平成28年2月

■ 広島大大学院先端物質科学研究科の藤島実教授(集積回路工学)の研究グループと情報通信研究機構、パナソニックは、テラヘルツ波(300ギガヘルツ帯)を使いデジタル情報を毎秒100ギガビット以上の速さで無線送信できる技術を世界で初めて開発した(中国、2.1)

■ 1月上旬、中国新聞社記者だった故・林立雄さんの残した資料が広島大文書館へ寄贈された。資料には、政治思想史家の丸山真男氏が自らの被爆体験を語った肉声記録や、作家の大江健三郎氏の講演記録などが含まれる(日経、2.1)

■ 【広島大21年ぶりの都心回帰(上)】この春から医、歯、薬学部の1年生約400人の教養教育を東広島市から広島市中区の広島大東千田キャンパスに移す。また、同キャンパスにおいて社会人教育の拡充をはかる(中国、2.2)

■ 第61回青少年読書感想文全国コンクールの全国審査が行われた。県内では広島大付属中3年の末原剛志さんが全国学校図書館協議会長賞(優良賞)を受賞した(毎日、2.2)

■ 【広島大21年ぶりの都心回帰(中)】広島大が拠点を置く東広島市は交通体系に弱点を抱えている。東広島市は公共交通全体の再編に取り組むとともに、学生と東広島市の企業が触れ合う機会などソフト面での関係深化を模索する(中国、2.3)

■ ◇柔道◆広島地区柔道連盟12月度月次試合【男子】初、二段▽A(3)河野友規(広島大)▽B(3)真島燦(広島大)【女子】初、二段(3)藤本凜(広島大)(読売、2.3)

■ 【広島大21年ぶりの都心回帰(下)】1995年、広島大の東広島市への統合移転完了後、広島市中区東千田町からは若者 の姿が消え、多くの商店が減った。地元関係者はこの春、医学部系約400人の教養教育機能が東千田に移ることで街が再びにぎわうことに期待を寄せている (中国、2.4)

■ 中国地方における学生ビジネスが紹介された。広島大総合科学部4年の鈴木裕太さんが代表で運営するカフェ「こかげ」(東 広島市)は、雑貨やお菓子を持ち寄 る市場「こかげマルシェ」や、LGBTに関するトークライブなどのイベントを開催し、地域の幅広い人との交流はかっている(朝日、 2.4)

■ 3日、国公立大2次試験の出願が締め切られ、文部科学省は同日午後3時現在の入試出願状況を発表した。中国地方の15校 は4万4871人が志願しており、 広島大の倍率は前年同期を上回った。広島大▽募集人員2000▽志願者数7214▽倍率3.6▽前年同期の倍率3.5(中国、読売、2.4)

■ 6日、尾道水産青年協議会はレモン果汁を混ぜた餌を与え、試験生産している「檸檬チヌ」を初めて出荷する。広島大大学院生物圏科学研究科の海野徹也准教授のチームが成分分析を行い、天然チヌよりうまみ成分や脂の乗り方が増すことが分かった(中国、 2.4、産経、2.5)

■ 【私の一枚】広島市在住の国信玄さんが、広島大教育学部東雲分校での仲間との思い出の写真(昭和27年撮影)を投稿した(中国、2.5) 

■ 4日、広島大宇宙科学センター長の吉田道利教授(銀河天文学)や国立天文台などの研究チームは、米ハワイにあるすばる望遠 鏡を使って、3億5千万光年のかなたにある銀河「NGC6240」から噴出す巨大な風「銀河風」の様子を観測し、その構造を始めて明らかにしたと発表した (中国、2.5、読売、2.6、日経、2.7、朝日、日刊工業、2.11)

■ 東広島市の市民協働センターが、地域と大学生が出会う場「大☆地のつながり笑談会」を定期的に開催している。広島大や近畿大工学部の学生、吉川の住民らが集まり、地域の高齢化問題など地域活動の悩みや、やりたいことなど意見交換を行っている(中国、2.6)

■ 中国地方で憲法を学ぶ動きが広がっている。広島大大学院法務研究科の新井誠教授(憲法)は、憲法と生活の関わりを自分なりに考えることが大切だと話した(中国、2.6)

■ 病気などで歩行困難になった人を支援するロボットがリハビリなどに活用されている。広島大大学院の弓削類教授(リハビリ テーション)が、埼玉大などと共同で開発した歩行支援ロボット「リゲイト」は、県立広島病院での臨床試験において患者5人のうち4人に歩行改善が見られ た。6月からリース販売を予定している(朝日、2.6)

