広島大学の知財管理運営体制は、平成19年3月に、本学と広島県及び公益財団法人ひろしま産業振興機構の三者によって、本学産学連携センター知的財産部門と広島TLOの機能を融合した機関を立ち上げました。このため平成20年4月1日付で、県内大学の知財の出願から技術移転まで一本化して取り扱う「ひろしま技術移転センター(HTC)」を設立し,以来、本学の知財関連実務は学外組織のなかで運営されてきました。
今般、広島県から、「公益財団法人ひろしま産業振興機構による知財の創出・活用支援の再構築を行うため、HTCを平成23年3月末で廃止したい」との申し入れがあり、三者間で協議した結果、申し入れどおり廃止することで合意した次第です。
このため、平成23年度4月以降の本学知財管理体制については、これまでHTCが行ってきた本学の知財出願から技術移転までの実務を、大学駐在コーディネータ等の人材を含めて、産学・地域連携センターに取り込むこととなりました。
これにより、現在の知財管理実務のレベルと学内研究者の利便性を維持するとともに、産学・地域連携センターにおいても、国際・産学連携部門と知的財産企画部門の業務分担や連携体制について、抜本的な見直しを行うことにより、業務推進体制の更なる強化を図りたいと思っております。
なおHTC体制見直し後、中小企業の知財の創出・活用支援のワンストップ窓口として平成23年4月1日付けで設立された「広島県中小企業知財支援センター」とは、引き続き緊密な連携を行い、地域企業の競争力強化を図ることとしています。
広島大学の知財管理運営部門として、『広島大学産学・地域連携センター知的財産部門』と新たに名称を変え、『知の創造サイクルを回して、イノベーション促進と産業活性化に貢献する』を活動理念として推進していく所存です。今後とも宜しくお願い申し上げます。
産学・地域連携センターのセンター長、副理事、各部門長ほか知的財産部門メンバー