【2017/6/13開催・要申込】広島大学新技術説明会を開催します

新技術説明会は、大学、高等専門学校、国立研究開発法人などの公的研究機関から生まれた研究成果(特許)の実用化(技術移転)を目的に、新技術や産学連携に関心のある企業関係者に向けて、研究者(=発明者)自らが直接プレゼンする特許の説明会です。

科学技術振興機構(JST)が産と学の出会いの場をセッティングし、説明会を主催する各研究機関がこの場で出会った産と学とをマッチングへと導きます。

この度、本学からは以下のとおり参加しますのでご案内いたします。
参加費は無料です。多くの皆様のご来場をお待ちしております。

日時

2017年06月13日(火)12:55~15:55

会場

JST東京本部別館1Fホール
(東京都千代田区四番町5-3 サイエンスプラザ)

発表内容

■13:00~13:25 医療・福祉
1) 身体性を考慮して感性的価値を高めるアシスト力設計技術
広島大学 大学院工学研究科 システムサイバネティクス専攻 准教授 栗田 雄一

 
<新技術の概要>
体格や姿勢などの身体性は道具使用やアシスト力に対する人の主観的な感覚に大きく影響する。
我々の技術は、手先の運動特性や筋負担の定量化を通じて、運動を楽にするだけでなく、運動がうまくなったり、操作しやすく感じたり、といった感性的価値を高めるプロダクトデザインに応用可能である。

■13:30~13:55 材料
2) 新規機能性色素材料の創製:デバイスから医療用まで
広島大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 教授 大山 陽介

<新技術の概要>
色素増感太陽電池用の光増感色素の発色母体、有機薄膜太陽電池用の有機半導体の母体骨格、有機電界効果トランジスタ用の有機半導体、有機エレクトロルミネッセンス用の蛍光性色素、光線力学的療法用の一重項酸素発生光増感色素、分子認識蛍光センサー、エレクトロクロミック用色素としての応用が可能。

■14:00~14:25 アグリ・バイオ
3) 亜リン酸を用いて遺伝子組換え体を封じ込める実用的手法
広島大学 大学院先端物質科学研究科 分子生命機能科学専攻 助教 廣田 隆一

<新技術の概要>
生物の必須栄養素であるリンの代謝系を遺伝的に改変し、亜リン酸という天然には存在しない化合物がないと生存できなくなる性質を創り出す技術を開発した。これにより、遺伝子組換え微生物利用の安全性を大きく高め、培養プロセスの経済性向上、開放系利用など新たな可能性を切り拓く有用微生物株の実用化に貢献できる。

■14:30~14:55 材料
4) 単分子誘電体の開発 ~究極の微小不揮発性メモリ素子を目指して~
広島大学 大学院理学研究科 化学専攻 准教授 西原 禎文

<新技術の概要>
我々は、単一分子で分極履歴を示す究極の微小誘電材料の開発に世界で始めて成功した。この現象は室温以上で発現することから、早い段階での実用化が期待できる。本系をメモリ材料として用いた場合、既存の記録密度を100~1000倍向上させることが可能となる。

■15:00~15:25 計測
5) 目視できない条件下の物体の挙動(位置・速度)の評価法
広島大学 大学院工学研究科 機械物理工学専攻 量子エネルギー工学研究室 准教授 田中 憲一

<新技術の概要>
エンジンやエネルギー生産などの効率化では流体の挙動を正確に把握する必要があるが、高温・高圧のため金属など不透明な材質で配管を構成する必要があり、既存の手法では不可能である。これを実現する方法として、放射性マーカーと検出器を用い、試料の位置・動きを測定する新原理を開発した。

■15:30~15:55 計測
6) 赤外分光法をもちいた少量サンプルのナノ細孔評価法:IRポロシメトリ―法
広島大学 工学研究科 化学工学専攻 教授 都留 稔了

<新技術の概要>
非凝縮性ガスと凝縮性ガスとの混合ガスを凝縮性ガスの相対圧を変化させながら多孔性試料に供給し、薄膜などの微量の多孔性試料に凝縮性ガスが吸着した量をFT-IR測定することで、吸着量を測定を可能にするとともに、多孔性試料の細孔径分布を測定する技術を提供する。

参加申し込み

事前申し込みが必要です。申し込みフォームからお申込みください。

主催

科学技術振興機構、広島大学

後援

特許庁

【お問い合わせ先】

広島大学産学・地域連携センター

E-mail:techrd*hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください。)


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