平成24年6月

■ 中国新聞社は6月から、東日本大震災の被災地の子どもを支える「届けよう 希望 元気キャンペーン」の一環として、震災遺児・孤児の育英活動を始める。元広島大学長の原田康夫さんが開いたチャリティーコンサートの収益金をキャンペーンに寄託したのをきっかけに、支援活動の幅を広げることにした(中国、6.1)

■ 広島大病院小児歯科は1日、広島市の広仁会館で虫歯予防の習慣を指導する親子教室を開き、小学校低学年までの親子約60組と保育園児約20人が参加した。歯学部口腔健康科学科の学生がぬいぐるみを使った劇を行ったほか、検診やカメラで歯の映像を映す催しがあった(中国、6.2)

■ 広島大大学院4日、午後5時から保護者や教師を対象に発達障害を脳科学から考える講演会を広島市の応仁会館で開く。浜松医科大学森則夫教授が「自閉症の脳では何がおきているのか?」と題し、脳科学に基づく早期診断法などについて解説する。広島大は昨年度から、文部科学省の事業で「脳科学研究を基盤とした発達障害の行動科学研究プロジェクト」を開始しており、講演はその一環となる(中国、6.2)

■ 【ひろしま便り】東日本大震災の被災地支援に取り組む広島大の学生ボランティア組織「OPERATIONつながり」に約20人の新メンバーが加わった。OPERATIONつながりでは8月下旬から9月上旬にかけて5回目の被災地訪問を検討しており、新入生が中心になって行う予定(読売、6.2)

■ 広島と長崎に投下された原爆による放射線の影響を調べるため、生後すぐ死亡したり死産したりした被爆地の新生児1250人分のカルテや800点を越えるホルマリン漬けの組織が日本からアメリカへ送られていたことがわかった。具体的な人数が明らかになるのは初めて。標本などの資料の一部は60年~70年代に日本に返還され、広島大と長崎大で保管されている(朝日、6.2)

■ 東広島市の広島大東広島キャンパス中央図書館で2日、「被爆体験を聞く会」が開かれ、小学校などで証言活動をしている内田汎子さんが被爆体験を話した。参加した教育学部4年の木村友美さんは「原爆の恐怖は言葉にできない。被爆者は高齢化しており、若い人たちに体験を伝える手伝いをしたい」と話した(読売、6.3)

■ 中国春季水泳 【男子】 50メートル自由形 2位 赤松(広島大) 【女子】 200メートル平泳ぎ 2位 山下(広島大)(中国、6.3)

■ 【ヒロシマ国の掟?!】いわゆる「今川焼き」は地域によって様々な呼び名がある。群馬県立女子大の高橋顕志教授が広島大で教えていた頃に行った地元特有言語の調査では「二重焼き」と呼ぶのはほぼ広島に限られていた。広島の方言に詳しい広島大大学院の高永茂教授が指導する「方言研究会」の学生に聞いたところ県外出身者はほとんど知らなかったいう(朝日、6.3)

■ 【大学力】広島大文学部卒業で同大大学院社会科学研究科出身、現在は広島女学院大国際教養学部国際教養学科の水本浩一教授が取り組んでいる研究について語る(中国、6.4)

■ 広島市中心部で3日、「ごみゼロ・クリーンウォーク」があった。「きれいなひろしま・まちづくり市民会議」の呼びかけで環境の日(5日)に先立って行われたもので、企業や家族連れ約6200人が参加して街頭のゴミを拾った。参加した広島大付属小2年の藤井幹英くんは「たばこのポイ捨てはいけん」と訴えていた(中国、6.4)

■ 広島の原爆投下から10年以内に生まれた被爆2世で、35歳までに白血病を発症した人の割合は、両親ともに被爆者であるケースが最も多いことが、鎌田七男・広島大名誉教授らの研究でわかった。3日に長崎で開かれた原子爆弾後障害研究会で発表された。ただ、被爆状況などの個別要因は分析しておらず、2世への遺伝的影響をただちに示すものではないという(毎日、中国、日経、朝日、6.4)

■ 弱視の子に黒板や教材がどう見えているかを測定するアプリケーションを、広島大大学院教育学研究科の氏間和仁准教授が開発した。配色や組み合わせで変わる見え具合を把握でき、適切な指導が可能になる(中国、6.5)

■ 広島大の学長選考会議は4日、浅原利正学長の任期が来年3月末で満了となるのに伴い、選考日程を公示した。学内投票を経て11月29日に決まる。任期は新任が4年で再任以降は2年(中国、6.5)

