令和元年9月

■31日、野球の広島六大学秋季リーグが開幕した▽広島国際学院大4-2広島大(中国、読売、9.1)

■【広島とアフリカ】広島大大学院国際協力研究科長の馬場卓也教授が、JICAの専門家としてケニアで勤務していた時、「半分にする」というニュアンスが通じなかった経験を語り、厳密性だけではない数学の側面について話した(中国セレクト、9.1)

■8月27日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部の軍縮部を訪問し、核廃絶を訴える署名を提出した広島大附属高の生徒ら「高校生平和大使」が帰国し、広島市役所で会見を行った(読売、9.1、産経、9.5)

■太平洋戦争中、南方特別留学生として広島文理科大(現広島大)留学中、被爆し亡くなった2人の留学生の生涯を紹介する絵本が相次いで出版されている。ニック・ユソフさんの物語を広島平和記念資料館のピースボランティアの青木圭子さんが「ユソフさん」として自費出版し、京都市の円光寺に眠るサイド・オマールさんの物語を同市の歯科医である古田博一さんが「オマール王子の旅」として著した(中国、9.2)

■原爆投下の直後、東南アジアから広島文理科大学(現広島大)に留学していた留学生たちと野宿をして励まし合った93歳の栗原明子さんが平和記念資料館を訪れ、手紙やはがき・写真など留学生たちの資料を寄贈した(中国、9.2)

■【ともに暮らすin芸南賀茂(6)】 広島大東広島キャンパスにほど近い「千鶴コーポ」では計22室に55人の同大の留学生とその家族であるインドネシア人が暮らしている。大家の福村明士さんは、孤立しないように歓送迎会などを企画し、留学生支援活動の母体となる「東広島インドネシアフレンドシップクラブ」を設立した(中国、9.2)

■広島大やマレーシアで植物の生態を学んだ鶴田幸一さんは、マングローブの植林に取り組み続けている。戦争や乱開発などであっという間に失われてしまう取り組みの成果について「人間がやったことは、人間が直せばいい」と話した(日経、9.2)

■1日、中国地方で働く外国人技能実習生が交流を深める「実習生の集い」が広島国際会議場で開催され、ベトナムやインドネシアなどから実習に来ている男女約100人が参加した。広島大邦楽部の学生らが琴尺八の演奏を披露した(読売、9.2)

■広島大の島田昌之教授(生殖生物学)たちの研究グループが哺乳類の雄雌を産み分ける方法を開発し、マウスやウシなどで実証した。牛や豚など畜産業界での実用化を目指す(中国、9.3)

■【中国新聞LEADERS倶楽部通信vol.23】広島大の西村善文副学長(統合生命科学担当)が、今春新設された大学院統合生命科学研究科について紹介した(中国、9.3)

■【異国でマナブ広島大発】広島大教育学部3年の中島遥さんは、英国・リーズベケット大に留学した。バレー部に入部し、英語力を磨くとともに友達を作るいい環境だったと話した(中国、9.3)

■広島大病院口腔検査センターでドライマウス外来を担当する北川雅恵助教が、ドライマウスの症状や原因、治療法について解説した(中国、9.4)

■日本武道館で開かれた柔道の世界選手権で、藤井裕子さん(広島大大学院修了)がブラジル男子代表を率いた。女性が男子代表監督を務めるのはブラジル初のことで、国際的にみても極めて珍しい(中国セレクト、9.4)

■11月、東広島市が開設する起業や新ビジネスの創出拠点を目指すイノベーションラボ「ミライノ」について、 8月1日と19日、間取りや内装設計のデザインワークショップが開かれ、広島大教育学部造形芸術系コースの学生や広島修道大、呉工業高等専門学校の学生14人が参加した(プレスネット、9.5)

■FM東広島において広島大OBの教職員らでつくる「広大マスターズ」を講師に迎えたラジオ講座「学びの時間」が放送されている。6日〜27日は、広島大名誉教授の松田治男さんが講師を務め、「身近な卵の話」をテーマに話す(プレスネット、9.5)

■10月1日から、広島で原爆に遭った百貨店「福屋」八丁堀本店の外壁の一部が初めて一般公開される。公開される外壁の大きさは最大幅30センチ、奥行き約15センチで、1990年に広島大の故・葉佐井博巳教授(核物理学)が放射線を推定するため削りとった(毎日、9.5)

■広島県立歴史民族資料館職員と同館で学芸員実習をしていた広島大大学院で考古学を研究している下江裕貴さんは、同館近くの国史跡「浄楽寺・七ツ塚古墳群」から出土した埴輪のかけらを調べ、5世紀前後とされてきた最初期の築造年代が4世紀後半〜末に遡ることを突き止めた(読売、9.5、中国、9.12)

