歯学部(国際歯学コース)

Nadiah Kinanthi

Nadiah Kinanthi インドネシア 出身

歯学部国際歯学コース一期生
(※特別聴講生として、現在歯学部4年生のクラスで学んでいます)

歯学部の国際プログラム

広島大学歯学部は、「アジアに根ざした歯科医学・口腔健康科学の教育研究国際拠点」構想を打ち出し、10年以上にわたり戦略を追求しています。歯学部教職 員全体で「学生および教職員の国際感覚の醸成のために何が有用か」、「連携とは何か」、「グローバル化対応力を強化するためには何をすればよいのか」、 「アジアにおける歯科医学・医療の指導的人材とネットワークの育成のために何ができるのか」という課題に取り組んでいます。

1.歯学部を志望した理由を教えてください。

私は高校時代から、人を助けることのできる医療関係の仕事に就きたいと思うようになりました。父は私に医師になることを勧めましたが、私は歯科の方が自分にはずっと向いていると思いましたし、より惹かれるものを感じましたので、医師ではなく歯科医師になりたい旨を父にきっぱりと告げました。以来、歯学部を目指して集中的に勉強したおかげで、大学に合格することができました。

2.今は母国を離れて勉強されている訳ですが、食べ物も文化も違う日本への留学を決意したのはなぜですか?

日本のような最新技術を誇る教育水準の高い先進国で学べることは、私にとっては願ってもないチャンスだからです。日本に来て学べばきっと成長できると思いましたし、それに、同じ学部の仲間とは違った挑戦をしたかったのです。このチャンスをつかめば仲間に一歩先んじることができますし、この留学の機会は絶対に逃したくないという気持ちで臨みました。

Nadiah Kinanthi

3.実際に広島大学に来て、授業を受けた印象はいかがでしたか?

最初は、どんな授業になるんだろうと緊張して、かなり不安になっていました。留学は初めての経験でしたし、日本での勉強、友達、先生方、いずれも私にとって未知の世界でしたので。しかし、先生方も友達もとても優しく私を歓迎し、接してくれました。おかげで、最初のほうこそ、意思の疎通の問題や、日本語での会話に自信がもてないことが原因で少し気後れしてしまいましたが、日本のみんなと親しくなるにつれて、不安も解消されていきました。今では、もう大丈夫! それに、日本のみんなはとても素晴らしいと思います。どんな事にも常に全力投球で。日本人のそういう性格は好きですね。

また先生の指導もとてもわかりやすいです。実習の時でも、先生方はまず日本語で説明をし、その後で留学生のところに来て明快に説明をしてくださるので、何の問題もありません。

4.日本へ留学を考えている後輩たちに、アドバイスをいただけますか?

外国で学ぶというのは、決して生やさしいことではありません。ですから、十分に準備をして臨んでください。準備というのは単に知識だけのことではなく、気持ちの面でも必要です。なぜならご承知のとおり、日本で新しい経験を積むにあたっては、しばしば多くの困難に遭遇するからです。しかし、日本に来て学びたい十分な動機があるならば、ぜひ挑戦してほしいと思います。

Nadiah Kinanthi

5.将来はどんな歯科医師、あるいは国際リーダーを目指されますか?

臨床歯科医師として患者を治療しながら大学でも働き、国際的な研究に携わりたいと思っています。世界各国で開催される歯科学会にも出席したいですね。それに、ボランティア事業にも参画したいなと思っています。未だ発展途上にあるインドネシアでは、子供たちをはじめ多くの人々が、適切な医療・歯科医療を受けるのが困難な状況に置かれています。そのような厳しい境遇にある人々を支援するために、ボランティア事業を行う財団を立ち上げ、そしていずれは、そういった人々を支援するためのシステムを構築する仕事にも貢献したいと考えています。私が将来やりたいのは、そういった仕事です。


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