国際協力研究科(教育文化専攻)

Heng Boret

Heng Boret カンボジア出身

○2013.4~2013.9 研究生
○2013.10~ 国際協力研究科博士課程前期

1. 広島大学国際協力研究科を選んだ理由は何ですか?

大学では日本語を専攻しており、もともと日本に関心がありました。そんな中、日本の大学の合同説明会に参加した際「教育を学ぶなら広島大学」だと聞き、広島大学に興味を抱きました。特にIDECでは、日本語の授業だけでなく、英語の授業も数多く開講されており、英語だけでも学位を取れることが魅力的でした。

2. 研究内容はどのようなものですか?

「カンボジアの基礎教育における退学問題」について研究しています。カンボジアには義務教育がなく、小学1年生~中学3年生までが受ける教育は「基礎教育」と呼ばれています。カンボジアの基礎教育には多くの問題があり、その1つには退学率の高さがあります。ある年のデータによると、小学6年生にまで進学する生徒は約60%で、約40%は退学しています。この背景には、学校や教師が足りない、子どもは勉強ではなく農業をしなければならないという社会状況があります。簡単な問題ではありませんが、調査と分析を繰り返し、退学率を減らす手立てを考察していきたいと思っています。

Heng Boret

3. 研究室の雰囲気はどのような感じですか?

10人の仲間がいます。カンボジア、日本、中国、ペルーなどいろんな国の人がいるおかげで、その国の文化を体感できます。また各国の教育の実情についても知れることができて、研究テーマ以外の教養が随分と深まりました。

私の研究テーマに近い先輩もいるので、研究の進め方について、よくアドバイスをもらっています。やりたいと思っていた研究にしっかりと打ち込めているので、とても良い環境だと感じています。

4. 将来の目標について聞かせてください。どのような仕事に就きたいですか?

まだ迷っていますが、2つの可能性があります。1つは、大学教員になること。私が日本で学んできたことや研究のノウハウを次の世代に伝えていきたいです。もう1つは、NPOなどのスタッフとなり現場での支援を行うこと。可能であれば、大学で教えながら現場での支援も実践したいと思っています。

Heng Boret


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