■ 広島大は4日、2013年春の入学を目指す受験生向けの入試要項を発表した。AO入試のうちセンター試験の受験を課す選考の一部で、段階的に絞り込んでいた選考方式から総合的に判断する方式に変更する。一般入試では、歯学部口腔健康科学科の口腔工学専攻で後期日程を復活させる(中国、6.5)

■ 7月に開幕するロンドン五輪に向け、柔道男子日本代表の強化合宿が4日、東広島市の広島大西体育館などで始まった。5日午後から9日午前までは、同市の東広島運動公園体育館で行われる(中国、6.5)

■ 広島大と、同大大学院の学生が三次市甲奴町を訪れ、人口減少や高齢化が進むなかでの同町の地域活性化の取り組みを調査した。地元の工場を見学して社長から話を聞いたほか、住民からの聞き取り調査やNPO法人のメンバーや中学生との意見交換会も行った(中国、6.5)

■ 第64回中国卓球選手権大会予選(5月6日) 【男子】一般 シングルス 3位 荒木亮佑(広島大)、ダブルス 2位 荒木亮佑・山田健二(広島大)(読売、6.6)

■ 本年度から中学校の授業で武道が必修化され、学校が柔道や剣道、相撲を選び教える。しかし、「柔道はけがの危険がある。」などの声が上がり、文部科学省は安全が確認されるまで柔道の授業は実施しないように通知した。学校で柔道を教える意義や安全な指導法などについて柔道の五輪代表コーチを務め、中学校教員向けの指導講習も重ねる出口達也広島大准教授に聞いた(中国、6.6)

■ 広島大の日本鶏資源開発プロジェクト研究センターは、和歌山県を中心に約70羽しかいない龍神地鶏の保存に乗り出した。共同で研究する和歌山県の養鶏研究所から卵の提供を受け、ひなをかえすとともに、成鳥のDNA型も調べ効率のよい交配につなげる(中国、6.6)

■ 広島大大学院国際協力研究科の交通工学研究科が熊本大と合同で10日と11日に広島市安佐北区や佐伯区の住宅団地などで生活交通をテーマに研究会を開く。高齢化が進む団地で、最寄りのバス停や駅までの移動をサポートする手段を探る(中国、6.6)

■ 県内に土俵を作り、子どもたちへの相撲の普及を促進するため、「広島に土俵を作る会」を発足。広島商工会議所で5日、発足式があった。県内には広島大など10カ所以上に土俵があるがあまり活用されておらず、広島市内ではゼロ。(毎日、6.6)

■ 100万年以上の歴史がある古代湖のうち、琵琶湖などの淡水湖は、食物連鎖でプランクトンから魚類などまでの捕食の段階数が古代湖ではない淡水湖より少ないことを広島大などの研究グループが突き止め、7日付けの米科学雑誌プロスワン電子版に発表した。これまで古代湖では段階数が増えると考えられてきた。米国、ドイツの研究者と共同で解明した、広島大サステナブル・ディベロップメント実践研究センターの土居秀幸特任講師は「最上位の生物の雑食化が進んだことが理由として考えられる」と説明している(中国、6.7)

■ 6日に竹原市の景観保全計画が国の歴史的風致維持向上事業に認定された。地域振興に取り組む市内の団体などは「まちづくりに弾みがつく」と期待感を示しているが景観保全と住みやすい環境の両立などの課題も残る。広島大大学院の中越信和教授は住民と対話を重ね、景観計画策定を急ぐべきと指摘(中国、6.7)

■ 文部科学省は俯瞰力、独創力を持ち産・学・官のグローバルリーダーを育成する事業「博士課程教育リーディングプログラム」への2012年度の申請状況を公表した。全体で70大学124件の応募があり、「複合領域、物質」の8件は旧帝大や東京工業大のほかに埼玉大、広島大が応募している(日刊工業、6.8)

■ 8歳以下を対象に様々な相談に応じる無料の電話相談「チャイルドライン」への相談件数が県内で増加している。このためチャイルドラインを運営するNPO法人ひろしまチャイルドライン子どもステーションでは広島大・大学院の学生と連携して、東広島市に県内4カ所目の相談窓口を開く(中国、6.8)

■ 広島県は、B,C型肝炎の感染が確認された人を登録し、治療をサポートする取り組みを始める。広島大の研究班が02年度以降に検診で感染が判明した感染者へのアンケートでは15パーセントが受診していないと答えており、県は継続的に治療を促すことで肝硬変や肝がんへの進行を防ぎたいとしている(中国、6.8)

