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エジプト・アラブ共和国 駐スロバキア特命全権大使 アイマン・アリ・カーメル閣下が本学を表敬訪問、役員講演会を開催しました

2024年11月5日、エジプト・アラブ共和国 駐スロバキア特命全権大使であるアイマン・アリ・カーメル閣下が本学の東広島キャンパスを表敬訪問、役員講演会を開催しました。

表敬訪問では、本学の越智 光夫学長、金子 慎治理事・副学長(グローバル化担当)らと会談しました。越智学長からは広島大学を代表し、日本政府より令和6年秋の旭日重光章を受章することとなったカーメル閣下への祝辞が述べられました。さらに、2015年の学長就任以来、2016年にはカイロ大学内に本学のエジプトにおける教育研究の活動拠点として広島大学カイロセンターを設立するなど、エジプトとの様々な連携を推進してきたことにも触れ、本学のエジプトの高等教育機関との交流に大きく貢献されたカーメル閣下に改めて感謝の意を表しました。

その後行われた役員講演会で、カーメル閣下は「今日の世界が直面する平和の課題」をテーマに講演。激動する世界においてどうすれば平和を取り戻せるか、そして、平和の擁護者としての国際的プレイヤーが果たすべき役割についての具体的なアイデアを提示しました。
さらに、世界平和の現状を踏まえ、近年浮上した課題や各地の紛争が地球全体に及ぼす影響、世界平和を実現するための国際社会や日本の役割、今後取るべき措置についてなど多岐にわたりお話しいただきました。

講演の中でカーメル閣下は、「国際社会は、国連がしかるべき役割を果たすことを期待してきた。しかし残念ながら、現在の国連の仕組みでは、今のところ、進行中のいかなる紛争も解決することはできていない。今、国際社会では平和と安定を維持するという原則のために立ち上がることがかつてなく求められている。さもなければ、世界は暴力と混乱の果てしない悪循環に巻き込まれるだろう」と述べ、国際社会が果たすべき役割の重要性を強調しました。

さらに講演後の質疑応答では多くの質問が寄せられ、エジプト人留学生も参加し、活発な意見交換が行われるなど、参集した約50人の聴衆は最後まで熱心に耳を傾けました。
その後、越智学長からカーメル閣下に感謝状と記念品が贈呈され、会場は大きな拍手に包まれました。

カーメル閣下はエジプト外務省において37 年以上にわたり外交官として活躍し、教育、経済、文化交流の分野で日本、エジプト両国の関係強化に尽力されました。その両国の結びつきに寄与されたことにより、令和6年秋の叙勲において旭日重光章を受章されることとなりました。

本学はエジプトの8機関と13の大学間国際交流協定、4機関と4つの部局間国際交流協定を締結し、現在は17人のエジプト出身学生が本学で学んでいます。
このたびの表敬訪問と役員講演会を機に、本学とエジプトの学生交流および教育・研究における連携がより強化されることが期待されます。

カーメル閣下 講演の様子

越智学長よりカーメル閣下へ感謝状と記念品の贈呈

表敬訪問を終えて

【お問い合わせ先】

広島大学グローバル化戦略グループ

Email: kokusai-group*office.hiroshima-u.ac.jp
(*は半角@に置き換えた上、送信してください)


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