第3回広島・ヤンゴン産学官連携セミナーを開催しました

産学・地域連携センターは、10月27日、第3回広島・ヤンゴン産学官連携セミナーを、「環境課題と持続可能な開発に向けて」と題して、ミャンマー ヤンゴン市内のミャンマー工学会にて開催し、約150人の産学官からの出席者を得て盛況のうちに閉会しました。地域の課題解決に向けて産学官で取り組むことを目的に、2016年に第1回セミナーを交通問題をテーマに、また、2017年には第2回セミナーを地盤工学をテーマに開催しました。

MONREC(天然資源環境保全省)のYe’ Myint Swe副大臣、MES会長のAung Myint氏、および本学産学・地域連携センター平見尚隆GI部門長による開会挨拶に続き、本学国際協力研究科の金子慎治教授による「インレー湖の水質改善: 水上生活者の優先順位」、MONRECのDr. Tin Tin Thawによる「ミャンマーの基本水環境管理能力の開発」、本学総合科学研究科の奥田敏統教授による「熱帯域における地域便益とカーボンストックから得られる相乗効果」、MESのU Soe Myint事務総長による「ミャンマーの環境アセスメントの実際」、復建調査設計の三戸勇吾氏による「開発により汚染した閉鎖性水域の改善方法」、同じく復建の沖本真朗氏による「広島の環境影響評価手法の実例」、YTU 博士課程Daw Nway Nway Khaing氏による「好気性および嫌気性プロセスを用いた市の排水からの窒素除去」、復建の石田慎吾氏による「最終廃棄物処理場の持続可能な管理」、YTU修士課程Daw Thandar氏による「インヤ湖と周辺の公園の総合的な環境価値」、以上9件の専門分野に関する講演が行われました。その後、講演者全員によるパネルディスカッションを、「各々の取組をいかにして産学官連携につなげるか」をテーマに行いました。閉会挨拶を行ったヤンゴン工科大学Nyan Myint Kyaw教授は「ミャンマーではまだ開発の方が優先順位が高く、環境に対する意識が低いので産学官協力して改善が必要である」と述べ、交通、環境等の分野で学生・研究者の交流、研究を通じて連携を強化して行く意欲を示しました。

150人の聴衆が熱心に参加

パネルディスカッション

お問い合わせ先

広島大学産学・地域連携センター
グローバルイノベーション部門
TEL:082-424-4313


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