■ 広島市の競輪事業あり方懇談会の初会合が7日、南区の広島競輪場であった。懇談会は来年2月まで計5回開かれる予定で、懇談会の意見を踏まえて市は廃止も選択肢に入れて今後の競輪事業の方向性を示すことにしている。懇談会では座長に選ばれた広島大学大学院の伊藤敏安教授が「全国的に競輪事業は厳しい。予断にとらわれず議論したい」とあいさつ、車券の売り上げの低迷や施設の老朽化などの課題について話し合った(中国、6.8)

■ 【旅人の目①】広島大学出身で第44回中国短編文学賞大賞を受賞した古林邦和さんが、同賞の授賞式に出席するために、広島に向かう際の景色を見ながら学生時代を懐かしむ(中国、6.8)

■ スポーツライターの藤原史郎氏が広島六大学野球春季リーグ戦を振り返る。広島大は勝ち点2の4位。加島(4年)が3勝と活躍(毎日、6.8)

■ 広島大は、広島市中区の東千田キャンパスに「広島地域国公私立大学連携知的人材育成センター」など2棟を新たに建設する検討に入った。センターでは、市内や近郊の大学に通う学生の教養教育や共同研究を行う構想で、浅原利正学長が約10大学に連携を呼びかけている。建設時期や資金調達の方法は定まっていない。河野修興学長特命補佐は「東広島キャンパスが中心の教養教育の体制を東千田でどうつくるか、学内の調整が必要だ。秋までに結論を出したい」と説明している(中国、6.9)

■ 東広島市観光協会などによる「東広島観光展」が6月23日~7月8日の間、広島大中央図書館「地域・国際交流プラザ」で開かれる。開催を前に広島大の学生を対象にした観光モニターツアーが行われ、留学生を含む21名が参加した。ツアーはJR西条駅前から酒蔵通りを巡り、酒造会社で酒造の歴史や蔵の構造の説明を聞いたほか、愛染め工房ではハンカチを染める体験を行い、肉や野菜を酒と塩、コショウで味付けした美酒鍋も味わった(読売、6.9)

■ 親子を対象にした口腔健康教室が、広島大学病院で開かれ、59組76人が参加した。教室は小児歯科の主催で、歯科衛生士による歯磨き指導や、健康相談などを実施。香西克之小児歯科長は「子どもの歯の健康は、親の関心度に大きく左右される」と説明(読売、6.9)

■ 【旅人の目②】広島大学出身で第44回中国短編文学賞大賞を受賞した古林邦和さんがニュージランドを旅した際に感じたこととそこから得たものについて語る(中国、6.9)

■ 東広島ボランティアガイドの会は、12月まで毎月1回、全7回の「東広島探訪講座」を開き、市内の文化財や研究施設についての座会や現地見学を行う。国の重要文化財、旧木原家住宅のほか、東広島天文台や西蓮寺などを訪れる(中国、6.10)

■ 広島市現代美術館で開催中の企画展「解剖と変容:プルニー&ゼマーンコヴァー チェコ、アール・ブリュットの巨匠」のテーマにちなみ、同館は9日、広島大医学部医学資料館で、鑑賞ツアーを開いた。約60人の参加者は江戸時代に翻訳された「解体新書」やダ・ビンチの解体図譜の複製などに見入っていた(読売、6.10)

■ 「犯罪の見逃し」を防ぐために警察が死因を調べるうえで、やむをえない場合は遺族の同意がなくても遺体の解剖ができるようにすることを柱とする法案が国会で審議されている。人員など体制の整備以外にも広島大大学院の長尾正崇教授は「日本には解剖をいやがる国民性の問題がある」と課題を指摘する(中国、6.10)

■ 広島県医師会長、核戦争防止国際医師会議日本支部長を務め、5月9日に亡くなった碓井静照氏の「お別れ会」が広島市のホテルで行われ、医療、行政、母校の広島大の関係者など約1200人が参加した。広島大の浅原利正学長は「地域医療に多大な貢献をされ、核兵器のない世界の実現を目指して尽力された。広島の大切な人材を亡くした」と悼んだ。親交のあった原田康夫・元広島大学学長は「誰よりも核兵器を憎み、廃絶を願っていた。その熱い思いを忘れずに、我々が取り組んでいくことを誓う」と述べた(中国、読売、毎日、6.10)

■ 最新のがん研究などについて伝える日本癌学会の市民公開講座が広島市内で行われ、市民約240人が参加した。広島大大学院の田中信治教授が内視鏡を用いた腫瘍の切除方法を動画で紹介、同大学院の永田靖教授が放射線治療器を示し、説明を行った。そのほかに血液や唾液に含まれる微小物質でがんを早期診断できる技術の紹介などがあった(中国、6.11)

