平成29年4月

■1日付、広島大人事発表(中国、4.1)

■31日、広島大は広島東洋カープ前監督の野村謙二郎さんが4月から同大大学院教育学研究科に入学することを発表した。スポーツコーチング論を専攻する(中国、4.1)

■広島大大学院医歯薬保健学研究院の田中順子教授らは、3月から、カンボジア保健省やWHOなどと国際共同研究プロジェクトで同国の子供らがB型肝炎ウイルスに感染するのを予防するため、現地で大規模な調査を始めた(読売、4.1)

■31日、広島大は同大大学院文学研究科の教授に対して懲戒休職6か月の処分を下した。教授は大学院生数人に対し、電子メールで威嚇するなどのパワーハラスメント行為を行った(中国、読売、4.1、朝日、毎日、4.2)

■広島大の相田美砂子理事・副学長が、国際純正・応用科学連合(IUPAC)の女性化学者国際賞に選ばれた。化学反応や複雑な分子の構造などを計算で予測する理論科学の研究の他、男女共同参画の推進、大学の経営企画も担当している(読売、4.1、プレスネット、4.27)

■【病院の実力】読売新聞社が調査した2016年の主な医療機関の脳腫瘍治療実績が公表された。広島大病院は成人患者は神経膠腫43人、髄膜腫39人、神経鞘腫8人、下垂体腺腫22人の手術を行った。小児患者は、14人(手術のみ)で、自施設におけるフォロー対応が可能である(読売、4.2)

■【病院の実力 広島編】広島大病院脳神経外科の栗栖薫診療科長は「腫瘍が見つかっても良性で日常生活に問題がないケースもある。きちんと検査したうえで、納得のいく治療計画を立ていくことが大切だ」と話した(読売、4.2)

■同志社大の飛龍志津子准教授と広島大の研究チームは、コウモリの行動を再現した床を走る小型ロボットを使い、コウモリが障害物にぶつからずに飛ぶための仕組みを明らかにした(日経、4.2)

■3日、広島大は東広島運動公園体育館で入学式を開き、3,976人が新たな一歩を踏み出した。式典後、広島東洋カープの緒方孝市監督、サンフレッチェ広島の森保一監督らの新入生に向けたビデオメッセージが上映された(中国、朝日、読売、4.4)

■蜂蜜製品メーカー山田養蜂場の「ミツバチの童話と絵本のコンクール」で、広島大付属小の生徒の作品が童話部門こどもの部(小学生以下)で最優秀賞に選ばれた(中国、4.4)

■安藤貞夫(あんどう・さだお=広島大名誉教授、英語学・日英対照言語学)3月31日、死去。89歳(中国、読売、4.4)

■広島大は文部科学省に2018年4月に情報科学部を新設する計画を申請した。統計学を駆使してデータ分析をする「データサイエンス」と、情報学全般の知識や技術を身につける「インフォマティクス」の2コースを設ける(日経、4.5)

■各大学は国からの交付金の減額による財源不足を補うため、個人からの寄付金集めに工夫を凝らしている。広島大は寄付金額が日本の国立大の中で9番目(2014年度)に多い(日経、4.5)

■4日、広島大大学院に入学した広島東洋カープ前監督の野村謙二郎さんが教育学研究科健康スポーツ教育学専修のガイダンスを受けた。野村さんは「野球の指導法や練習法は常に変化する。幅広く勉強しながら追いかけたい」と抱負を語った(中国、朝日、読売、毎日、4.5、プレスネット、4.13)

■【想】安田女子大の山内廣隆教授が、広島文理大(広島大の前身)の西晋一郎教授の教え子で鹿児島中央高校の初代校長を務めた柳直一さんから学んだことについて話した(中国セレクト、4.6)

■5日、広島大で2001年にノーベル生理学・医学賞を受賞した英国フランシス・クリック研究所長のポールナース博士の講演会が行われ、学生や高校生など約600人が来場した(中国、読売、4.6、プレスネット、4.20)

■6日、広島大で教員間で意見を出し合い、授業を改善する日本初の「授業研究」に関する国際シンポジウムが行われた。同大の教授や国際協力機構の専門員たち5人が、授業研究を取り入れつつあるアジアやアフリカの現状などについて報告した(中国、4.7)

