2024年5月7日、今年度第6回の「世界に羽ばたく。教養の力」を東千田未来創生センターで実施しました。野球評論家で広島東洋カープ元監督の野村謙二郎氏が学生と対談を行い、法学部、経済学部の新入生ら約80人が聴講しました。

野村氏は、学生からのストレートな質問に対して、プロ野球選手時代、監督時代、広島大学大学院でのご経験などを踏まえて、丁寧に回答されました。また、会場の学生たちと体を一緒に動かすことで、同じ指示をしても人によって捉え方に違いがあるなど、広島大学大学院におけるコーチングに関する研究の一端もご紹介いただきました。選手の性格やコンディションなどを考慮した監督時代の指導方法や、その後広島大学大学院で学ぶ中で印象に残っているエピソード等から、他人の理論を受け入れ多様性を尊重することの大切さを伝えました。

また、ご自身の学生時代を振り返り「友人を増やしてほしい」ことや「どうして広島大学で学ぼうと思ったのかを振り返ってもらいたい」とアドバイスされ「漠然とではなく今日一日を目いっぱい生きてほしい」と学生に激励の言葉を送りました。

参加した学生からは「大学内でも大学外でもたくさんの人々と関わる機会を持ち、自分と異なる意見も否定せず受け入れる姿勢を持てるようにしようと思った」「なんとなく大学生として生活するのではなく、学びたいと思うことをとことん追求していきたい」などの声が寄せられました。

講演後、越智学長が野村氏に「特別招聘教授」の称号を授与しました。