■14日、東広島市の芸術文化ホールくららにおいて、未来博士3分コンペティションが開催される。広島大など6大学の博士課程後期の学生が自身の研究のビジョンや魅力などをプレゼンテーションする(中国、読売、9.7)

■14、15日、「5−Daysこども文化科学館」において、東亜天文学会広島年会が開催される。14日には、広島大宇宙科学センター長の川端弘治教授による講演会「重力波天文学・ニュートリノ天文学の幕開けと東広島天文台」が行われる(中国、9.7)

■23日、東広島市立中央図書館において、東広島市地域学習用デジタルコンテンツ〜のん太の学び場公開記念講座「東広島のなに?なぜ?発見!」が開催される。小学3〜6年生を対象に酒造りや広島大など東広島について学ぶ(中国、9.7)

■5日、米グーグルやフェイスブックの創業者らが出資する財団は、優れた科学研究に送る「ブレークスルー賞」の基礎物理分野に、ブラックホールの輪郭撮影に初めて成功した国際研究チームを選んだと発表した。研究チームには東北大、広島大など各国の研究機関が参加した(中国、9.7)

■広島大など国公立大の2020年度の入試要項が公開された(中国、9.7)

■11月、東広島市が開設する起業や新ビジネスの創出拠点を目指すイノベーションラボ「ミライノ」について、 施設の完成予想図と模型を公開した。内装やデザインは広島大、広島修道大、呉高専の学生らが手掛けた(読売、9.7)

■7日、第98回全国高校サッカー選手権県大会の1次トーナメント2回戦が開催された▽呉・三津田1-0広島大福山(中国、読売、9.8)

■◇サッカー◇県女子選手権兼皇后杯全日本女子選手権県予選【準決勝】広島大4-1山陽高(中国、9.8)

■◇バスケットボール◇全国高校選手権県予選兼県高校秋季大会【男子】1回戦、熊野87-57広島大福山、崇徳101-52広島大附属(中国、9.8)

■【オピニオン】島根大の作野広和教授(広島大文学部助手を経て現職)は「過疎地域について過疎地域を課題集積地域とみるのは昭和な価値観、平成を経て令和の時代では時代を切り拓くフロンティアと捉えることができる」と話した(中国、9.10)

■【異国でマナブ広島大発】広島大大学院統合生命科学研究科博士課程前期1年の住田梨嘉さんは、タイ・バンコクのカセサート大に留学した。異国で学ぶ経験が多様な視点をもたらしてくれたと話した(中国、9.10)

■8日、サッカー広島県女子選手権兼皇后杯全日本女子選手権の決勝が行われ、広島大がアンジュヴィオレ広島U-18を2-0で破り、初優勝を飾った。両チームは21日から鳥取県である全日本女子選手権中国地域予選に出場する(中国、9.10)

■広島大3年の赤井理子さんが、国内外の学生による討議の場を設けている「国際学生会議所」の広島支部をつくった。赤井さんは「被爆地広島の支部として平和をテーマに据えて、海外の学生とも生の意見を交わしたい」と話した(中国、9.10)

■地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)への配備計画を巡り、反対を表明している山口県阿武町の花田憲彦町長(広島大中退)がインタビューに答え、改めて計画撤回を求めた(中国、9.10)

■19日、広島大病院臨床管理棟において、広島大病院患者サロンが開催される。がん看護専門看護師ががん治療によるリンパ腫の症状やセルフケアについて話す(中国、9.11)

■10日、司法試験の合格発表が行われ、広島大法科大学院の合格率は35.9%だった。昨年の25.0%から大幅に伸び、11年ぶりに全国平均を上回った(中国、読売、朝日、9.11)

■◇競泳◇広島市中学総体【女子】背泳ぎ200メートル(3)那須天音(広島大附属東雲)(読売、9.11)

■【想】和田歯科医院副院長で広島大歯学部客員教授の和田圭祐さんが、高齢者の宿命ともいえる糖尿病や狭心症、心筋梗塞、骨粗しょう症などの生活習慣病はすべて歯周病と深い関連があることを話した(中国セレクト、9.11)

■マツダや広島大などでつくるひろしま自動車産学官連携推進会議が、児童向けのプログラミング教育を始めた。17〜20日、藤の木小の児童は広島大の教員が開発した全長12センチのロボットカーを使い、障害物を避けるプログラムを校内でつくる実習に取り組む(中国、9.11、朝日、9.18)

■12〜16日、広島カープはブラッド・エルドレッド選手の現役引退を記念し、同選手の自転車「エルドレッド」号をチャリティーオークションにかける。売り上げはエルドレッド選手の意向により全額、広島大学病院ファミリーハウスに寄付される(朝日、9.12)

