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【保護者の皆さまへ】広島大学の新型コロナウイルス感染症に対する 1年間の取り組みと現状について

保護者のみなさまへ

平素より広島大学の教育にご理解、ご協力を賜り誠にありがとうございます。

今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大により、大学の諸活動をさまざまに制限せざるを得ず、大変ご心配をおかけしました。特に新入生の皆さんは、思い描いた大学生活を送れないことで、不安を感じ、悩みながらの一年間だったと思います。また、学部・大学院を問わず、研究や就職活動、課外活動やアルバイトなどが思うに任せず、フラストレーションを抱えながらの生活を余儀なくされた皆さんも多かったことと思います。

広島大学では、学生の皆さんの健康・安全を最優先に配慮しつつ、継続的な学びの機会を提供できるよう全力で取り組んできました。感染症の影響を受けながらも大学の教育研究活動を続けることができ、3月に卒業生・修了生の新たな門出をお祝いできるようになったことは、学生や保護者のみなさまのご努力、ご協力の賜物にほかなりません。心より感謝申し上げます。

残念ながら4月の入学式は中止し、新入生ガイダンスは大幅に縮小せざるを得ませんでした。しかし、昨年9月16日付でご報告させていただきましたとおり、第1タームが始まる4月8日からオンライン授業を順次開始し、教養教育科目も一週間後の4月15日から実施しました。第2ターム(6月16日~)には実技を伴う実験・実習等について対面で実施、7月から8月にかけて新入生のキャンパス・ミニツアーを企画するなど、できるだけ学生同士、教職員と学生が直接交流できる機会を増やしました。

また、4月23日から開始した応急学生支援金制度では、学生の皆さんに対し、2月22日現在延べ 880 件(内、留学生217件)、多い人では6回の支援を行うことができました。多大なご支援をいただきましたみなさまに、あらためてお礼を申し上げます。この支援金は現在も継続して実施しており、困窮した状況が続く学生は、何度でも申請できるようにしています。

10月には、学部・大学院の新入生に対する秋季ガイダンスを実施しました。10月2日からの第3タームでは学部1年生の専門科目を原則対面にするなど、対面による活動を拡大してきました。

応急学⽣⽀援⾦の⽀援状況《2021.2.22現在》
【複数回給付の実績】(総支援件数の内数) 2回給付 63件/3回給付 10件/4回給付 3件/5回給付 1件/6回給付 1件

第4ターム(12月1日~)の授業については、教養教育科目も原則として対面で行うこととし、オンラインの利点も活かしながら実施しました。なお、授業の実施に当たっては、希望者へのフェイスシールドの配付や、多人数が利用する講義室に二酸化炭素濃度測定器を導入するなどの感染防止対策を講じています。また、自宅等にネットワーク環境がない学生には、無償でモバイルWi-Fiルーターの貸し出しを継続しており、キャンパス外での学習活動に支障が出ないようにしています。

課外活動については、4月3日から7月9日まで活動を制限していましたが、7月10日から許可された団体の活動を認めました。夏休み以降は、新入生の参加も増えてきたようです。感染拡大のため、12月3日から再び活動を中止しましたが、その後、感染状況の改善を踏まえ、今年2月15日からは、感染拡大防止策を徹底した上で、許可団体の活動を再開しました。

広島大学で学ぶ学生の生活の実態を把握し、授業方法等の改善や学生の心身の健康維持に必要なサポートを充実させるため、アンケートを実施し、結果と対応について報告しております(https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/62335)。本学教員の授業の一端をご覧いただき、広島大学の「知」を体験していただけるよう「知を鍛える―広大名講義 100 選―」も公開しております(https://www.hiroshima-u.ac.jp/nyugaku/enhance_knowledge)ので、是非ご覧ください。

広島大学では、昨年4月以来、キャンパスや学生宿舎・留学生宿舎内で感染者等が発生した場合に備えて、授業や研究、課外活動等に関する対応に加え、感染者および濃厚接触者の療養・待機場所として学内の宿泊施設を確保、自宅待機の場合に学生・留学生の生活に支障が出ないよう、地域でスーパーマーケット等を展開する(株)イズミ様の最寄りの店舗から食料などの応急生活物資を配達していただける体制を構築するなど、できる限りの対策をとってまいりました。昨年末から今年1月にかけて、学内で複数の学生の感染が確認され、大変ご心配をおかけしましたが、学生の皆さんの適切な感染拡大防止行動のおかげで、影響は最小限で収まり、教育研究活動を中断することなく継続できております。

本年度は、保護者向け「広島大学地域懇談会」を福岡、岡山、別府、神戸、広島、松山の順に一部オンライン配信等を活用し、感染防止対策を講じた上で開催しました。参加された保護者の方々には、「対面授業をもっと増やしてほしい」、「1年生同士や先輩とのつながりを作る機会を作ってほしい」、「保護者とのコミュニケーションの場として、オンラインでの懇談会の機会を作ってほしい」、「留学プログラムが中止となったため、次年度以降、配慮してほしい」、「情報発信のツールを増やし、状況の把握がしやすい環境を整えていただきたい」などの貴重なご意見をいただきました。ご希望、ご期待にできるだけお応えできるよう、第3ターム以降は対面授業の拡大、1年生同士や先輩との交流の場として、新入生に対する秋季ガイダンスの実施や新入生懇話会、広大生懇談会などを開催しました。また、留学プログラムとして、オンラインによる海外大学の学生との国際交流などを実施いたしました。オンラインでの懇談会については、来年度に実施する準備を進めています。

また、本学公式ウェブサイトの保護者向けページをリニューアルし、学内の近況や大学の動きなどをいち早く発信しておりますので、是非ご活用ください(https://www.hiroshima-u.ac.jp/family)。

広島大学では、今後の感染状況を注視しつつ、学内の感染拡大防止策を徹底し、本年度のコロナ禍での経験を踏まえ、来年度に向けて学生の皆さんの大学生活がより充実したものとなるよう、教職員一同引き続き全力で取り組んでまいります。保護者のみなさまには、一層のご理解とご支援のほどよろしくお願いいたします。

2021年2月26日
広島大学長 越智 光夫

【お問い合わせ先】

広島大学教育支援グループ

E-mail:kyoiku-kikaku*office.hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に置き換えてください)


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