■ 6日、尾道水産青年協議会が「檸檬チヌ」を同市の直売所「ええじゃん尾道 尾道店」で初めて販売した。「檸檬チヌ」のうまみ成分などの科学的な分析を広島大に依頼し、うまみや脂乗りが増大、独特の臭みが減るなどレモン効果が実証された(中国、2.7)

■ 6日、第39回全日本アンサンブルコンテスト中国大会が始まった。【大学の部】金賞 広島大吹奏楽団(木管八重奏)広島大吹奏楽団(ユーフォニアム・テューバ五重奏)(朝日、2.7)

■ 原爆投下から5年後、広島市は被爆者165人から「原爆体験記」を集めた。広島大の葉佐井博巳名誉教授は、今被爆体験を証言しているのは被爆当時若かった人が多い、書かれた証言は「大人の視線」で書かれておりその記録は重要性を増していると話した(朝日、2.7)

■ 【キャンパスリポーター発】広島大の留学経験者の有志の団体の東広島わくわく魅力発見隊が、「ふゆなべの会」を開催した。留学生14人を含む23人が参加し、東広島市の郷土料理である美酒鍋を楽しんだ(記事:3年寺坂絵里)(中国、2.8)

■ 【平和】広島大の小笠原道雄名誉教授(教育哲学・教育思想)が、ドイツの教育学が明治以降の日本に与えた影響や、戦争に対する教育の責任などについて考察した全編ドイツ語の本「日本とドイ ツにおける教育学」を昨年秋にドイツで出版した(中国、2.8)

■ 【あすへのバトン】広島大4年の福岡奈織さんは、被爆した人と若者が語り合う「はちろくトーク」を開催し、被爆者と若者の距離を縮める活動を行っている(中国、2.8)

■ 7日、アトピー性皮膚炎の発生原因や治療法を紹介する市民公開講座が開催され、約480人が参加した。広島大大学院医歯薬保健学研究院の平郡隆明准教授(皮膚科学)はスキンケアの重要性を指摘した(中国、2.8)

■ 20日、「小学校から使える理科教材」をテーマに教員たちが教材を持ち寄って交流するワークショップが広島大東広島キャンパスの学士会館で開催される(中国、2.8)

■ 広島大の長沼毅教授や北海道科学技術総合振興センター幌延地圏環境研究所の上野晃生研究員らは、土壌や岩石に大量に含まれる有機物「腐植物質」を分解する細菌を発見した(読売、2.8)

■ 丸木美術館(埼玉県)の学芸員が、1950年代初頭に全国36都道府県で巡回展が行われた「原爆の図」について、当時の詳細を調査した。広島大教育学部の川口隆行准教授は、原爆に関心を持つ民衆の姿を浮かび上がらせた点でこの調査の意義は大きいと話した(読売、2.8)

■ 広島大の中野由紀子講師らは、理化学研究所と共同で、「ぽっくり病」として知られる不整脈で突然死が起きやすくなる「ブルガダ症候群」のリスクを判定する際に役立つ遺伝子の特徴を発見した(日経、2.8)

■ 20日、広島大市民公開講座「福島原発事故被災者に対する広島・長崎からのメッセージ」が開催される。同大原爆放射線医科学研究所の大瀧慈教授(統計学)ら3人が研究成果を報告し、会場からの質疑応答にこたえる(中国、2.8、朝日、2.17、毎日、2.20)

■ 2月24日~3月13日、「第62回日本伝統工芸展」が広島県立美術館で開催される。高松宮記念賞を受賞した井戸川豊さん(広島大准教授)の「銀泥彩磁杯」をはじめとする入賞作品など323点が展示される(朝日、2.9、ビジネス朝日、2.18、朝日、2.23)

■ 8日、広島大とオタフクソースは包括的連携協力の協定を結んだ。ソース原料など既に共同研究している分野に加え、経営や商品企画など幅広い分野で連携する(中国、日経、2.9、読売、2.14)

■ 【吃音 理解を求めて(下)】日本吃音・流暢性障害学会副理事長で広島大大学院の川合紀宗教授(音声言語病理学)は、吃音 への周囲の理解広めていくためには、当事者は自分と向き合い、自身の困難さをまわりに伝える姿勢が必要だとアドバイスした。また、社会は手助けする環境を つくり出してほしいと話した(中国、2.10)