■ 広島大大学院国際協力研究科の交通工学研究室と熊本大は10日に広島市の高陽ニュータウンなどで取り組んだ生活交通に関する調査を行い、住宅団地が抱える課題を探った。11日には広島大で広島市職員や研究者の前で調査結果を発表し、対応策の提案を行った。(中国、6.13)

■ 広島大は11日、10月に大学院博士課程に開設する「放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム」の入試説明会を東京都港区の東京オフィスで開催した。神谷研二原爆放射線医科学研究所長が福島での現地研究や国際原子力機関での研修などを紹介。近く広島大の東広島、霞キャンパスでも説明会を開く(中国、6.13)

■ 【旅人の目④】広島大学出身で第44回中国短編文学賞大賞を受賞した古林邦和さんが、ベトナムにのめり込むこととなったきっかけについて語る(中国、6.13)

■ 【日本になじんで】東広島市には約4700人の外国人が居住している、家族一緒が多く、子どもはほとんど日本語ができないまま公立の小中学校へ入学する。簡単なコミュニケーションにも困る場合が少なくない。そうした状況から、日本語教師を務める間瀬尹久さんが声かけで6人が応じ、外国にルーツを持つ18歳以下の児童・生徒たちに日本語や生活習慣、勉強などを無料で教える団体「ヤッチャル」が2010年5月に発足した。現在は広島大生や留学生の家族を加わって週3回、6か国15人を相手に活動している(読売、6.13)

■ 2012年度第1回広島市陸上競技記録会(5月20日) 【男子】高校・大学・一般 110メートルハードル 1位 武田光司(広島大霞)、共通 400メートルリレー 1位 広島大霞(津田健人・松山祥・中村誠基・竹原悠大)
第66回中国四国学生陸上競技対校選手権大会(5月19日、20日) 【男子】100メートル 1位 足立達也(広島大)、400メートル 3位 林雅人(広島大)、5000メートル 2位 相葉直紀(広島大)、1万メートル 1位 相葉直紀(広島大)、400メートルハードル 3位 佐藤好(広島大)、1万メートル競歩 2位 松木一馬(広島大)、400メートルリレー 1位 広島大(平山健太郎・足立達也・香月勇人・林雅人)、1600メートルリレー 2位 広島大(澄川祐介・足立達也・香月勇人・林雅人)、砲丸投げ 2位 佐藤匠(広島大)、総合得点 2位 広島大、トラック得点 2位 広島大 、【女子】1万メートル競歩 1位 金崎葵(広島大)、棒高跳び 3位 綾里奈(広島大)、走り幅跳び 3位 三輪真琳(広島大)(読売、6.13)
第67回国体バレーボール競技成年6人制県予選会(5月20日) 決勝戦 大野石油広島2-1広島大
第12回日本スポーツマスターズ2012テニス競技県予選(5月12日) 【男子】35歳 3位 高杉和正(Chupa☆Chaps)、関矢寛史(広島大)
第26回三次市親善卓球カーニバル(5月12日) 【男女】一般B級 3位 山下慶子(広島大)、佐竹里香(広島大)
第22回もみじレディースサッカー大会(5月13日、19日、20日) 1回戦 広島文教女子大付高・すずらん8-0広島大(読売、6.13)

■ 広島大宇宙科学センターの田中康之特任助教たちの研究グループは13日、太陽面の爆発現象「フレア」について、小規模なものでも1億電子ボルトを超える高エネルギーガンマ線を長時間放出することを確認したと発表した。ガンマ線の観測により衛星活動や地上での通信に障害を引き起こす荷電粒子がいつ地上に到達するかの予測精度を高めることが期待されるという。近く米天文学会で発表する(中国、6.14)

■ 【呉市民体育大会女子エスキーテニス呉大会】(10日)団体 A組 3位 広島大(中国、6.14)

■ 広島大教育学部音楽文化系コースの学生が酒蔵で開くイベント「KURAssic」が24日、東広島市西条本町の賀茂鶴酒造1号蔵で行われる。今回は初めてオペラを上演する。演目は「ヘンゼルとグレーテル」で声楽などを学ぶ学生や卒業生22人が出演する(中国、6.14)

■ 広島大病院は9月から、紹介状を持っていない患者の初診料を現行の2倍に引き上げることにした。軽症患者の受診を抑え、より専門的な高度医療に集中できる環境づくりを進める(中国、6.14)

■ 広島県は13日、県内の労使や大学のトップたちが話し合う雇用推進会議を県庁で開いた。県経営者協会の西川正洋会長や広島大の浅原利正学長など8人が非公開で協議を行った結果、大学生が在学中に企業の魅力に触れ、就業体験を行うインターンシップを仲介する組織を設置するという方針で一致した(中国、6.14)

