令和元年7月

■6月30日、広島大で「ゆかたまつり」が開催された。昨年は西日本豪雨の影響で中止となったため、2年ぶりの開催となった(中国、7.1)

■30日、第64回全国高校軟式野球選手権県予選大会の組合わせ抽選会が行われた。広島大附属高は24日、広島大附属福山高は25日に初戦を迎える(毎日、7.1)

■1日、改正健康増進法が一部施行され、学校や医療機関が屋外を含め敷地内での喫煙が原則禁止となった。広島大は1年前まで30カ所あった喫煙所を徐々に減らし、7月からは2カ所、2020年1月には全面禁煙に移行する(毎日、7.1)

■大阪大で、被爆地から反戦反核の思いを絵や詩に託した四国五郎(1924−2014)の歩みを検証するシンポジウムが行われた。広島大の川口隆行准教授らが、彼にとってのシベリア抑留の意味を考察した(中国、7.2)

■【異国でマナブ広島大発】広島大文学部4年の中田彩香さんは、中国に留学している。相手に「伝わらない」を前提に話すことで、言葉の厚みが増したと話した(中国、7.2)

■放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)は、県立広島高校で出前講座を開き、被曝医療などが専門の広島大の神谷研二副学長が講演した(読売、7.3)

■広島大と広島県、広島銀行、ひろしまベンチャー育成基金、ひろしま産業振興機構は、新産業の創出に向け連携協定を締結した。5者が協力することで、創業や事業化に向けた支援や、資金面でのサポートなどを手掛ける体制を整える(日経、7.3)

■東広島市は今月から、平日夜間や休日の救急医療体制を拡充した。地元の開業医に加え、広島大病院や近隣市などの小児科医・内科医の協力を得る(中国、7.4)

■広島大日本鶏資源開発プロジェクト研究センターは、開発中の広大鶏(仮称)の意見交換会を開催した。都築政起センター長は「前回の倍以上の人に集まってもらえて、ブランド地鶏の機運の高まりを感じる」と話した(プレスネット、7.4)

■6月22日、東広島ウオーキング協会や東広島市健康づくりウオーキング友の会らが「〜学園都市・歴史・町並み〜東広島スマートウォーク」を開催した。安全でより健康効果の高い歩き方を知ってもらうため、広島大名誉教授の渡部和彦さんによるウオーキング教室も開催された(プレスネット、7.4)

■FM東広島において広島大OBの教職員らでつくる「広大マスターズ」を講師に迎えたラジオ講座「学びの時間」が放送されている。5日〜26日は、広島大練習船「豊潮丸」元船長の郷秋雄さんが講師を務め、「瀬戸内海から外洋への旅−広島大学練習船の活動」をテーマに話す(プレスネット、7.4)

■東広島市の生活環境に関するアンケートが行われ、広島大など市内にある大学の学生の多くが、家賃や物価が比較的安くバランスが良いが、車がないと移動しづらく交通の便が悪いと回答した(プレスネット、7.4)

■5日、広島県内で参院選の期日前投票が始まる。広島大や福山市立大、尾道市立大など8大学にもそれぞれ1日ずつ投票所が設置される(中国、7.6)

■【明日への課題 西日本豪雨1年(下)】広島大などの研究チームは、1999年の豪雨災害を教訓に、2004年に土砂災害の危険性を示す独自の雨量指標を開発していた。昨年の西日本豪雨で一躍注目を浴び、東広島市などから問い合わせがきており活用に向けた取り組みが進められている(読売、7.6)

■5日、広島大の豪雨災害調査団は、6日で西日本豪雨から1年となるのに合わせて、同大東千田キャンパスで最終報告会を行った。副団長の藤原章正教授は「今後は防災・減災研究センターでさらに研究を進め、今後の災害時にはリーダーシップを発揮したい」と話した(中国、7.6)

■6日、JBCF東広島市サイクルロードレースが、広島大周辺で初めて開かれた。プロとアマチュアの選手約300人が特設コースを走った(中国、7.7)

■中東では広島や長崎の原爆被害が知られていない。漫画「はだしのゲン」をアラビア語に翻訳しているエジプト・カイロ大のマーヒル・エルシリビーニー教授は「原爆被害を風化させないためにも、中東から紛争をなくすためにも原爆の被害を伝える責任がある」と話した(朝日、7.7)

■7日、広島平和文化センターと赤十字国際委員会は、核兵器禁止条約が国連で採択されて2年となることを記念したフォーラムを平和記念資料館で開催した。広島女学院高校で平和活動に取り組んだ広島大1年の杉野友菜さんが署名活動などについて報告した(朝日、7.8)

