広島大学先進理工系科学研究科
准教授 角倉(すみくら)
sumikura@hiroshima-u.ac.jp ※@は、半角に置きかえて送信してください。
ミカタカフェでのヒアリングの様子
広島大学工学部の角倉 英明准教授と石垣 文助教の研究室の学生たちは、2022年度から、広島県の瀬戸内海に浮かぶ離島・大崎上島で、旧警察官舎をリノベーションするプロジェクトに取り組んでいます。
プロジェクトでは、大崎上島に時折宿泊しながら、建物調査や地域調査、住民へのインタビューなどを行ったり、その成果を踏まえて改修案をグループに分かれてまとめたりしています。
プロジェクトの様子 (インスタグラム 大崎上島町リノベプロジェクト@旧警察官舎)
プロジェクトの拠点となっている元警察官舎
メンバーの学生たちは、5月27日・28日に大崎上島を訪問し、地域活性化に取り組む施設の訪問調査や、地域住民の方への広報活動を行いました。
今回は、地域の古民家や空き家を活用した店舗、大崎上島観光案内所やカフェ併設型のコミュニティスペース『ミカタカフェ』などを訪問し、そこで活動している方から話を伺うことができました。
農産物や染色を通じて、島の豊かさを情報発信している「Shiki Farm」
大崎上島観光案内所の内観
学生たちは、観光案内所や空き家をリノベーションして開業したカレー屋「takemoto_curry」で、島の歴史や生活のことに関して話を聞き、島でプロジェクトを進めていくうえで住民の生の声を聞くことが重要であることを学びました。
また、子供の居場所作りに取り組むミカタカフェでは、地域の方に自分たちが進めているリノベーションプロジェクトを紹介し、地域活性化を促進するためにミカタカフェが行っている取り組みや島の高校生の生活実態についてヒアリングしました。
ミカタカフェでは運営委員や、ミカタカフェを利用している高校生、小学生から、ミカタカフェの学生交流の場を作る取り組みや、島の高校生のプロジェクト運営の様子などについて話を聞きました。
話を聞く中で、地域住民との関わりを増やすことが重要であるとの意見をもらい、今後の活動では島のイベントに積極的に参加していく決意を固めました。
建築を学ぶ学生たちは、空き家をリノベーションして快適な空間に甦らせるだけでなく、地域の拠点として機能させるために、試行錯誤を重ねています。