■ 【旅人の目⑤】広島大学出身で第44回中国短編文学賞大賞を受賞した古林邦和さんが、教職を辞してホーチミン市の大学で日本語を教えるためにベトナムへ行っていた時のことについて語る(中国、6.14)

■ 広島市の平和団体や市民でつくる原爆遺跡保存運動懇談会など4団体は14日、広島大本部跡地の旧理学部1号館に自然史博物館を設置するよう浅原利正学長に要望した。浅原学長は「最終的には広島市が判断する。可能な限りお願いしていきたい」と応じた(中国、6.15)

■ 広島大の学生グループが7月7日、8日にJR西条駅南の酒蔵で「東広島映画祭」を開く。賀茂泉酒造と福美人酒造の酒蔵で、全国から募集したショートフィルムの優秀作の上映や、映画監督を招いたトークショーを行う(中国、6.15)

■ 白っぽい胴体に頭部と脚が黒色で「パンダ」のようなツチガエルが三次市内で発見された。確認した広島大大学院理学研究科の三浦郁夫教授は「遺伝子の突然変異とみられるが、大変珍しい」と驚いている。今後同大で遺伝子異常かどうかを検証していく予定(読売、6.15)

■ 【旅人の目⑥】広島大学出身で、第44回中国短編文学賞大賞を受賞した古林邦和さんがベトナムで日本語を教えていたころ、ベトナムの情景から感じた懐かしさを語る(中国、6.15)

■ 今春、学生を募集した法科大学院73校のうち86パーセントに当たる63校で入学者が定員を下回ったことが14日、文部科学省の調査で明らかになった。広島大でも合格者、入学者いずれも減少している。木下正俊法務研究科長は「受験者が減るうえ、前年度の司法試験の合格率が12.5パーセントと低迷したことが影響した」と話す。来年度からは入試を年1回から2回に増やすとしている(中国、6.15)

■ 【金曜討論】東日本大震災の被災地のがれきは8割以上が未処理にまま積み残されており、復興の妨げになっている。国は放射線量の少ない岩手県と宮城県のがれきについては広域処理を推進している。震災がれきの広域処理は進めるべきなのか、昨年12月にがれきの受け入れを表明した静岡県島田市の桜井勝郎市長と広島文理科大卒、横浜国立大学名誉教授の宮脇昭氏にそれぞれ見解を聞いた(産経、6.15)

■ 【旅人の目⑦】広島大学出身で、第44回中国短編文学賞大賞を受賞した古林邦和さんが小説を書き続けていくなかで、客観的な視線「旅人の目」が必要なのではないかと気づいたことについて語る(中国、6.16)

■ 広島県内の複数の大学が共同で、地元で活躍できる人材を育成する講座の開発を始めた。県が大学から募った講座のうち5つを認定して、運営費などを負担する。広島大でも県内の大学と共同で大学生・社会人を対象に県内企業のアジア拠点で経営面の実務に優れた人材の育成を目的とした教育講座に取り組んでいる(中国、6.18)

■ 自身も被爆者であり、原爆被害の研究と平和活動に貢献した理論物理学者で今年2月に亡くなった広島女学院大学名誉教授の庄野直美さんを偲ぶ会が30日に広島市のホテルで開かれる。偲ぶ会は長年親交のあった広島大の葉佐井博巳名誉教授らが発起人となって参加を呼びかけている(中国、6.18)

■ 【まな☆VIVA 理科】瀬戸内海の地形の特徴や形成された経緯について広島大大学院自然システム教育学の山崎博史教授が解説する(中国、6.18)

■ 【発信わがまち】広島市安佐南区のJR安芸長束駅周辺の商店主や住民が、駅前通りのにぎわいづくりを目指している。3月末に長束駅前通り活性化方策検討委員会を結成。広島大学大学院教育学研究科博士課程修了、広島大社会心理学講座助手を経て、現在広島文化学園短大に勤める広兼孝信教授に、駅前の現状や活性化に向けての取組状況などを聞いた(中国、6.18)

■ 広島電鉄の被爆電車に乗って、原爆や戦争について考える集いが7月7日、広島市内で開かれる。陸軍墓地内の休憩所では、広島大の舟橋喜恵名誉教授から、戦前から被爆後までの広島に関する話を聴く(中国、6.18)

■ 広島大は、7月2日から6日に開く社会人対象の「経済学部夜間主コース」体験会の参加者を募っている。マクロ経済学や金融論、地域経営論、地方財政論などの講義を予定しており、参加は無料。6月29日に東千田キャンパスで説明会があり、在学生との意見交換などが実施される(読売、6.19)

