平成22年5月

■ 「海水から希少金属」研究 世界中で争奪戦が続くレアメタル(希少金属)のうち、半導体などに使うバナジウムを海水から効率的に取り出す手法を、広島大大学院理学研究科の道端斉教授が研究している。海水を取り込みバナジウムを濃縮して血球に蓄える脊椎動物の「ホヤ」を研究して30年。7日同大東広島キャンパスである市民公開講演会でも研究成果を発表する(中国、5.1)

■ 被爆情報地図とリンク 広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)の佐藤裕哉助教らが、原爆投下以前の広島市街の地図データと、複数の被爆関連情報を結びつける作業を進めている。詳細な位置情報から被爆者の疾病発症率や死亡率、土壌から検出された放射能量の分布など、従来の研究成果を総合的に分析することが可能になるという。作業は2009年度から2年計画(中国、5.1)

■ 福山大次期学長に松田氏 牟田学長が「一身上の都合」を理由に退任し、次期学長に松田文子副学長(広島大大学院修了。元広島大教授)を選出したと発表した(産経、5.1)

■ 広島六大学野球(1日) 広島大5-2広島工大(毎日、5.2)

■ 広島六大学軟式野球春季リーグ戦(1日) 広島大4-1県立大庄原(読売、5.2)

■ ビバ☆キャンパス 広島大公認サークル「広島大学キャンパスリポーター」は4月20日、学生プラザで新入生と交流会、ペアでインタビュー練習をしたり、記事が載る喜びを伝授するなど、サークルの活動をアピールした(中国、5.2)

■ 広島六大学野球(第5週第2日、2日) 広工大10-0広島大(7回コールドゲーム)(中国、5.3)

■ 広島六大学軟式野球春季リーグ戦(2日) 修道大6-3広島大(中国・読売、5.3)

■ ひと 第30回猿橋賞を受賞した奈良先端科学技術大学院大学教授 高橋淑子さん(広島大出身)(毎日、5.4)

■ 火論ka-ron 「国語」に第3の波が寄せる 玉木研二専門編集委員(広島大出身)(毎日、5.4)

■ 広島六大学野球(3日) 広島大6-4広島工大 広島大延長制し、今季初の勝ち点(中国、5.4)

■ 短期交換留学生の就業体験6割関心 広島大国際センター恒松直美准教授の調査で、広島大短期交換留学生のインターンシップ受け入れについて、広島経済同友 会広島中央支部に加盟する東広島、竹原市内の企業の6割近くが関心を持っていることが分かった。広島大の短期(半年か1年)交換留学生は年間約40人。 2003年度から毎年、10人程度が夏休みに同支部の加盟企業でインターンを経験している。同支部は受け入れを拡大する方針(中国、5.6)

■ ミズクラゲ海藻で退散 発電所の冷却水パイプを詰まらせて問題となっているミズクラゲの嫌がる物質を、東京海洋大海洋科学部の石井晴斗助教や、広島大生物生産学部上真一教授らの研究チームが特定した。石垣島産の海藻・マクリから抽出した成分で、環境への影響もなし。大量発生の抑制に向けて、今年度、東京湾などで実証実験を始める(読売、5.7)

■ 広島大大学院と府中市教委は8日、同市生涯学習センターで公開講演会「歴史の中の地域リーダーと民衆」を開催する(産経、5.7)

■ インドネシア・バリ島のジュンブラナ県ムンドヨ第4中学校の生徒20人と教員らが広島大付属東雲中学校の生徒と初めて交流した(毎日、5.8)

■ 広島六大学野球春季リーグ第6週第1日近大工3-1広島大(中国、5.9)

■ 広島大大学院文学研究科の三浦正幸教授が案内役を務め、福山市鞆町の魅力を紹介するガイドブック「日本の宝 鞆の浦を歩く」が刊行(中国、5.10)

■ 広島大付属東雲中学校にインドネシア・メンドヨ第4中学校の教員や生徒ら約30人が訪問、東雲中の生徒らと交流した(産経、5.11)

■ 広島大は高電圧トランジスタの性能を測る計算式を、トヨタ自動車などと共同で考案したと発表 大学院先端物質科学研究科の三浦道子教授「エネルギーの効率的な利用とエコ社会の実現に向け、大きな一歩になる」(中国、5.11)

■ 広島大学は2010年度「広島大学地域貢献研究」に6件の研究プロジェクトを採択 広島市立安佐動物公園提案の「希少鳥類の繁殖効率向上のための非侵襲性手法による性判別法の開発と実用化ほか」など(日刊工業、5.11)

■ 広島大学大学院の杉山政則教授の杉山プロジェクトは、高原安瀬平乳業と連携し植物乳酸菌ヨーグルトを開発 植物乳酸菌は牛乳の中ではほとんど増殖せず、ヨーグルト製造は難しいとされてきた(日刊工業、5.11)