■20日、広島大平和センターは、広島国際会議場において、国際シンポジウム「HIROSHIMAとピースツーリズム」を開催する。被災地への観光旅行を通じた被爆体験の継承と発信の可能性を探る(中国、7.8、朝日、7.11)

■【異国でマナブ広島大発】広島大教育学部2年の上田真瑚さんは、英国・エディンバラ大に留学している。各国から留学生が集まっており、英語や教育法だけでなく色々なことを吸収したいと話した(中国、7.9)

■18日、広島大病院臨床管理棟において、「広島大病院患者サロン」が開催される。同病院の管理栄養士が「がん治療を支える〜がん療養と食事について」と題して講演する(中国、7.10)

■【市長往来(9日)】◇呉◇午後1時30分、アホメド・アライタ・アリ在日ジブチ大使、広島大大学院社会科学研究科のショーラク・モハメド教授ら訪問(中国、7.10)

■運動会の組体操の崩落を原因として死亡したと主張する広島大附属三原中の男子生徒の遺族が広島大に約9600万円の損害賠償を求めた訴訟で、広島地裁福山支部は、和解を勧告した(中国、7.11)

■地場企業は、外国人留学生を海外事業などの即戦力として期待している。三島食品では、広島大大学院で食中毒の原因菌の抑制について学んだマレーシア人社員が、東京を拠点に東南アジアなどの展示館を切り盛りしている(中国、7.11)

■お笑い芸人アンガールズの田中卓志さん(広島大卒)は大学入試について、「幅広い教科を勉強したことが今に生きている。専攻した建築学に思い入れがあり、その関連の仕事が増えてきたのことが嬉しい」と話した(朝日、7.11)

■広島大内に大学生だけでなく一般の人も入れるカフェ「one cafe」がオープンした。自動車学校やホットカモなどを手掛ける中国産業株式会社が運営している(プレスネット、7.11)

■持続可能な開発目標(SDGs)の達成に力を入れる大学が増えている。4月、英国のタイムズ・ハイヤー・エデュケーションはSDGsの基準によって順位づけをした「THE大学インパクトランキング2019」を公表した。「産業と技術革新の基盤」において広島大が45位だった(中国、7.12)

■広島大大学院医系科学研究科の杉山政則共同研究講座教授は、旭興産との共同開発で、イチジクの葉から取り出した乳酸菌が接触性皮膚炎などのアレルギーを抑える効果があることをマウスによる実験で確認した(日刊工業、7.12)

■12日、広島大と医療機器開発・製造のメディカルクラフトンなどは、人工呼吸器関連肺炎の予防に適した液体歯磨きを開発したと発表した。主に病院向けに初年度に1万本の販売を目指す(日経、7.13)

■12日、東広島市の豊栄小で広島大の大学院生による出張授業が行われた。国際協力研究科博士課程前期1年三浦広大さんが「身近な生き物と生物多様性」をテーマに授業を行った(中国、7.13)

■17日、広島大の学生団体「mahoLabo.」と同大熱気球サークルが、東広島キャンパスに近い西条町下見の休耕田でLEDライトを灯した紙風船「スカイランタン」を浮かべるイベント「まち灯り」を開催する(中国、7.13)

■12日、国連本部で開かれた核拡散防止条約再検討会議第3回準備委員会で議長を務めたマレーシアのサイエド・ハスリン国連大使が初めて広島市を訪れた。原爆資料館を見学し、現マレーシア出身で広島文理科大(現広島大)の「南方特別留学生」として被爆したアブドル・ラザクさんの写真などを見て回った(中国、朝日、7.13)

■12日、生協ひろしまと広島大が共同開発した運動プログラム「ひろしまGENKI体操」を学ぶ教室が、西日本豪雨の被害を受けた呉市安浦町で始まった。初回は、広島大大学院教育学研究科の黒坂志穂准教授の指導で、膝・腰をたたいたり、あばら骨をさすりながら呼吸したりする独特の動きやダンスに取り組んだ(中国、7.15)

■広島大の栗田雄一教授と産業技術総合研究所人工知能研究センターの多田充徳デジタルヒューマン研究チーム長らは、慣性計測センター全身運動を計測し、自分で体を洗えているかを測るシステムを開発した。高齢者や要介護者の自立生活能力の評価利用を提案していく(日刊工業、7.15)

■国立大の交付金が削減され、広島大の17年度の交付金は約254億円となり04年度より1割も減った。広島大大学院教育学研究科日本語教育学講座の図書室では、16年度を最後に海外研究雑誌の購読をすべてやめるなど、研究環境の劣化が起こっている(中国、7.17)