■ サッカーの天皇杯予選も兼ねる、全広島選手権決勝大会が20日、吉田サッカー公園で開幕する。広島大は24日に富士ゼロックス広島と対戦する(中国、6.19)

■ 広島大大学院理学研究科の山中卓教授たちの研究グループは、人工酵素を使い遺伝子を効率よく組み換える手法を開発した。遺伝子は切断後に自ら修復する性質があり、別の遺伝子を組み込むことは難しかったが、今回開発された手法を用いると遺伝子の一部をピンポイントで置き換えられる。実用化すれば家畜や農作物の品種改良の精度を高めるだけでなく、遺伝子治療への応用も期待される。成果は近く米国科学アカデミー紀要電子版で発表する(中国、6.19)

■ 塚井誠人広島大大学院准教授を委員長とする広島市の自転車都市づくり推進検討会の初会合が18日、市役所であった。会合では自転車で走りやすいまちづくりや、駐輪対策などが話し合われた。市は議論を踏まえ、本年度中に推進計画をまとめる方針(中国、6.19)

■ 三浦賢治氏(みうら・けんじ=広島大名誉教授) 17日、心不全のため死去。65歳(中国、読売、朝日、6.19)

■ 広島大で22日、戦前の女性同士の友愛を描いた映画「百合子、ダスヴィダーニャ」の浜野佐知監督を招いた講演会が行われる。広島大の有元伸子教授が企画したもので一般参加も可能(朝日、6.19)

■ 【旅人の目⑧】広島大学出身で、第44回中国短編文学賞大賞を受賞した古林邦和さんが、故郷の倉吉市に帰って見た風景について思う気持ちを語る(中国、6.19)

■ 東広島市は、市の情報発信を担う「東広島市PR大使」に、東広島市在住で広島大大学院生物圏科学研究科の長沼毅准教授を選び、委嘱した。任期は2014年3月末まで(読売、6.20)

■ イシカワ(広島県廿日市市)は栄養機能食品「カルシウム黒豆」に新たに2種類を追加、販売した。広島大と共同開発したカルシウム黒豆シリーズは発売4年で月間売り上げが1000万円を超えるヒット商品となっている(日刊工業、6.20)

■ 【「中国新聞 読者と報道委員会」第31回会合】中国新聞の報道の在り方について、社外有識者とともに考える「読者と報道委員会」の第31回会合が広島市の中国新聞ビルで行われた。弁護士の大本和則氏、広島大大学院教授の川崎信文氏、ライフスタイル研究所代表の船崎美智子氏が総合編集本部幹部や取材記者と意見を交わした(中国、6.20)

■ 広島六大学学生軟式野球連盟春季リーグ(2,3日) 広島大3-1広工大 (読売、6.21)

■ 【論】世界遺産・厳島神社のある宮島だが、歴史の全体像は明らかになっていない。広島大が島の海岸沿いの遺跡調査を行うなど、県内の大学が宮島研究を行なってはいるものの、全体像の解明はまだ遠い状況にある。予算に限りがあるなかで、今後歴史の編纂作業を進めていくために住民や民間企業の力を活用していくことを提案する(中国、6.21)

■ 広島大の黒田章夫教授の研究グループによって11年に開発されたアスベストの検出技術「バイオ蛍光法」が今年の文部科学大臣表彰の科学技術賞を受賞した。採取した空気中の微細な物質に、研究グループが開発したアスベストだけに結びつく特殊な蛍光たんぱく質の試薬を垂らして紫外線を照射し、光学顕微鏡で観察すると、アスベスト繊維が発光して見えるというもの。黒田教授は「従来より迅速に検査できるので、アスベストの飛散を監視するのに役立つ」と話している(毎日、6.21)

■ 菓子製造販売のにしき堂の大谷博国社長が中国・北京市の首都師範大から名誉教授の称号を贈られ、21日に広島大で招聘書の授与式が行われた。広島大北京研究センターでの日本語スピーチコンテストを後援するなど、両国の教育交流に尽力している点が評価された(中国、6.22)

■ 東広島市の観光名所や産業を紹介する東広島観光展が6月23日~7月8日、東広島市の広島大中央図書館一帯で開かれる。清酒をテーマとした展示のほかご当地検定試験、食品の販売など行われる(中国、6.22)

■ 広島大学大学院の越智光夫教授が考案した患者の膝関節の軟骨から軟骨細胞を取って培養し、自家培養軟骨を作り、欠けた軟骨部分に移植する「自家培養軟骨」の製造販売が厚生労働省に承認される見通しとなった。整形外科の治療で、ヒトの細胞を使った医療製品が認められるのは国内初となる(中国、6.23)