■ 18日、広島大病院患者サロンが広島大病院臨床管理棟にて開催される。同病院消化器・代謝内科/内視鏡診療科の田中信治医師が、大腸がんの基礎と治療について説明する(中国、2.10)

■ 18日、医師と倫理を考える会・広島例会が広島大病院臨床管理棟にて開催される(中国、2.10)

■ ◇アーチェリー◆第20回中国四国学生室内アーチェリー個人選手権大会【女子】(4)山口晴子(広島大)◆2015年度中国四国学生アーチェリー連盟インドアサジタリウスゲームズ【男子】(4)八木彰(広島大OB)(読売、2.10)

■ 「みそまる」(みそを丸めた即席みそ汁のもと)の作り方やアレンジ方法、便利さについて紹介された。「みそパワー」を唱える広島大の渡辺敦光名誉教授(実験病理学)がその普及をリードしている(中国、 2.11)

■ 12日、広島文化学園大は、任期満了に伴う千葉潤之介学芸学部長の後任に、山崎晃教授(広島大大学院修了)を選んだと発表した。山崎教授は同大大学院教育学研究科長も兼務する(中国、2.13)

■ 3月7日、広島大は2012年にノーベル生理学・医学賞を共同受賞した京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授と英国のジョン・ガードン博士の講演会を同大東広島キャンパスサタケメモリアルホールにて開催する(毎日、2.13)

■ 今年4月、広島大原爆放射線医科学研究所は、長崎大原爆後障害医療研究所と福島県立医科大ふくしま国際医療センターとともに「放射線災害・医科学研究拠点」を設置する。17日、3大学の学長が協定書に調印する(毎日、2.13)

■ 19日まで、広島大東広島キャンパスの大学会館で同大大学院教育学研究科や教育学部で造形芸術を学んだ学生たちの修了・卒業制作展が開催されている。23~28日からは広島県立美術館に会場を移して行われる(中国、2.16)

■ 3月18日、広島大発ベンチャーのフェニックスバイオは東京証券取引所の新興市場マザーズに上場する。上場で得られる資金で海外営業を強化する中国、2.16)

■ 広島大病院小児科の梶梅あい子医師が、注意欠陥多動性障害(ADHD)の兄をまねる弟について話した。下の子どもは上の きょうだいに憧れてまねるものであり、生活に支障があれば医療機関に相談したほうがよいが、そうでなければ兄の「良い行動」を褒めると弟もそれをまねるよ うになり困った行動が減ると話した(中国、 2.16)

■ 15日、広島市のビルメンテナンス会社の男性社員3人が乗務上過失致死の疑いで書類送検された。2014年7月、広島大学病院内の排水浄化施設で排水浄化のために入れる薬品を誤り、塩素ガスを発生させ作業中の男性社員を死亡させた疑い(中国、朝日、2.16)

■ 16日、広島大付属三原中3年生が国の財政について学んだ。中国財務局の木勢俊光総務部長が講師を務め、生徒たちはタブレット端末を用いた財政改革シミュレーションゲームを通して公共事業などの歳出の見直し、税制改革を通して赤字削減の方法を考えた(中国、2.17)

■ 20日、広島大付属東雲小の4年生70人が、絵本作家の天野夏美さんの作品である原爆に関する実話を基にした絵本「いわたくんちのおばあちゃん」の劇を校内の発表会で披露する(中国、2.17)

■ グローバル化を掲げている各大学は、教職員の英語能力向上に力を入れている。広島大は、教員に対して海外の大学から講師を招き、英語による教授法の研修を行い、事務職員に対しては学生の短期留学に引率として同行し英語を学ぶ機会を設けている(日経、2.17)

■ 17日夕、ブラックホールなどを観測して宇宙の成り立ちを調べるX線天文衛星「アストロH」種子島宇宙センターからに打ち 上げられる。ガンマ線の観測装置の研究開発には、広島大大学院理学研究科の深沢泰司教授らの高エネルギー宇宙研究室が大きく貢献した(読売、2.17)

■ 17日、広島大大学院理学研究科の深沢泰司教授ら約20人が6代目のエックス線天文衛星「ひとみ」の打ち上げをインターネット中継で見守った。深沢教授らは、「ひとみ」の心臓部に当たる観測装置の開発プロジェクトに参加し、大きな役割を果たした(中国、2.18)

