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【研究成果】海水の減少を示唆する海洋プレートの含水モデルを提唱!

本研究成果のポイント

  • 海洋プレートは、これまで想定されていたよりも多くの水を取り込むことが分かりました。
  • 海水の量は現在減少しており、約6億年後には海がなくなる可能性があります。

概要

広島大学大学院理学研究科の畠山航平さん(博士課程後期1年)と片山郁夫教授らの研究グループは、室内における岩石の透水実験の結果をもとに、海水の減少を示唆する海洋プレートの含水モデルを提唱しました。地球では表層に加え、地球内部でも水の循環が働いており、地球内部へ運び込まれる水の量が定量的に解明されれば、地球でなぜ海が存在し続けられたのか、また海がいつまで存在し得るのかについて新たな知見が得られると期待されます。

この成果は、英国Nature Publishing Groupのオンライン科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。

海洋プレートの含水モデル(従来のモデルvs新たなモデル)
*新たなモデルでは,これまでよりも多くの水を取り込むため,海水の減少量が多くなる。

片山郁夫教授からのコメント

「地球は青かった」とは、人類で最初に地球を飛び出したガガーリンの言葉ですが、その地球を特徴づけている海の存在も無限のものではありません。今回の研究により、地球でなぜ海が存在したのか、他の惑星では海が存在しないのか、これから地球はどうなるのか、などについての答えに少しでも近づければと思います。

論文情報

  • 論文タイトル:Mantle hydration along outer-rise faults inferred from serpentinite permeability
  • 著者:畠山航平1、片山郁夫1、平内健一2、道林克禎2
  • 所属:1. 広島大学大学院理学研究科、2. 静岡大学理学部地球科学科
  • DOI:10.1038/s41598-017-14309-9
【お問い合わせ先】

広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学
教授 片山 郁夫
TEL:082-424-7468
FAX:082-424-0735
E-mail:katayama*hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に置き換えてください)

静岡大学理学部地球科学科
講師 平内 健一
TEL:054-238-4735
FAX:054-238-0491
E-mail:hirauchi.kenichi*shizuoka.ac.jp (*は半角@に置き換えてください)


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