■8日、広島大生物生産学部において、広島大総合博物館公開講演会が行われる。同大大学院生物圏科学研究科の吉村幸則教授と都築政起教授が、鳥類の免疫機能や日本固有のニワトリ「日本鶏」の活用法などについて話す(中国、4.7)

■21日から6月11日まで、三次市の県立歴史民俗資料館で広島大考古学研究室の所蔵品を紹介する企画展「ひろしま 遺跡再発見!」が行われる。旧石器時代から江戸時代中期まで約1万年以上にわたる約500点の遺物が展示される(朝日、4.7、読売、4.22)

■3月30日、世界大学ランキングで知られる英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」が日本版を初公表した。広島大は総合ランキング12位だった(読売、4.7)

■6日、広島大は創価大と教育・研究活動で連携する包括協定を結んだ。広島大の越智学長は「両大学とも建学の精神に平和がある。互いに補完しあって平和な未来の実現に結び付けたい」と話した(中国、読売、毎日、4.7、プレスネット、4.20)

■8日、2006年に閉校した広島大歯学部附属技工士学校の卒業生たち27人が、同大霞キャンパス歯学部棟を訪れ、同校の記念碑を清掃した(中国、4.9)

■広島大病院整形外科の横矢晋医師が、五十肩と症状が似ていて放置するケースが多い「肩腱板断裂」の特徴と治療法について話した(中国、4.12)

■中国四国管区行政評価局は、広島大など中国地方の国立大と高専を対象に、障害のある学生の支援状況について調査を行った。2016年度は障害のある学生が340人で、12年度比で3.3倍に増えているが、支援が追いついていない実態が分かった(中国、4.12)

■1965年、全日本学生選手権団体戦の第9回大会で広島大囲碁部は創設わずか7年目で優勝した。地方大学として初の快挙だった(中国セレクト、4.12)

■広島大は今年度から、新入生を対象にスポーツ、芸術、ビジネスなど各界のリーダーを招いた連続講演会を始めた。11日、柔道男子日本代表監督の井上康生さんが講演を行い、世界で勝つために必要なことなどを語った(読売、4.12)

■11日、国内外で核兵器廃絶を訴える本年度の高校生平和大使に選ばれた3人が広島市役所で記者会見し抱負を語った。皆実高、英数学館高、広島大付属高の生徒が選ばれた(中国、朝日、産経、毎日、4.12、読売、4.16)

■12日、宮内庁は、13日からマレーシアを訪問する皇太子さまが現地滞在中に首都クアラルンプールのマラヤ大を訪れ、太平洋戦争中に広島文理科大(現広島大)に留学し、在学中被爆した故アブドル・ラザクさんの長男ズルキフリさんと面会されると発表した(中国、4.13)

■12日、広島大は、昨年度教育学部生だった松上紗千さん(現同大大学院先端物質科学研究科院生)が宮崎県沖の深海から採取し卒業研究で調べたヨコエビが新種だったと発表した。動物の国際学術雑誌「ズーキーズ」電子版に掲載された(中国、読売、4.13、朝日、4.14)

■12日、日本臓器移植ネットワークは日本赤十字社医療センターにくも膜下出血で入院していた50代女性が同日、臓器移植法に基づく脳死と判定されたと発表した。肝臓は広島大病院で40代男性に移植される(中国、4.14)

■早稲田大理工学術院の胡桃坂仁志教授ら、広島大、横浜市立大、九州大、量子科学技術研究開発機構、京都大の共同研究チームは、DNAから遺伝情報が読み取られる際に細胞核の中にある染色体に起きる立体構造の変化を明らかにした(日刊工業、4.14)

■13日、皇太子さまはマレーシアのクアラルンプール国際空港に到着された。14日、太平洋戦争中に広島文理科大(現広島大)に留学中に被爆したアブドゥル・ラザクさんの息子ズルキフリさんとに対面する(中国、朝日、毎日、産経、4.14)

■14日、マレーシアを訪問中の皇太子さまは、、太平洋戦争中に広島に留学し、原爆の被害に遭った故・アブドゥル・ラザクさんの長男ズルキフリさんと面会した。ラザクさんは、1945年広島文理科大(現広島大)に進学し在学中に被爆、帰国後日本語教育の発展に貢献した(中国、朝日、読売、4.15)