■ 【まな☆VIVA 理科】アユの生態とアユが関わる自然界の循環について、広島大大学院教育学研究科の竹下俊治教授が解説する(中国、6.25)

■ 【学ぼうヒロシマ】短い期間に、一定量以上の強い放射線を浴びると発熱、脱毛、出血、意識障害などの急性障害が起こる。広島、長崎の原爆での被害の他にも第五福竜丸の被曝や茨城県東海村の臨界事故でも急性障害による死者が出ている。その原因について、広島大原爆放射線医科学研究所の神谷研二所長は「大量の放射線が、血液を造る骨髄、胃や腸などの消化器系の細胞を破壊した」と説明している(中国、6.25)

■ 【キャンパスリポーター発】広島大の大学院生の学生7人が「社会生態人類学」などの授業の一環として、広島県北広島町を訪れ、豊平地区の「原東大花田植」の体験や保育園長へのインタビューを通じて中山間地域の町づくりを考えた。総合科学部2年の二宮舞子さんは「伝統文化も町づくりも地域みんなで支えていた。苦労や課題の解決策を探りたい」と話していた(中国、6.25)

■ 広島大地域経済システム研究センター長の伊藤敏安教授が中国地方5県による広域連合の設立に関するアンケート結果の分析と、今後必要な地方自治のありかたについて語った(中国、6.25)

■ あごの骨に人工歯根を埋めて人工歯をつけるインプラント治療を実施している歯科医のうち、4人に1人は治療した患者に神経まひなどの重い症状が起きた経験のあることが日本歯科学会の調査でわかった。調査を担当した栗原英見・広島大教授は、結果は症例数に占める割合でないことを強調した上で「素晴らしい治療法であり、安全な治療指針と、それが守られる仕組みをつくりたい」としている(産経、毎日、日経、6.25)

■ 【二十歳の研究拠点 広島中央サイエンスパーク】東広島市の先端研究拠点「広島中央サイエンスパーク」は、6月30日で造成整備完了20年を迎える。広島大学長の浅原利正氏が広島大のサイエンスパークでの研究と研究成果を社会に還元するために必要なことについて語った(中国、6.26)

■ 【今を読む】瀬戸内海の多様な生態系の情報を発信してきた「命のゆりかご」が終了するのをうけて、広島大大学院生物圏科学研究科准教授の海野徹也氏が自身が研究しているチヌの生態から見た瀬戸内海の豊富な生産力について語った(中国、6.26)

■ ひろしま医工連携イノベーション推進協議会は、医療関連などで地域の中核を担う人材育成研修を始める。各分野とも受講生を少数に絞り、4~5カ月かけて育成する計画。講師陣は広島大学などの県内の大学や産業界などで構成される。広大産学・地域連携センターは「かなりハードなプログラム。支援、協力して育てたい。」としている(日刊工業、6.26)

■ 中国大学サッカーリーグ(3日) 広島大6-0尾道大                       
県学生バスケットボール選手権春季リーグ(9、10日) 【男子】広島大140-52広国大 【女子】広島大87-41女学院大(中国、6.26)

■ 広島大の学生が8月4日、家族連れや子どもを対象に広島大東広島キャンパスを巡り、ゲームなどの得点を競うイベント「トレジャーハント」を開く(中国、6.27)

■ 広島大は庄原市東城町にある帝釈峡遺跡群発掘調査室を、同市の複合観光施設「まほろばの里」内に移転新設することにした。帝釈峡遺跡群は今後も長期の調査継続を予定しており、施設の老朽化のため移転新設することになった。新施設は10月下旬の完成を目指しており、市と広島大はまほろばの里内の施設の活用や共同研究を通して連携を深めて、地域の活性化につなげていきたいとしている(中国、6.27)

■ 【夢のありか】「連載に登場した若者のメッセージ」として広島大大学院2年の陳忠輝さん、広島大3年徳田博明さん、広島大4年李東俊さんがメッセージを綴っている(中国、6.27)

■ 広島大は東広島キャンパスの防犯カメラを従来の2.8倍の138台に増やした。2009年の浜田女子学生遺棄事件を受けた防犯強化策の一環で、この他にも広島大では事件以降、バス停や学生宿舎などの暗い場所に電灯を増やしてきた。(中国、6.28)