■【学生アパートの今昔事情】広島大東広島キャンパス周辺では、同大の移転に伴い昭和から平成の初めにかけて数多くの学生アパートが建設された。その後、学生用マンションの新築が増えアパートの空き室が問題となっていたが、現在は留学生の増加に伴い空き室が解消傾向にある(プレスネット、9.12)

■春の叙勲で、広島大名誉教授の安藤忠男さんが瑞宝中綬章を受章した。安藤さんは、同大に50年在籍し、生態系での物質循環の研究を行った(プレスネット、9.12)

■東京大の元教授(10日依願退職)が、広島大を含む3機関に旅費を二重請求するなどして科学研究費補助金や大学の研究費計1,000万円を不正に得ていた(中国、朝日、読売、毎日、9.14)

■14日、野球の広島六大学秋季リーグ第3週第1日が行われた。▽広工大3-2広島大(中国、9.15)

■15日、野球の広島六大学秋季リーグ第3週第2日が行われた。▽広工大3-0広島大(中国、9.16)

■【「河」に魅せられた人々(6)】毎日放送業務監査室長の大牟田聡さん(広島大卒)は、物心ついた頃から自宅に所狭しと本が積まれてあり、父から原民喜の本を読むといいとすすめられた(毎日、9.16)

■【専門家から】広島大ハラスメント相談室の横山美栄子教授が、親世代が子世代の夫婦に「結婚=子ども」という考えを押し付けがちであることを指摘し、結婚も妊娠もタイミングは人それぞれであるため、多様な生き方を尊重するべきだと話した(中国、9.17)

■太田光雄(おおた・みつお=広島大名誉教授)15日、死去。93歳(朝日、9.17)

■国際協力機構(JICA)の研修員として広島大大学院で学ぶアフガニスタン人男性のワヒドゥラー・フサインザダさんが、原爆資料館で講演した。難民として過ごした日々について話し、各国首脳へ被爆地への訪問を求めた(毎日、9.17)

■野村乳業(広島県府中町)は、主力の植物性乳酸菌飲料の機能性表示食品化に向け取り組み、2021年夏の消費者庁への届け出受理を目指す。同社飲料の主な成分である「プランタルムSN13T/35N株」は、広島大大学院の杉山政則共同研究講座教授が発見し、同大病院での臨床試験では、便通の改善効果が確認されている(日刊工業、9.18)

■【病院の実力 眼科治療】主な医療機関の2018年の治療実績が公表された。広島大病院は、硝子体手術が707件、白内障の水晶体再建手術が1,435件、緑内障手術が649件、日本眼科学会認定の常勤専門医(2019年4月現在)が15人だった(読売、9.18、9.22)

■21日、子どものいじめや不登校について考える講演会「学ぼう!!いじめが終わる方程式」が広島大東千田キャンパスで行われる。県内の主婦たちでつくるグループ「未来の子ども達プロジェクト広島」が企画した(中国、9.19)

■星野一郎(ほしの・いちろう=広島大大学院社会科学研究科教授、財務会計論)14日、死去。63歳(中国、9.19)

■ひろしまイノベーション推進機構の熊谷賢一社長(広島大附属福山高卒)は、20年近く大手金融機関や出向先を含めファンド業務に携わり、地方からグローバル企業を育てたいという思いから昨年、地元に戻ってきた(朝日、9.19)

■マネーフォワード広島支社の岡本義彦支社長(広島大教育学部卒)は、法人向けサービスの営業を担当しており、広島・岡山・山口3県の中小企業の人材不足解消や労働生産性を高める面で役立ちたいと話した(朝日、9.19)

■京都大チームは、体の動きをつかさどる小脳で炎症が起きると、うつ病のような症状が表れることをラットの実験で確かめたと発表した。広島大の橋本浩一教授(神経生理学)は「小脳の状態が精神疾患に影響することを示した意義のある成果だ。炎症の程度や、影響が及ぶ範囲などの詳しい解析が望まれる」とコメントした(読売、9.20)

■土砂災害の危険性や防災について学ぶセミナーが三次市の「甲奴健康づくりセンターゆげんき」で行われた。広島大大学院の海堀正博教授(砂防学)は広島土砂災害などの県内各地の写真を示し、豪雨による土砂災害は住民の想定外になる場合があると強調した(中国、9.21)

■【釣りのススメ】広島大大学院の海野徹也教授がアオリイカの生態と餌木について解説した(中国セレクト、9.21)

■21日、広島六大学秋季リーグ第1週2日目が行われ、広島国際学院大で3試合が行われた。▽広島大4-3広国院大(1勝1敗)(中国、9.22)

■マツダや広島大などでつくるひろしま自動車産学官連携推進会議は、バイオベンチャー「ユーグレナ」とともに、ミドリムシと使用済みの食用油を原料につくる次世代のバイオディーゼル燃料を用いて車を公道で走らせる実証実験を今年度中に広島県内で始める(朝日、9.22)