■14日、日本学生野球協会は大学1件、高校6件の不祥事の処分を決めた。広島大は、前監督による部員への暴力で4か月の謹慎となった(中国、朝日、日経、毎日、4.15)

■8日、東広島市が市中心部の西条酒蔵通りの空き店舗を貸す「まちなか商店」で、広島大教育学部3年の杉田奏子さんが大崎上島町のレモンや東広島の牧場のミルクを使ったジャムの販売を始めた(中国、4.16)

■15日、首都圏の若者に被爆の実相を伝えるプロジェクトに参加している広島大の学生や県内外の社会人が広島市南区の旧陸軍被服支廠で被爆者から証言の聞き取りを行った。7月下旬から東京で行われる「ヒロシマ継承」をテーマにしたイベントで今回の内容を紹介する(中国、4.16)

■【キャンパスリポーター発】広島大東広島キャンパスで、子育て中の母親と乳幼児、大学生が交流する「1日ペアレンツ」が開かれた。学生たちは子どもたちと積み木で一緒に遊んだり、絵本を読み聞かせたりした(記事:広島大4年・綾部庸介)(中国、4.17)

■広島大病院の横林賢一客員准教授らは、友人と適度に会う高齢者はほとんど合わない人に比べて、重い糖尿病の有病率が半減するという分析をまとめ、米オンライン科学誌プロスワンに発表した(中国、4.18)

■元広島大職員で被爆者の新見博三さんが公開講座「ヒロシマの理解・被爆者支援の実相と課題」を企画し、参加者を募集している。講師は、広島大平和科学研究センターの川野徳幸教授や、「広島大学原爆瓦発送之会」のメンバーなどを予定している(毎日、4.18)

■広島大平和科学研究センターの小倉亜紗美助教は、フェアトレード商品は値段が高めになるが、フェアトレード商品を購入するという小さな選択を通して世界に影響を与えることができると話した(中国、4.20)

■20日から、元広島大職員で被爆者の新見博三さんが企画した公開講座「ヒロシマの理解・被爆者支援の実相と課題」が始まる。初回は、広島大東千田キャンパスにおいて、同大平和科学研究センターの川野徳幸教授が原爆の社会的、心理的な被害について話す(中国、4.20)

■今年3月、BMWのディーラービジネスを展開するバルコムグループは、ロールス・ロイスのショールームをオープンさせた。社長の山坂哲郎さん(広島大教育学部卒)は、「扱っていることが信用につながる。本物の良さがわかる方に乗ってもらいたい」と話した(朝日、4.20)

■19日、広島大とイズミは店舗開発などの分野で協力する包括連携協定を結んだ。イズミが持つ顧客の購買状況などのビックデータを共同で解析するほか、脳科学を活用した心地の良い店舗づくりに取り組む(中国、日経、4.20、読売、4.21)

■広島大は今後10年間の運営方針や目指すべき姿などを盛り込んだ長期ビジョン「スプレンダー・プラン2017」を発表した。2023年度までに世界大学ランキングトップ100入りを目指す目標を改めて明記した(読売、日経、日刊工業、4.21)

■20日、広島大総合博物館は、同館に寄贈された広島市内の住宅に保存されていた古い木材が戦前広島城の一部として使われていた可能性が高いことを明らかにした。懸魚と呼ばれる装飾品で、城門ややぐらに取り付けられていた可能性が高い(中国、朝日、4.21)

■20日、元広島大職員で被爆者の新見博三さんが企画した第1回公開講座が開催され、広島大平和科学研究センターの川野徳幸教授が「被爆による社会的・心理的被害」と題して講演を行った(産経、4.21、毎日、4.22)

■21日、広島県警は広島大副学長の相原玲二教授(情報工学)を「サイバー犯罪対策テクニカルアドバイザー」に再委嘱した。最新の情報通信技術や犯罪手口の分析などについて助言し、捜査に役立てる(中国、4.22、読売、4.25)