■ 広島大はパソコンとプリンター、製本機が一体になった「電子書籍出版システム」を国内の学術機関で初めて導入した。東広島キャンパスの中央図書館に設置し、当面は授業用資料の作成や学位論文の製本に使う。この装置を使用することで論文などを必要な冊数だけ製本することができるようになり、負担が軽減される(読売、6.28)

■ 【再考 自治】広島県と広島市は、市域で似た仕事や類似の施設が重なる「二重行政」の解消に向け協議を進めている。県の行政システム改革推進懇話会座長を務めた広島大副学長の川崎信文氏がこれらの取り組みについての評価と今後の課題について語った(中国、6.28)

■ 郷土史研究会は7月1日に大会を開き、成果報告や講演を行う。広島大学大学院教育学研究科の三宅紹宣教授は「幕長戦争と大竹」と題して講演を行う(中国、6.28)

■ 広島大学は学内の約300件の研究成果を掲載した「広島大学研究成果集」の刊行を始めた。企業訪問時に持参して共同研究・技術移転の進展を目指す。広島県も県外企業に投資を働きかける際に活用する方針で、毎年改訂し500件以上の成果掲載と共同研究の件数の10パーセント増加を目指すとしている(日刊工業、6.29)

■ 中国経済産業局、広島大学、中国経済連合会で構成するコラボーレーションセンターは、三者懇談会を開き、2012年度のコラボレーションシンポジウムを9月に松江市で開くことにした。三者懇談会は浅原利正広大学長などが会し、中国地域の産学官連携の推進などの意見交換を行う会議で、この他にも12年度を最終年とする新結合プランの総括と次年度以降の活動プランを検討していくことが決定された(日刊工業、6.29)

■ 【企業戦略 次の一手】業務用食材の加工・販売を手掛ける広島市のあじかんは、ごぼうが健康増進につながる食材であることに注目し、2010年にごぼう茶の通信販売に乗り出した。テレビなどで取り上げられ、現在は月間3000万に売り上げが拡大している。広島大学との共同研究では、こうじ菌で発酵したごぼうに抗肥満効果があることを発見した(日経、6.29)

■ 東広島市で白いアマガエルが発見された。アマガエルが預けられた広島大大学院の両生類研究施設によると、カエルが持つ3つの色素のうち、黒い色素の欠乏が原因とみている(中国、6.29)

■ 広島大の中国留学生学友会は日中国交正常化40周年を記念して、6月30日から7月19日まで、日本人学生や市民と交流するイベント「フィーリングチャイナ」を開く。龍王山登山や中国将棋体験会、写真展などさまざまな催しを行う(中国、6.29)

■ 広島六大学学生軟式野球連盟春季リーグ(24日) 広島大2-1広島県大三原 (中国、6.29)

■ 【「子どもが主役の街」を作ろう】子どもたちがさまざまな職業を体験できる「広島キッズシティ」が広島市中央公園自由広場で10月に開催される。今年から小学5・6年生とリーダー役の教員を目指す広島大の学生が中心の「子ども会議」を組織して企画段階から子どもたちが関わることで、より子どもたちが輝ける町づくりをするための活動や準備を行っている(Cue、6.29)

■ 29日、国家公務員の給与体系や採用について民間有識者から意見を聞くための人事院の公務員問題懇話会が広島市で開かれ、広島県内の経済団体や大学、労働組合など代表者5人が出席した。I種採用試験が廃止され、本年度から始まった総合職試験について、広島大の川崎信文副学長は「単なる看板の掛け替えではないか」と指摘。今後2年間公務員の給与を7.8パーセント削減する事については異論は出なかった(中国、6.30)

■ 【ぴぃぷる】広島大大学院・教育学研究科の中村孝さんは、子どもたちに基礎学力と社会性を身につけてもらおうと、週3回、東広島市で塾「Bee Ambitious」を開いている。塾の講師は広島大の学生が中心で、ユニークな勉強法を行っている(読売、6.30)

■ 【輝きの再興 下】2007年に石見銀山は世界遺産に登録された。流通史に詳しい広島大大学院の本多博之准教授によると、16世紀に国内外の流通で高額通貨となる銀の需要が増加したことから、石見銀山で産出された銀の積み出し港があった石見地域沿岸は国際的な貿易拠点になったという。その歴史的価値をアピールしようと地域学の「石見銀山学」の創設が打ち出されたが、計画の域を出ておらず、石見銀山の通史や資料をまとめた「大田市史」も未刊行という状態である。石見銀山資料館の仲野義文館長は、学問領域を超えて銀山研究に生かせる成果を積極的に取り込めるようにするために、官民有志による「石見銀山研究会」の設立を予定しており、研究成果を通じて銀山の真価をアピールすることを目指す(中国、6.30)


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