■ 広島大大学院の大下慎一郎講師(救急集中治療学)たちの研究グループとパイオニアは、聴診器で聞く患者の呼吸音をパソコンで解析し、異常があれば重症度を含め画面で表示し疾患の可能性を探るシステムを開発した(中国、2.18)

■ 「ゲノム編集」により難病治療などが期待される一方、倫理面などの検討は進んでいない。また、産業化が進むと米国勢が特許 を取得しているため、日本は多額の特許料を支払う可能性がある。広島大の山本卓教授(ゲノム生物学)は、研究で勝っても利益が他国に流れることがないよ う、国はゲノム編集の国家戦略を作るべきだと話した(読売、2.18)

■ 18日、「はだしのゲン」の翻訳を手掛けてきた人たちが広島市に集まる。様々な言語に訳したきっかけや苦労を語り合う。参 加予定のカイロ大学のマーヒル・エルシリビーニー教授は昨年1月にアラビア語版第1巻をエジプトで出版した。同年5月からは広島大特任教授として講義を受 け持ちながら翻訳を進めている(朝日、2.18)

■ 17日、広島大原爆放射線医科学研究所と長崎大原爆後傷害医療研究所、福島県立医科大ふくしま国際医療科学センターは、 「放射線災害・医科学研究拠点」の設置・運営に共同で取り組む協定を締結した。広島市内で協定書の調印を行った(中国、朝日、読売、毎日、2.18、日刊 工業、2.22)

■ 広島県は、広島大医学部「ふるさと枠」1期生が臨床研修を終えて来春から医療の現場に出るにあたり、配属先の病院を決める手順案を固めた(中国、2.19)

■ 22日、広島大の極限宇宙研究拠点(CORE-U)は米大学などのチーム「LIGO(ライゴ)」が観測したと発表した 「重力波」をテーマとした講演会を開催する。宇宙科学センター長の吉田道利教授(銀河天文学)は、重力波に関する広島大の取り組みを紹介する(中国、 2.19)

■ 18日、文部科学省は25日に始まる国公立大164校の2次試験の確定志願者数を発表した。▽広島大▽募集人員2000人▽志願者数7297人▽倍率3.6▽前年倍率3.6(中国、2.19)

■ 【チャイナウォッチ2016(上)】北海道大の西本紫乃講師(広島大大学院満期退学)が、1990年代以降の中国の外交 方針やその結果について述べ、日本人は虫の目と同時に鳥の目をもって、世界で存在感を強めた中国の今後や世界情勢について見る必要性があると話した(中国 セレクト、2.19)

■ 24日、第4回「広島の歴史と文化」セミナー比治山のフランス人墓地が広島市で開催される。講師を広島大の原野昇名誉教授が務める(中国セレクト、2.20)

■ 18日、北海道大、順天堂大の研究チームは生体肝移植手術を受けた成人10人のうち7人が臓器提供者のリンパ球などから 培養した特殊な細胞を使って2年以上も免疫抑制剤なしで日常生活を送ることに成功したと発表した。今後、臨床研究が広島大病院などで進められる(中国セレ クト、2.20)

■ 広島大人事(19日)▽社会科学研究科 瀧敦弘・経済学部長(労働経済学)=新任。▽生物圏科学研究科 吉村幸則・副研究科長(家畜生体機構学)=新任。▽国際協力研究科長 馬場卓也・教授(教育学)=新任。いずれも任期は4月1日から2年間(中国、読売、2.20)

■ 20日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている西条農高が、本年度の取り組みの成果発表会を開き、広島大大学院生物圏科学研究科の長沼毅教授の講演も行われた(中国、2.21)

■ 【チャイナウォッチ2016(下)】北海道大の西本紫乃講師(広島大大学院満期退学)が、中国政府による活発な反日宣伝と、それに反して日本を訪れる中国人が増加していることについて述べた(中国セレクト、2.21)

■ 20日、広島大の市民公開講座「福島原発事故被災者に対する広島・長崎からのメッセージ」が広島市で開催された。同大原 爆放射線医科学研究所の大谷敬子研 究員や大瀧慈教授がそれぞれ講演を行い、原爆被害の風化や放射線災害との向き合い方について考えた(読売、2.21、朝日、2.24)

■ 26日、広島大平和科学研究センターは同大東広島キャンパスにおいて、研究会「アメリカと中国 東アジア秩序の行く末」を開催する(中国、2.22)