■ 広島大の三浦道子教授とトヨタ自動車などの研究チームは、電気自動車とハイブリッド車のモーターを制御するトランジスター「IGBT」用の回路設計モデルを開発したと発表(読売、5.11)

■ 広島大学はトヨタ自動車、豊田中央研究所と共同で、車載用IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)用のシミュレーションモデルを開発(日刊工業、5.12)

■ 広島大が新入生必修としている第2外国語で、中国語の履修者数が本年度は過去最多に(中国、5.12)

■ 油関連機器開発のファミーユは、揚げ物などに使う食用油の劣化を測る装置を広島大大学院と共同開発(中国、5.13)

■ 広島大病院に導入された内視鏡手術ロボット「ダビンチS HD」が12日初稼働 泌尿器科の松原昭郎教授が男性患者から前立腺を全摘出(中国、5.13)

■ 広島大学は「フェニックス工房」を新築 学生が独自のアイデアで設計・製作する場所を確保するのが狙い 「国立大学の中で最も設備が整っている」(浅原利正学長)(日刊工業、5.13)

■ 観察や実験に必要な生物を小中学校などの教職員に紹介・提供する「教材生物バザール」が県立教育センターであった 広島市安佐動物公園や広島大などから無償で提供された計208種を展示(朝日、5.13)

■ 従来品の7倍も頑丈なプラスチックの開発に、広島大の彦坂正道特任教授が成功 自動車の鉄板代わりに使うと、車体重量を従来の半分にできるという(朝日、5.14)

■ 研修医の定員割れが続く東広島医療センターが広島大医学部の8人を招き救急外来棟や手術室を案内した(中国、5.14)

■ 広島大HiSIM研究センターは、ハイブリッドカーの「心臓部」とされる電気回路の性能を、より正確に予測できる計算式(シミュレーションモデル)を、トヨタ自動車グループと共同開発したと発表(朝日、5.15)

■ 国際協力シンポジウム「世界の中の日本の役割~災害復興と国際貢献」が30日中国新聞ホールで開かれる パネル討論で広島大大学院国際協力研究科の平川幸子准教授らが議論する(中国、5.16)

■ 広島大総合博物館は15日ネイチャーゲームの体験会を開いた 参加者はキャンパス内の緑地に集まり、黄緑や薄紫など指定した4色の植物を探す遊びや「トゲがある」「においが強い」などの特徴で9種類の動植物を見つける「宝探し」に挑戦した(中国、5.16)

■ 第42回中四国女子学生剣道選手権大会1~3位に広島大の島添実奈美、土井夢香、藤井友美子(毎日、5.17)

■ 叙位叙勲 正四位広島大名誉教授大谷勲氏、広島大名誉教授黒崎敏晴氏(中国、5.18)

■ 過疎地域の医療現場を体験する広島大医学部初の臨床実習が庄原赤十字病院などで始まった(中国、5.18)

■ 広島大大学院国際協力研究科の上杉勇司准教授が中心となって「ワークショップで学ぶ 紛争解決と平和構築」を出版(中国、5.18)

■ 海上保安庁と広島大などの調査で明四国沖の海底で複数の活断層が判明 中田名誉教授らは海上保安庁がソナーで測った水深データを解析、三次元の海底地形図を作成(毎日、5.18)

■ 広島大病院患者サロン27日午後1時半~2時半広島大病院入院棟2階 同病院の薬剤師が抗がん剤の効果や副作用について説明する(中国、5.19)

■ 広島大学は、先端機能物質研究センター(IAMR)が中国・北京大学とエネルギー貯蔵分野の共同研究について部局間協定を結んだと発表(日刊工業、5.19)

■ 太陽の10倍程度の質量の超新星が存在することを広島大と東京大の研究チームが突き止めた 理論上は太陽の8倍程度の質量の星で超新星爆発が起こるとされていたが観測例はなかった(中国、5.20)

■ 広島県明るい選挙推進協議会は19日、総会と研修会を開いた 広島大大学院社会科学研究科の川﨑信文教授が政権交代と地方選挙をテーマに講演(中国、5.20)

■ 広島県福山市鞆町に残る江戸時代の港湾施設の大部分が1791年以降に築造されたとする研究成果を広島大名誉教授の青野春水さんがまとめた(中国、5.21)

■ 広島大学大学院総合科学研究科の彦坂正道特任教授、岡田聖香博士研究員らの研究チームは、鋼鉄のように頑強な汎用的なプラスチックを開発(日刊工業、5.21)

