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【研究成果】実際の採血場面における新生児の声や体の動き、表情の変化、細かい顔のしわといった痛みの反応を、臨場感のある高画質動画で学習できるeラーニング教材を開発しました

本研究成果のポイント

  • 看護師が働く医療の現場では同じ時間に複数人で学習する時間を作ることが難しい点や、職場に学習用のパソコンが不足しているなどの課題がありました。
  • 多忙な看護師が効率よく学習できるよう、短い複数のオリジナル動画:実際の採血場面のあかちゃんの声や体の動き、表情の変化、細かい顔のしわといった痛みの反応を臨場感のある高画質動画を中心に資料やクイズで学んだことを即時に短時間で確認できるeラーニングを開発しました。
  • ランダム化比較試験の結果、開発したeラーニングは看護師の自己学習を支援する教材として有用であることが明らかになりました。

概要

 広島大学大学院医系科学研究科 小澤未緒准教授らの新生児の痛み研究グループが開発したeラーニングの学習効果を明らかにするために、新生児集中ケア認定看護師64人を無作為に介入群と対照群に割付け、学習効果を検証しました。両群の学習前後のテスト得点の差は、eラーニングで学習した介入群の方がeラーニングで学習しなかった対照群よりも大きいことが示されました。

 今後は、看護師がeラーニングで習得した痛みの知識と測定スキルが、病院での痛みのケアに実際に活用され、入院しているあかちゃんの痛みの緩和に貢献するか明らかにすることを目指します。

 本研究成果は2022年7月30日Elsevier社発行の「Pain Management Nursing」に掲載されました。なお、本研究は科学研究費補助金(科研費番号:17H05108)の助成を受けて実施されました。

論文情報

  • 掲載誌: Pain Management Nursing
  • 論文タイトル: Effectiveness of a virtual program on nurses’ pain-related knowledge and pain-measurement skills.
  • 著者名: Mio OZAWA1, Kotomi YAMASHITA2, Reo KAWANO3 
    1.広島大学大学院医系科学研究科看護開発科学講座
    2.岡山大学学術研究院保健学域コミュニティへルス看護学領域
    3.広島大学病院広島臨床研究開発支援センター
  • DOI: https://doi.org/10.1016/j.pmn.2022.07.002
【お問い合わせ先】

大学院医系科学研究科 看護開発科学講座
准教授  小澤 未緒
Tel:082-257-5432
E-mail:ozawamio*hiroshima-u.ac.jp

(注: *は半角@に置き換えてください)


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