■ 日本経済研究センターは、2015年度研究奨励金の交付対象17件を決定した。▽市橋勝広島大学教授=明治維新期及び第二次大戦後における日本経済急成長の三つの根本原因に関する基礎的研究(日経、2.22)

■ 3月10日、第12回キャンパスベンチャーグランプリ全国大会が東京で開かれ、全国8地区の大会を勝ち抜いた計14人・ チームが出場し、ビジネスプランを競い合う。【中国】▽途上国の手仕事とファッションショーで目指す女性の自立〜Based on I 自分の力で作る服と未来〜(広島大大学院・伊達文香)(日刊工業、2.22)

■ 脱原発を訴えている京都大原子炉実験所の今中哲二助教(広島大付属高卒)が定年を迎え、10日、公開ゼミで講義が行われた。定年後も実験所に残る予定(毎日、2.22)

■ 22日、広島大の極限宇宙研究拠点は、米大学を中心とする研究チームが「重力波」を初検出したことを受け、重力波の仕組みや今後の可能性を解説するセミナーを開催した(中国、2.23)

■ 広島大総合科学部4年生の福岡奈織さんが、フランスの核実験をテーマに卒論を執筆した。実験が行われたタヒチに1か月近 くホームステイし、実験場で働いた人々から健康不安や実験を受け入れた罪悪感など、原爆の犠牲になった広島の人が抱えた思いとはまた別の思いをくみ取った (朝日、2.23)

■ 東広島市立豊栄小4年生が、環境省の「こどもホタレンジャー発表大会」で環境大臣賞を受賞した。昨年度から地元の川で広島大や東広島市など地域ぐるみでオオサンショウウオの観察を続けている(朝日、2.23)

■ 【平和をたずねて(9)】広島大医学部第2外科で講師を務めていた武市宣雄さんは、1992年にチェルノブイリ原発から約60キロ離れた村の病院で、日本の甲状腺専門医として多くの子どもたちを診察し、現地の医師に技術を伝授する目的を果たした(毎日、2.23)

■ 22日、長崎の爆心地12キロ以内で原爆に遭いながら指定した被爆地域外のため被爆者健康手帳が取得できない「被爆体験 者」161人(うち9人死亡)が長崎県や長崎市を相手に被爆者健康手帳の交付申請却下処分取り消しなどを求めた訴訟で、長崎地方裁判所は、10人の請求を 認めた。広島大の田村和之名誉教授(行政学)は、行政が設定した地域外でも手帳を交付しないといけない人がいると認めた点は非常に大きな意義があり、広島 の「黒い雨」訴訟にも影響を与えるだろうと話した(中国、毎日、2.23)

■ 22日、広島大学病院の研修室で同僚の現金を盗んだとして、同大学病院消化器・代謝内科勤務の医師、井上貴統容疑者が逮捕された(中国、朝日、読売、毎日、産経、2.23)

■ 広島大の原野昇名誉教授が、1900年に清国(現・中国)で起きた義和団事件で負傷したフランス人兵士を広島に運んで治 療した経緯を記したフランスの 軍関係資料を確認した。日本側の記録はあったが、今回の外国の公的資料により初めて裏付けられた(読売、2.23 朝日、2.24)

■ 23日、広島大と交流協定を結んでいるエジプトのカイロ大のガベル・ナサル学長が広島大の越智光夫学長のもとを訪問した(中国、2.24)

■ 25日、広島大女性研究活動推進本部と同大男女共同参画推進室は、女性が活躍する社会について考えるセミナーを広島市で開催する(中国、2.24)

■ 25日から、国公立大2次試験の前期日程が全国161校で順次実施される。広島大の志願倍率は前年と同じ2.7倍となっている(中国、2.24)

■ 向井均さん(広島大卒)は、広島への原爆投下直後に降った「黒い雨」を巡る集団訴訟の陳述書作成を手伝っている。海外から広島を訪れる人を平和記念公園を案内するグループの顧問も務め、昨春から平和を学ぶために広島市立大大学院で学んでいる(朝日、2.24)

■ 3月26日まで、広島大総合博物館本館にて第6回ふむふむギャラリー「知られざる創作折り紙の世界」が開催されている。同大折り紙サークル「HiMOC」が制作した恐竜など約40点が展示される(読売、2.24)

