国際原子力機関の緊急時対応援助ネットワーク(RANET)に専門機関として登録

平成22年6月18日

国際原子力機関の緊急時対応援助ネットワーク(RANET)に専門機関として登録
 

広島大学が、国際原子力機関(IAEA)の緊急時対応援助ネットワーク(RANET:Response Assistance Network)の機関として登録されました。
 

本日18日(金)、我が国は、国際原子力機関において原子力事故又は放射線緊急事態発生時の国際的な支援の枠組みとして構築された「緊急時対応援助ネットワーク(RANET: Response Assistance Network)」に参加しました。

RANETは、原子力事故早期通報条約(1986年発効)および原子力事故援助条約(1987年発効)の実施を事実上支援するため、2005年に構築されたものです。
RANETに参加した各国は、医療支援や環境モニタリングをはじめとする12分野において支援を行う機関を登録することとされ、援助要請に基づき、支援分野において専門家の助言などの援助を行います。
 

広島大学は、12分野のうち、「医療支援」、「公衆の放射線防護」、「生物学的線量評価」の3分野において登録を行いました。今回の登録により、被ばく医療の経験や研究成果、および三次被ばく医療機関としての実績を生かし、安全・安心な国際社会を確立するためにさらなる貢献を目指します。

なお日本からは、本学の他に、独立行政法人日本原子力研究開発機構および独立行政法人放射線医学総合研究所が、支援を行う機関として登録されました。

 

(参考)
・RANETは、「原子力事故に対し、支援要請への迅速な対応を可能にし、原子力事故援助条約の実際の履行を支援するためのネットワーク」です。

・登録が可能な12の支援分野
  ①航空機による汚染調査
  ②放射線レベル・汚染調査
  ③環境試料の濃度測定
  ④線源捜索・回収
  ⑤事故評価と助言
  ⑥医療支援
  ⑦公衆の放射線防護
  ⑧生物学的線量評価
  ⑨体内被ばく線量評価
  ⑩バイオアッセイ
  ⑪組織病理学
  ⑫線量再構築

お問い合わせ先

広島大学
緊急被ばく医療推進センター
センター長 神谷研二(カミヤケンジ)
TEL:090-7372-9750


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