■広島大病院はがんの手術後などに手足がむくむ病気「リンパ浮腫」の治療拠点として「国際リンパ浮腫治療センター」を開設した。国内外の患者を受け入れるほか、治療技術を普及させるための医師の育成にも力を注ぐ(中国、4.22、読売、4.24、日経、4.26)

■広島大大学院の三浦正幸教授(日本城郭史)が、三原城の天主台跡について語った。JR三原駅北の天主台は、15メートルほどある高い石垣が水中からじかに立ち上がる国内最古の例で、小早川隆景の技術の高さがうかがえる(中国、4.23)

■4月から広島東洋カープ前監督の野村謙二郎さんが、広島大大学院教育学研究科に入学し、最先端のコーチング学などについて学ぶ。日本ハムの吉井理人投手コーチは昨春、筑波大大学院人間総合科学研究科で修士号をとった。今後、大学とスポーツ現場の融合が進み、優秀なスポーツの指導者が増えることが期待される(読売、4.24)

■広島大の熱気球サークルの気球を使用し、尾道市役所東側駐車場で熱気球の搭乗体験が行われ、親子連れなどが楽しんだ(中国、4.24)

■広島大大学院生物圏科学研究科の海野徹也准教授と同大大学院生の津行篤士さんが広島湾のクロダイ(チヌ)の一部がカキいかだの周辺に「定住」状態で居着いていることを学術調査で裏付けた。いかだ周りのチヌの生息状況の調査は初めてのこと(中国、4.25)

■◇柔道◇広島地区連盟月次試合【男子】▽初・2段A(1)戸成一貴(広島大)、【女子】▽初・2段(1)黒崎かれん(広島大)(中国、4.25)

■広島大大学院の河西英通教授が教育勅語について、いつの世でも真理かもしれないことでも君主の命令となると国民の自発的な信念とはならないため、教育勅語礼賛論の向かう先には無意識のうちに自由や権利、希望などを手放すような社会が待ち構えていると話した(中国、4.25)

■世界大学ランキング100位入りを目指し広島大が導入した教員の個人業績指標「AKPI」が注目を集めている。国際性、学部資金受入、SCI論文数、博士人材育成、授業担当の5要素で教員は自分がどの程度ランキング向上に貢献しているかが一目で分かる(日経、4.26)

■25日、広島大は役員会を開き、軍事応用が可能な基礎研究に助成する防衛省の公募制度について、大学として応募しない方針を決めた(中国、4.26)

■広島大付属幼稚園が、中四国地方の幼稚園では初めてユネスコの理念に沿った活動に取り組む「ユネスコスクール」に認定された。25日、認定を記念するプレートが贈られた(中国、4.26)

■5月1日から欧州を歴訪する広島県の湯崎英彦知事は、NPT再検討会議の第1回準備委員会に合わせてシンポジウムを開くほか、共同研究を予定するストックホルム国際平和研究所(SIPRI)などを訪ねる。SIPRIとの連携については、県内の広島大などの研究機関の資金や体制をより充実させる必要性があり、研究者のチームを作って共同研究を進めたいと話した(中国、4.26)

■26日、広島大大学院に今春入学した広島東洋カープ前監督の野村謙二郎さんが広島大の新入生に講演した。優勝チームの土台を築いた過程などについて話した(読売、4.27)

■28日、広島大とマツダは自動車の内燃機関の燃料となるバイオ燃料を藻から効率的に取り出す共同研究講座「藻類エネルギー創生研究室」を、同大大学院理学研究科に設けたと発表した。ゲノム編集技術を使い、効率よくバイオ燃料をつくり実用化を目指す(中国、日経、4.29)

■【春の叙勲】◇瑞宝中綬章◇内山敬康(82)広島大名誉教授(朝日、4.29)

■29日、東広島市の有志が建築を学ぶ県内の大学生とともに古民家を再生し、東広島市志和町志和堀に私設図書館「ほたる荘」を開いた。設立の発起人の広島大大学院工学研究科の杉川幸太助教は、自然の中でゆっくり本を楽しんでほしいと話した(中国、4.30)

■広島大付属中学校で、1年生を対象にしたスマートフォン安全教室が行われた。ツイッターへの投稿写真は名前や学校名を明かしていなくても、制服などの写真で個人が特定される可能性があることを学んだ(中国、4.30)


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