■広島平和記念都市建設法が施行され、来月6日で70年を迎える。復興の歴史を研究する元広島大教授で広島諸事・地域再生研究所の石丸紀興代表は、法の意義と理念に基づくまちづくりについて説明した(中国、7.17)

■【病院の実力 血液がん】主な医療機関の2017年・2018年の治療実績が公表された。広島大病院は、血液がんの新規患者数222人(2018年)、自家造血幹細胞移植数27件(2017、18年)、同種造血幹細胞移植数41件(2017、18年)、臨床試験(治験)参加実績あり(2017、18年)だった(読売、7.17)

■【交遊抄】出光興産の岡田智典副社長は広島大工学部、大学院在籍時に当時研究室の助教授だった瀧本和人先生から仮説を立てて多面的に物事に取り組み、深堀することの大切さを学んだと話した(日経、7.17)

■中国地方で各県内のJAを合併し、1県1JA化する取り組みに差が生じている。広島大大学院の細野賢治准教授(農業経済学)は「規模もシステムも異なる組織の統合は非常に大変。意義と目的を明確にする必要がある」と指摘した(中国、7.18)

■18日、広島大附属高2年の生徒がAIG損害保険などが主催する研修で高校生外交官として渡米する。日米の高校生が交流し国際平和について考える(中国、7.18)

■18日、広島県と広島大、製薬会社アッヴィは、ウイルス性肝炎の早期発見、治療を進める態勢を整えるため、検診促進や専門相談員育成などで連携する協定を結んだ(中国、7.19、読売、7.23)

■21日、イオンモール広島府中において、「防災教室〜身につけよう災害への備え〜」が開催される。広島大大学院の海堀正博教授らが、命を守る行動や日頃の備えについて講演する(中国、7.20)

■28日、広島市東区民文化センターにおいて、「記念講演&シンポジウム〜カザフスタンからの元留学生を迎えて」が開催される。広島大名誉教授の星正治さんらが講演する(中国、7.20)

■28日、広島大学病院広仁会館において、リンパ腫医療セミナーを開催する。悪性リンパ腫治療の最新情報や患者との交流会が行われる(中国、7.20)

■19日、文化審議会が出した答申で安芸高田市の専教寺の本堂など3件が国登録有形文化財に登録される見込みとなった。本堂は2度火災で焼失し、現在の建物は1794年に再建された。2015年に当時広島大大学院の三浦正幸教授(現名誉教授)が市教委の依頼で調査した結果、安芸国に現存する江戸時代の浄土真宗本堂として最大級で技法の優秀さで価値が高いことが分かった(中国、7.20)

■22〜28日の肝臓週間に合わせて、広島大病院消化器・代謝内科の茶山一彰教授が肝炎の治療と検査について解説した(朝日、7.20)

■8月22日まで、広島大医学資料館1階ロビーにおいて、解体された被爆建物「広島アンデルセン旧館」の壁面の一部を展示する企画展が始まった。同大原爆瓦発送之会の嘉陽礼文会長が企画した(中国、7.20、読売、7.25)

■20日、今年4月に広島大大学院の統合生命科学研究科と医系科学研究科が開設されたことを記念したセレモニーが開催された。昨年ノーベル医学生理学賞を受けた京都大の本庶佑特別教授が講演を行った(中国、読売、7.21)

■20日、県内の大学や専門学校で学ぶ留学生と対象にした日本語スピーチコンテストが開催され、中国出身の広島大大学院生周密さんが最優秀賞を受賞した(中国、7.21)

■◇テニス◇県中学校選手権【男子】団体1回戦▽広島城北3-1広島大附(中国、7.21)

■山の地中温度が急激に低下した時に土石流が起こる可能性があることを、広島大などのチームが確認した。昨年7月の西日本豪雨の観測結果から分析した。広島大の内田龍彦准教授は「今後、他の調査値でも観測し、温度変化から精度良く土石流の危険性を予測できるか検証したい」と話した(読売、7.21)

■20日、平和関連施設への観光周遊を通じ、平和への願いを促す「ピースツーリズム」の可能性について考える国際シンポジウムが広島国際会議場で開かれた。主催した広島大学平和センターの川野徳幸センター長は、ツーリズムを通じてヒロシマのメッセージを発信していくことが大切と話した(読売、7.21)

■21日、文部科学省は国際数学オリンピックと国際生物学オリンピックでメダルを獲得した高校生を発表した。数学オリンピックでは、広島大附属高の生徒が銅メダルを獲得した(中国、7.21、読売、毎日、7.23、朝日、7.25)

