我々が日常使っている金属やプラスチックなどは必ず壊れます。金や白金を除く金属であれば必ずと言っていいほど錆びる。その理由は,自然界で安定となっている金属酸化物などを不安定な状態で使っているのが金属であるからです。発電設備や化学工場の装置群においても大半が金属材料で作られており,これらの設備・装置の劣化により大きな損失が生じています。金属腐食や材料劣化の原理を知ることは,身近な生活においても役に立ちます。演示実験を行うとともに,防食の意義と基礎についても解説します。
(リカレント講座開催の経緯)
東広島市内には産学金官(金は金融機関)の連携を推進する中心的な組織として、
「東広島市産学金官連携推進協議会」(広島大学、近畿大学工学部、広島国際大学、産業技術総合研究所中国センター、東広島市、東広島商工会議所、黒瀬商工会、広島県央商工会、安芸津商工会、東広島市金融協議会のメンバーで構成)があります。
本協議会の発足は平成20年度ですが、これ以前からも市内の企業や商工会議所などから、折角市内には3つの大学があるのだから、企業等の人材育成を目的とした講座を各大学が開講して欲しいという要望がありました。
そこで本協議会では、産学連携人材育成支援事業(社会人向けリカレント講座)と
称して、企業等からの開催希望の多かった学問・技術分野について、上記各大学が年に1回リカレント講座を開催するのを支援し、地域企業等の人材育成に協力を行ってまいりました。リカレント講座の聴講対象者は企業人、公的な研究支援機関、ならびに一般市民の方などです。
本学ではこれまでに、機械設計、切削等の材料加工、材料力学、溶接・接合技術など、ものづくりに欠かせない工業の基礎的分野を中心に、学び直しの機会を提供してきました。昨年度は、現在及び将来有望な技術分野として期待されている有機EL素子や太陽電池材料を中心に開講してまいりました。
今年度はプラント等の多くの機械設備で必ずや問題となる、また我々の日常生活と
も密接に関連している「錆び(金属腐食)」の問題を取り上げて、講師の先生にはそ
れを出来る限り平易に解説していただきますので、関係各位の皆様方の奮ってのご参加をお待ち致しております。
【日時】
2014年8月23日 土曜日
10:00~16:00
【場所】
広島大学VBL 2F講義室
【講師】
礒本 良則(広島大学大学院工学研究院 准教授)
【定員】
50名程度
【受講料】
無料
【申込締切】
平成26年8月21日(木)
【申込方法】
申込書をダウンロードしていただき、ご記入のうえFAX、E-mailでお申込みください。
【お問い合わせ】
広島大学 産学・地域連携センター(国際・産学連携部門)
TEL:082-424-4302
FAX:082-424-6189
E-mail:techrd@hiroshima-u.ac.jp(@は半角に置き換えてください。)