けられました。「一つメッセージを送ることができるとすれば、どんなときも平和を選んでほしい、ということ。平和とは、ただ何もせずに座って、世界を悪くしないようにしているだけで実現できるものではない。平和は、自らの努力によって築いていかなければならないものであり、私たちは平和について声を上げ、その大切さを広く伝えていかなければならない。もし平和な世界を築くために行動しなければ、いつの日か、愛するすべての人を失ってしまうかもしれない。」
現在も世界各地で武力衝突が続き、核兵器をめぐる国際情勢も深刻さを増す中、大学が果たすべき役割は、これまで以上に大きくなっています。こうした時代だからこそ、世界各国・地域の多様な背景を持つ学生が一堂に会し、地球規模の課題をめぐる協働学習を通じて、ともに考え、議論し、互いの価値観に触れる場を提供することは、大学の重要な使命の一つであると考えています。広島大学は今後も、被爆地・広島に開学した大学として、世界から広島を訪れる学生に原爆被害の実相を伝えるとともに、その教訓をどのように平和への具体的な行動につなげていくのかをともに考え、平和と持続可能な未来の実現に向けて、自ら考え行動する契機となる学びの場を提供してまいります。
【2026年度のプログラム】
|
|
プログラム |
テーマ |
開催日 |
参加人数 |
|
1 |
平和と持続可能性リーダー育成のためのメガエクスチェンジプログラム | 広島ダイアログ:平和・食・地球の持続可能な未来 | 2026年5月19日~29日 | 59人 【内訳】広島大学(27)、アイダホ大学等(32) |
|
2 |
広島大学&笹川平和財団&コロンビア大学共同サマーコース | 自然資源管理における対立と協力- 積極的平和とSDGs | 2026年7月28日~8月6日 | 29人 【内訳】広島大学(8)、コロンビア大学(4)、笹川平和財団推薦学生(11)、広島大学協定校(6) |
|
3 |
INU学生セミナー | 国連SDGsと持続可能な経済発展 | 2026年8月4日~12日 | 69人 【内訳】広島大学(34)、INU加盟大学等(35) |
|
4 |
文部科学省「大学の世界展開力強化事業(アメリカ)」: 日米ジョイントサマープログラム | 未来の仕事と社会における人工知能の役割 | 2026年8月4日~12日 | 52人 【内訳】広島大学(16)、アリゾナ州立大学(12)、パデュー大学(12)、テキサス大学オースティン校(12) |
|
5 |
Hiroshima University - UNSW Sydney Joint Future Leader Lab | 循環型経済 | 2026年8月31日~9月11日 | 38人 【内訳】広島大学(18)、ニューサウスウェールズ大学(20) |
【参加者所属大学】
|
|
所属大学 |
所在国 |
| 1 | アイダホ大学 | アメリカ |
| 2 | アリゾナ州立大学 | アメリカ |
| 3 | コロンビア大学 | アメリカ |
| 4 | ジェームズ・マディソン大学 | アメリカ |
| 5 | テキサス大学オースティン校 | アメリカ |
| 6 | パデュー大学 | アメリカ |
| 7 | 国立リトラル大学 | アルゼンチン |
|
8 |
キングストン大学 | イギリス |
| 9 | ナガランド大学 | インド |
| 10 | ラジブ・ガンディー大学 | インド |
| 11 | シャリフ・ヒダヤトゥラーイスラム宗教国立大学 | インドネシア |
| 12 | チェンダラワシ大学 | インドネシア |
|
13 |
ハサヌディン大学 | インドネシア |
| 14 | パラヒャンガン・カトリック大学 | インドネシア |
| 15 | ニューサウスウェールズ大学 | オーストラリア |
| 16 | マルメ大学 | スウェーデン |
| 17 | ロビラ・イ・ビルジリ大学 | スペイン |
| 18 | チェンマイ大学 | タイ |
| 19 | ヴィアドリナ欧州大学 | ドイツ |
| 20 | オスナブリュック大学 | ドイツ |
| 21 | ミンダナオ州立大学 | フィリピン |
|
22 |
韓国外国語大学 | 韓国 |
| 23 | ステレンボス大学 | 南アフリカ |
| 24 | フリーステート大学 | 南アフリカ |
笹川平和財団&コロンビア大学 サマープログラム
INU学生セミナー
平和と持続可能性リーダー育成のためのメガエクスチェンジプログラム
展開力アメリカ サマープログラム
Hiroshima University - UNSW Sydney Joint Future Leader Lab
広島大学国際室国際部留学交流グループ
Email: kokusai-ryugaku*office.hiroshima-u.ac.jp
(*は半角@に置き換えた上、送信してください)
掲載日 : 2026年10月07日
Copyright © 2003- 広島大学