■大学などの研究力強化に貢献する専門職「リサーチ・アドミニストレーター」(URA)の活躍が注目されている。広島大では13年度からURA職を設け、現在約30人が働いている(朝日、7.22)

■総合診療医の道に進む医師が少しずつ増えている。日本プライマリ・ケア連合学会理事を務める広島大大学院の田妻進教授は、経験したことのない高齢社会を迎え、特定の医療に特化した専門医だけでなく、人々の身近にいて幅広く診る医師が大切な存在になると話した(中国、7.23)

■【芸南賀茂ふるさと史話】広島大大学院教育学研究科の熊原康博准教授(自然地理学)の研究チームは、東広島市西条町柏原地区の新田開発の経緯を古文書の分析や実地調査で探ってきた。開発成功を願う石造物があることを、大学院生の岩佐佳哉さんが発見した(中国、7.24)

■◇柔道◇第25回県体重別選手権大会兼第74回国体県代表選考試合【女子】▽57キロ級(1)島谷真央(広島大)、▽無差別級(2)磯崎佳歩(広島大ク)(読売、7.24)

■【オピニオン】自民党総裁である安倍晋三首相は、与野党の枠を超え賛同が得られる憲法改正案に意欲を示している。広島大大学院の新井誠教授は、改憲の是非を決めるのは最後は国民投票であるため、議論を最初から国民全体に開かれたものでなければならないと話した(中国、7.24)

■【広島大学の若手研究者に聞く】広島大大学院工学研究科の橋本涼太助教は、同大防災・減災センターの一員として地盤工学の面から気象庁の雨量情報に盛り込まれていない個別の山ごとの情報などをいかに発信するか具体策が提言できるよう研究している(プレスネット、7.25)

■【病院の実力「血液がん」】主な医療機関の2017~2018年の治療実績(新規患者のみ18年)が公表された。広島大病院は、新規患者数222人、造血幹細胞移植(自家)27件、造血幹細胞移植(同種)41件、治験実績有りだった(読売、7.27)

■【キャンパスリポーター発】広島大の学生サークル「灯(ともしび)」が、東広島市の西条中央公園で「七夕キャンドルナイト」を開催した。キャンドルには市内5カ所の幼稚園・保育園の園児が願い事を書いた紙が巻かれた(記事:広島大3年北村優丞)(中国、7.28)

■読売新聞社と広島大平和センターが共同で広島・長崎の被爆体験証言者100人へアンケート調査を行った。回答者の半数が高齢化で証言活動が限界に来ていると感じていることが分かった(読売、7.29)

■広島大は、9月に東広島市内で開催予定の大学院生の研究発表イベントの運営費の一部をクラウドファンディングで募っている。同イベントは若手研究者の育成を目指し、2015年度に開始し国の補助金で運営してきたが、18年度で交付が終了した(中国、7.30)

■【異国でマナブ広島大発】広島大教育学部2年の柴田優さんは、スコットランドのエディンバラ大に留学している。英語言語学の英文学や発音の音声学などあらゆる分野を勉強している(中国、7.30)

■野村乳業は生きたまま腸に届き便通改善などに効果が高いとされる乳酸菌発酵飲料「マイ・フローラ」を開発し、独創性の高さから中国地域ニュービジネス大賞を受賞した。同社は今年4月に広島大などと未病・予防医科学共創研究所を設立し、腸内細菌と病気の関わりについて研究している(読売、7.30)

■広島大病院とレーザー電源装置開発のユニタック、広島県は、脚の静脈がこぶ状に浮き出る「下肢静脈瘤」の治療を容易にする国産初のレーザー治療装置を開発した(日刊工業、7.30)

■令和初めての原爆の日を前に、万葉集研究の第一人者である大阪女子大元学長の中西進さんらが、広島高等師範学校附属中(現広島大附属中・高)で国語を教わった瀬群敦教諭の死を改めて悼んだ。瀬群教諭は、万葉集を愛した歌人でもあり、1945年8月6日、31歳で被爆死した(中国、7.31)

■22〜26日、県などの行政機関や公共交通機関、広島大などで構成する「広島・呉・東広島都市圏災害時交通マネジメント検討会」は、災害時の交通渋滞や混乱を抑えるための訓練や会議を開催し、情報共有や連携の手順などについて確認した(朝日、7.31)

■広島大の越智光夫学長は、国内総生産と相関関係がある博士課程の学生を社会全体で支え、日本の未来のために支援することを訴えた。同大では、企業が求める柔軟な頭脳や技術力を持つ人材育成の改革を推進している(日刊工業、7.31)


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