■ 23日、広島大大学院の貞森拓磨助教(救急集中治療医学)たちのグループが、災害や事故現場で手書きした内容がデジタル情報として記録されるデジタルペンを使った身元確認用の歯科記録システムを開発し、広島県県歯科医師会に寄贈した(中国、読売、2.24)

■ 23日、廿日市市の宮島への「入島税」など法定外目的税の導入に向けた第3回検討委員会が行われた。委員長を務める広島大大学院の川崎信文教授は、今夏をめどに一定の方向性をまとめる意向を示した(中国、2.25)

■ 24日、広島大大学院生物圏科学研究科の学生妹尾あいらさんや、指導する谷田創教授(人間動物関係学)らが尾道市のネコ の「ふん害」を減らすための実験を開始した。2つの寺にトイレを設置し、ふんをしてほしくない場所にネコが嫌がるにおいを発する忌避剤を置いてトイレへ誘 導する(中国、2.25)

■ 27日、地方都市の活性化策について考えるシンポジウムが広島大東千田キャンパスにて開催される(中国、2.25)

■ 広島大大学院医歯薬保健学研究院分子内科学の大野晴也特任助教が、肥満症の概要や治療方法などについて説明した(朝日、2.25)

■ 24日、「第62回日本伝統工芸展」が広島県立美術館で開幕した。開会式で高松宮記念賞を受賞した広島大大学院の井戸川豊准教授ら県内からの入選者12人が紹介された(朝日、2.25)

■ 広島大と山口大の2次試験について、問いとその解答例が紹介された(中国、2.26)

■ 【広島大人事】付属福山中・高校長に大学院教育学研究科の渡辺建次教授、付属三原小・中校長・幼稚園長に同研究科の三村真弓教授を再任する。いずれも任期は4月1日から2年間(中国、2.26)

■ 【広島大人事】木原康樹医学部長の後任に秀道広教授、菅井基行歯学部長の後任に加藤功一教授、杉山政則薬学部長の後任に高野幹久教授が決まった。任期は4月1日から2年間(中国、読売、2.26)

■ 25日、国公立大の2次試験(前期日程)が始まった。広島大では11学部計4411人が試験に臨んだ(中国、毎日、2.26)

■ 米国の大学を中心とする国際チーム「LIGO(ライゴ)」が、重力波を初めて観測した。世界中の研究者が協力する仕組み ができており、 かなた望遠鏡を持つ広島大も一翼を担っている。日本のグループの代表を務めている同大宇宙科学センター長の吉田道利教授は、今後も協力し重力波天文学の構 築に寄与したいと話した(中国、2.27)

■ 中国地方の中山間地域における医師数減少が進んでいる。各県は卒業後に地元で勤務する大学医学部の地域枠の卒業生に期待を寄せている。広島大では5人の卒業生がこの春から初めて本格的に現場に出る(中国、2.28)

■ 【70年目の憲法 第2部私の主張<6>】広島大大学院教授の新井誠氏が、憲法は不変なものではないため、改憲の争点化はおかしくはない、ただし、人権抑制につながるような改正にならないかどうか自分に置き換えて動向に注目してほしいと述べた(中国、2.28)

■ 【学生リポーターが聞く】広島大の前田葵さん、広島修道大の星尾涼介さんが、ビルメンテナンスのオオケンの大中恒男社長に インタビューを行った。学生はお金はないが自由な時間がある、地元を知ることは有意義なため広島県内一周など学生時代にしかできないことを見つけようとア ドバイスした(中国、2.28)

■ 日本赤十字社中四国ブロック血液センター所長の土肥博雄さん(広島大医学部卒)が、長年携わっている日本赤十字社の活動や、被曝者医療、大学時代について話した(中国セレクト、2.28)

■ 27日、医療従事者の立場から核兵器廃絶を訴える「核戦争防止国際医師会議(IPPNW)」の北アジア地域会議が広島市 で始まり、2日にわたり開催される。広島大の神谷研二副学長は、放射線災害からの復興に携わる人材育成の教育プログラムや、広島の医師らの福島での活動を 紹介した(中国、読売、2.28)

■ 27日、広島大付属高の卒業生らが被爆樹木であるヒロシマエバヤマザクラのクローン苗木2本を校内に植樹した。在校した 2012年に完全な苗木を作ることに成功、その後助言を行った住友林業が同社の研究施設で苗木11本を育ててきた。今後、福島県の高校2校などに送られる (中国、朝日、読売、日経、毎日、産経、2.28)


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