第二回アジア大学フォーラムに参加しました

2025年2月17日、東京で「第2回アジア大学フォーラム」が開催され、日本・中国・ASEANのトップ大学の学長級31名(日本11名、中国11名、ASEAN諸国9名)が一堂に会しました。本学からは小池一彦 副学長(国際交流・日本語教育担当)が出席しました。

本フォーラムは、アジアの経済・科学技術を先導する大学が連携し、共通の課題に取り組む場を提供することを目的に、科学技術振興機構(JST)が主催するものです。
 

〇日中大学交流会
フォーラムは三部構成で、最初に開催された「日中大学交流会」(中国国際交流協会主催)では、日本と中国の各大学が本会議の運営方法や学生交流の今後について議論しました。

小池副学長は、本学が注力する「グローバルインターンシップ」を紹介し、各大学単独だけでなく、より大きな枠組みでの支援体制構築の必要性を提案しました。

〇日ASEAN交流会
続いて行われた「日ASEAN大学交流会」では、JST担当者から「NEXUS国際共同研究」や「人材交流制度」について説明がありました。その後、日本・ASEANの大学とで大学間連携や頭脳循環の課題について活発な意見交換が行われました。

小池副学長は、「学部生レベルでの交流の重要性」を強調し、専門性が固まる前の学びがもたらす交流と人材育成におけるメリットを示し、海外の大学3年生が4年次に本学で学ぶ「3+1プログラム」を紹介しました。

〇アジア大学フォーラム
午後からは、日・中・ASEANの大学が一堂に会し、6大学による「アジア地域における頭脳循環の促進」についての基調講演が行われました。その後、参加者は3つのグループに分かれ、「高等教育における新しい取り組みおよび連携(AI・デジタル教育など)」をテーマに円卓会議を実施しました。

小池副学長は、本学が5回連続で採択をされている「大学の世界展開力強化事業」のなかから、令和6年度に新たに採択された「日・欧州の海洋経済安全保障と持続可能性を支えるAI次世代人材育成プログラム」や、中国・韓国・インドネシア・タイの大学と連携をしてダイバーシティ&インクルージョンマネジメントが可能な人材の育成を目指す「インクルーシブ・マインドを醸成するアジア地域国際協働人材育成」(令和3年度採択)について紹介を行いました。

円卓会議では、各国が抱える「ポスドクのキャリアパス」に関する課題についても情報共有が行われ、議論が大いに盛り上がりました。参加者からは「今後は、実務者レベルの会合も本フォーラムに合わせて開催してほしい」との要望も寄せられ、今後のさらなる交流促進への期待が高まりました。

全体として、各大学が具体的な事例を持ち寄り、建設的な意見交換が行われた充実したフォーラムとなりました。本学としても、今後の国際連携強化や人材育成に向けた具体的な一歩を踏み出す機会となりました。

【お問い合わせ先】

広島大学グローバル化戦略グループ

E-mail: kokusai-group*office.hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に置き換えてください)


up