学生の教育と支援

学生向けとして、教養科目の「アントレプレナーシップ」、「MOT教育」、「イノベーション演習」、社会人と共に学ぶ「ひろしまアントレプレナーシッププログラム」、海外の大学生と共に学ぶ「国際夏の学校」などの教育プログラムを提供しています。

起業を目指す学生だけでなく、様々なことにチャレンジしたい学生が、アントレプレナーシップを発揮するための思考、行動とスキルを習得できるよう、教育プログラムやプロジェクト支援を一段と充実させていきます。

アントレプレナーシップ (学部生向け教養教育科目:2単位)

アントレプレナーシップは「起業家精神」と訳されます。訳語が与える狭義の意味にとどまらず,広義に解釈すると,この言葉には「業」(こと)を「企てる」ために必要となるその人のあり方《心の持ち方,態度,スキル》が含まれます。大学課程でこの自分のあり方をしっかり考えて頂くことで,大学での学びと社会で働くことの関係性を理解することを目標としています。実社会の企業活動におけるプロセスや課題を実践的な事例を通して体得してもらい,その理解を深めてもらいます。

アントレプレナーシップの中で ①問題を機会・可能性として捉える、 ②問題についての「常識」を疑う考え方、態度、スキルが身につき、大学生活や社会で役立てることができます。平成31年度は2コマ連続講義として東広島キャンパスで前期・後期に3回(うち1回は英語)、東千田キャンパスで後期に1回、開講されます。

MOT(技術経営)教育(大学院共通科目:各2単位)

平成16年度、MOT(技術経営)教育を理工系研究科共通講義としてスタートし、平成23年度より大学院共通科目として工学研究院担当科目として全学院生を対象に拡げました。MOT教育では、日本の優れた技術を経営に活かし、日本を活性化するという観点から、企業において、必要と考えられる経営に関する基礎知識(MOT 1 : MOTとベンチャービジネス、MOT 2: 技術戦略論、知的財産および財務会計論、MOT 3: 技術移転論、この他英語科目2つ)を学びます。

イノベーション演習(大学院・特別研究員向け教養科目)

企業から提供されるテーマに対し、広島大学の学部聴講生、大学院生や若手研究者たちが、産業界からの参加者と交わり、2か月間で課題を特定し、解決策を考えるために、プロジェクトを企画し提案を考えるよう進めます。これまで、幅広い業種5社(株式会社ヒロツク、株式会社トイロ、株式会社ラックス、株式会社小泉新聞舗、株式会社プランニングサプライ)に提案いただき、佃煮、木製品、屋上、情報提供、地域活性などのテーマについて取り組んでいます。
講義に使用する教育カリキュラムは、「ひろしまアントレプレナーシッププログラム」での内容を活用し、課題に対しての考え方のアプローチ、解決策考案のテクニックやツールを演習しながら習得します。履修者は、専門が異なるチームによって、課題をどのように掘り下げ、展開し、どのような解決策を提案するのか、自分の専門からの学びがどのように産業界に活かせるのかを体験学修(experiential learning)していきます。

ひろしまアントレプレナーシッププログラム(学部・大学院生、社会人)

平成26年度からスタートし、国・地域におけるイノベーション創出の活性化のため、大学等の研究成果を基にしたベンチャーの創業や、既存企業による新事業の創出を促進する人材の育成と、その人材が活躍できるイノベーション・エコシステムの形成を目的としたものです。学部、大学院に関係なくどなたでも受講できる、集中形式の教育プログラムです。

国際夏の学校(学部・大学院生)

「国際夏の学校」は、韓国・タイ・日本の3ヵ国から文系・理系の様々な学部・大学院に所属する学生が集まり開催する、2泊3日の短期サマースクールです。共に社会課題を発見し、英語で話し合いを重ねながら解決策を考案する、課題提案型ワークショップ形式で進めていきます。
毎年1校が開催準備校となり、取り組む課題の設定、開催地についての理解を深める交流プログラムを、準備校の学生が中心になって企画し実行します。
広島大学はこれまで、2014年「ユニバーサルデザインを学ぶ:多くの車椅子使用者のみなさんが動きやすい社会をデザインする」(広島県宮島)、2018年「地域活性化を学ぶ:西条駅周辺の活性化を考えデザインする」(広島県西条)、2019年「アユタヤを活性化する」(タイ・バンコク)をテーマに開催しています。

バイオデンタル(歯学部生)

広島大学歯学部では、2010年よりバイオデンタル教育プログラムを学部教育として開始しています。プログラムの目標の一つは、学生が卒業後、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士として、チーム医療に参加できるよう育つことにあります。
2015年から、歯科治療でのチーム医療を想定し、体験学修(experiential learning)を土台に、課題発見・解決型、チーム型、デザイン思考と組みわせた新しい教育カリキュラムをデザインし、実施を担当するよう取り組んでいます。
歯学科、口腔健康科学科の口腔保健学専攻、ロ腔工学専攻から約20名の学生が専攻混成のグループに分かれて、課題発見から課題解決案策定までの活動を英日二言語でおこないます。
具体的な課題を設定し、実際に広島大学病院歯科の現場で観察とインタビューをおこない、ここからの情報と知見をもとに、課題を見直し、最終的な課題を決定します。最終課題に対して解決案を考え、案を形に見せる見本をつくり発表します。
「将来の仕事と結びつけての自己成長」、「チームで共に働く」、「課題への取組み方」、「多様な視点を活かす」、「枠を出て考える」という5つのテーマが、教育効果として示されています。このように、チーム医療、課題発見・解決に関するスキルへの学生の気づきと学びが確認できています。

ひがしひろしま創業塾(学部・大学院生、社会人)

社会人教育の一環として起業を目指す学生・社会人を対象に、東広島市、東広島商工会議所と共催で、「ひがしひろしま創業塾」を開講しています。講義内容は起業家を養成し、起業の実務を修得します。大学院共同セミナー認定科目として設定されています。

広島大学・学生発スタートアップチャレンジ

広島大学の学生や院生に芽生えた自由で創造的なアイディアや起業家意識を具体化・実践する新たな仕組みとして、2021年10月に「広島大学・学生発スタートアップチャレンジ」を新たに構築いたしました。
1課題につき、最大30万円まで支給(採択予定課題5課題)し、広島大学の教職員やベンチャーキャピタルの方々と伴走することで、アントレプレナーシップに必要な力(行動力、強靭力、想像力等)を学生が身につけられることを目指していきます。文系・理系、 個人・グループを問いません。留学生もぜひ応募して下さい。 プロジェクト展開にあたっては、VBL施設が利用できます。

詳細・応募手続きは、以下のページをご覧ください。

本事業は「ひろしま好きじゃけんコンソーシアム」の事業の一環として実施しております。応援いただける企業等の皆様は、こちらのページをご覧ください。

個別メンタリング(学部・大学院生)

起業を目指す学生や、プロジェクトに取り組む学生に対して、教員などが個別にメンタリングを実施しています。

お問合せ

スタートアップ推進部門

TEL:082-424-7118
e-mail:vbl*hiroshima-u.ac.jp(*は半角@に置き換えてください)


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