■ 広島大学など中・四国地方の10国立大が教育研究機能の強化などに向けた施策を求めた国への共同提言をまとめた 学生が安心して勉学に打ち込める環境作りや地方の教育機会の均等を担う国立大学としての教育水準を向上することなど5項目(読売、5.23)

■ インドネシアの伝統食・大豆発酵食品「テンペ」で、大腸がんや大腸炎の予防効果が期待できることが広島大大学院生物圏科学研究科の加藤範久教授らの研究で分かった(読売、5.23)

■ 広島六大学野球春季リーグ最終週 広島経済大3-1広島大 広経大が2季ぶり22回目の優勝(読売、中国、5.24)

■ 3次元の立体映像を見ながら鉗子を遠隔操作する内視鏡手術ロボット「ダビンチS HD」を使って、前立腺を全摘出する手術が広島大病院で行われた(読売、5.25)

■ 広島大附属幼稚園は園児と保護者向けに子供用のいすづくりをした(中国、5.25)

■ 広島大制作展 フジグラン東広島内の市民ギャラリーで30日まで 教育学部造形芸術系コース4年と大学院造形芸術教育学専修2年の計16人の絵画や彫刻を展示(中国、5.25)

■ 広島大と広島経済大、シンガポール経営大は共同で研究や教育を進める目的で大学間交流協定を結んだ 広島大浅原利正学長「強力なネットワークをつくり世界の情勢に敏感に対応したい」(中国、5.26)

■ 呉、東広島、竹原、江田島4市と大崎上島町の公立小中学校のうち運動会の5、6月開催が全体の72.5%を占めている 広島大大学院教育学研究科の木原成一郎教授「授業時間の確保が目的の全国的な傾向。反対意見もあるが今後も春の開催が増えるだろう」(中国、5.27)

■ 広島大と広島経済大、シンガポール経営大の3大学が、三者協定を結ぶことで合意、広島大東広島キャンパスで締結式が行われた 広島大の浅原利正学長「協定を活用して広島大の国際化につなげたい」(読売、5.27)

■ 広島大学は「広島大学サステナブル・ディベロップメント実践研究センター」を6月に設置すると発表 ドミニカ共和国の国立自治大学と、海洋汚染の実態把握や修復技術の共同研究などを行う(毎日、5.27)

■ Ya!っぱれ 大学生がつくる東広島情報ページ 「広島大学献血推進隊」の履歴書(Cue、5.28)

■ 広島六大学野球連盟はハワイ国際親善野球大会の選抜メンバー21人を発表 広島大の宇野誠士が投手、大庭勇気が内野手(中国、5.28)

■ 広島大と福山大は大学間交流に関する包括協定を結んだ 浅原学長「2大学で地域に根差していくとともに、世界に発展する取り組みをしたい」(毎日、5.28)

■ 「大学ブランド食品」を一堂に集めた「第3回小学館『大学はおいしい!!』フェア」が6月2日から8日まで東京新宿・高島屋で開催されている(日刊水産経済、5.28)

■ 広島大教授・田中義人氏 27日死去(朝日、読売、5.29,31)

■ ライオンとトラの体臭にシカやサルを近寄らせない効果があることを、広島大大学院国際協力研究科の山﨑亙研究員が、広島市安佐動物公園、県緑化センターとの共同研究で確認(中国、5.29)

■ ビバ★キャンパス Myチャレンジ 大学を休学して8ヶ月間、オーストラリアで暮らした 広島大3年田中早代さん 未熟さ・弱さと向き合う(中国、5.30)

■ NIE(教育に新聞を)活動として、広島大大学院生の伊藤俊輔さんが新聞の写真を用いた学習モデルを考案、広島県NIE推進協議会の学習会で発表(中国、5.30)

■ 特許分析のパテント・リザルトは2009年度の大学・研究機関の特許資産規模ランキングをまとめた 広島大は前年の26位から7位に上昇 データの保持特性が高い半導体メモリー、高効率のデータ圧縮、がん細胞の増殖抑制などの出願特許で高いポイントを稼いだ(日刊工業、5.31)

■ 広島県は大学3回生を対象にした企業出前講座を開講する 県内理工系8大学が参加、広島大学工学部で講義を実施し、他大学には遠隔配信する 県内企業への理解や認知度を高め、県内での就職増加につなげる(日刊工業、5.31)

■ 広島大医学部の中山間地域での臨床実習が17日から始まった 竹内教授「実習により地域医療への抵抗感が減り、長いキャリアの中で選択肢として考えてもらえるだけでも意義がある」(中国、5.31)

■ 国際協力シンポジウム「世界の中の日本の役割~災害復興と国際貢献」が30日、中国新聞ホールで開かれた 広島大大学院国際協力研究科の平川幸子准教授は官民が連携するための「窓口」づくりを急ぐよう国に求めた(中国、5.31)


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