■21日、第58回中国合唱コンクールが福山市で始まった。大学職場一般・大学ユース部門で、広島大合唱団が銅賞を受賞した(朝日、9.22)

■広島大病院の村上祐美子眼科診療講師が、緑内障を中心に眼科治療の現状を解説した。緑内障など発症リスクは加齢とともに高まるとして、定期的な健診を呼びかけた(読売、9.22)

■22日、東広島市市民文化センターにおいて、日本語教育について「『こころ」があってこその『ことば』」と題した講演会が開催された。広島大大学院教育学研究科の松見法男副研究科が講師を務めた(毎日、9.23)

■21日、広島大本部跡地にある東千田公園で「千田わっしょい祭」を開催し、広島のまちづくりの尽力してきた飲食店経営の山根進さんが亡くなった。山根さんは1983年に広島大の旧正門脇で喫茶店を開業し、多くの学生と触れ合ってきた(中国、9.24)

■【異国でマナブ広島大発】広島大文学部4年の吉田航太さんは、英国・カーディフ大に留学した。日本とは異なり講義とセミナーが合わせて行われ、慣れない授業形式に苦労した(中国、9.24)

■24日、広島市立大は30日に理事会を開き、同大の広島平和研究所の広島大本部跡地への移転を正式決定することを明らかにした。広島大はすでに同大平和センターの移転を決めている(中国、9.25)

■10月2〜8日、広島大はに東千田キャンパスにおいて社会人を対象とした法学部夜間主コースの体験入学会を開催する。今月27日に説明会を行う(読売、9.25)

■【叙位叙勲】従四位▽広島大名誉教授、紀隆雄氏(8月28日死去)(中国、9.25)

■29日、三次市福祉保健センターにおいて、リウマチ療養相談会が開催される。広島大病院リウマチ・膠原病科の杉本智裕医師が相談を受ける(中国、9.25)

■30日、広島大病院臨床管理棟において、広島大病院肝臓病教室が開催される。薬剤師が「肝疾患と薬物療法」と題して講演する(中国、9.25)

■広島大教育ヴィジョン研究センターは、東広島市立図書館と連携し、地域の特色や課題を学ぶことができる小学生向けのデジタル教材「のん太の学び場」を作成し、今月公開した(中国、9.26)

■28日、第74回国民体育大会が開幕する。広島県からは監督、選手の計459人が参加する。<選手団名簿>◇柔道【女子】島谷真央(広島大)、◇弓道【成年男子】田中晋平(広島大教)、◇高校野球【軟式】帯同トレーナー▽高橋真、田代翼、沼野崇平(以上広島大大学院)(中国、9.26)

■【広島大学の若手研究者に聞く】広島大アクセシビリティセンターの坂本晶子助教は、情報量が増大なインターネットの利用のしやすさを切り口に研究を行っている(プレスネット、9.26)

■27日、広島県は昨年の西日本豪雨の被災者に心身の健康状態を尋ねたアンケート調査の結果を公表した。精神的な不調のリスクがあると判定された人は47.9%で、通常の生活調査より割合が高かった。結果を分析した広島大の中谷久恵教授(公衆衛生看護学)は「調査期間中にも大雨で避難情報が発令されたことがストレスになり、高い数値につながったのでは」と指摘した(中国、読売、9.28)

■布川弘(ぬのかわ・ひろし=広島大大学院総合科学研究科教授、日本近代都市社会史)27日、死去。61歳(中国、朝日、9.28)

■28日、広島六大学秋季リーグ第4週第1日が行われ、東広島運動公園で3試合が行われた▽広島大5-3近大工(中国、9.29)

■29日、広島六大学秋季リーグ第4週第2日が行われ、東広島運動公園で3試合が行われた▽広島大0-2近大工(中国、9.30)

■29日、広島市は、広島平和記念公園の緑地帯の一角から被爆前の道路や住宅の跡などが発掘された成果を有識者会議に報告した。有識者会議の座長を務める広島大名誉教授の三浦正幸さんは「一瞬で家が潰された悲惨な状況が目に浮かぶ」と話した(朝日、9.30)

■29日、平和記念公園の地下に眠る旧中島地区の被爆遺構についての広島市の有識者懇談会(座長・広島大名誉教授の三浦正幸さん)は、炭化した畳などが残る16平方メートルを展示候補地とする方針を決めた(毎日、9.30)

■18歳人口が減り続ける中、海外の大学と連携することにより経営力を高めようとする地方大学もある。広島大は、昨年4月、米・アリゾナ大と包括提携を結んだ。同大の渡辺聡上席副学長は、海外のトップ校とコラボレーションしていくことで高内外に魅力を発信していきたいと話した(山陰中央、9.30)


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