学長からのメッセージ

広島大学で、夢をつかもう

広島大学は、前身校を含めると150年を超える長い歴史をもつ大学です。原爆投下から4年後の1949年に、焦土と化した広島の地に開学し、希望と平和のシンボルとして緑あふれる大学を目指し歩み始めました。文部大臣を経て初代学長に就任した森戸辰男先生は「自由で平和な一つの大学」を掲げ、「中国・四国地方の中心大学」「地域性のある大学」「国際性のある大学」というビジョンを示しました。この構想は、現在も広島大学にDNAとして受け継がれています。

開学から75年を過ぎた今、本学は名実ともに中国・四国地方を代表する総合研究大学としてその存在感を高めています。研究においては、中国・四国地方で唯一となる「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」、「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」、「高度医療人材養成拠点形成事業-タイプA」をはじめ、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」など、国の大型研究資金に相次いで採択されています。また、日本の大学の教育力に注目した「THE日本大学ランキング2025」で、本学は全国257大学中、総合13位、国立大学では10位でした。

さらに、地元の自治体や民間企業とともに、キャンパスとその周辺地域が一体となったまちづくりも推進しています。Town(地域住民や地方自治体)とGown(大学)が協働し、地域と大学がともに持続的な発展を目指す「Town&Gown構想」のモデルを構築し、全国に展開しています。

世界101ヵ国・地域から2,000人を超える外国人留学生が集う広島大学は、国際性と多様性に富み、「世界に羽ばたく。教養の力」や「平和科目」をはじめ、特色ある学部教育を展開しています。大学院においては、11の研究科を4つに統合・再編し、それらの研究科を横断する研究院を新設するなど、専門領域の枠を超えて多様な課題に挑戦する人材を育成しています。

人生は一度きりしかない挑戦です。ぜひ、広島大学を志す皆さんには、自分の夢や目標を定め、その実現に向けてさまざまなことに挑んでほしいと思います。広島大学は、そんなあなたの挑戦を全力で応援します。

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ノーベル賞授業者やジャーナリスト・アスリートの方と、日本や世界の未来についてメッセージを発信しています。


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