豚凍結精液を用いた人工授精法を開発

平成22年6月22日

国立大学法人広島大学
大分県農林水産研究指導センター

記 者 会 見 の ご 案 内
豚凍結精液を用いた人工授精法を開発
純血種の遺伝資源の保存が可能に

 

広島大学大学院生物圏科学研究科・島田昌之准教授と大分県農林水産研究指導センター
畜産研究部・豚・鳥チームとの共同研究チームは、既存技術と比べて飛躍的に高い繁殖成績が得られる「豚精子の凍結保存法とそれを用いた人工授精法」を開発しました。
 

我が国の養豚業は、自然交配が60%以上、残りを新鮮精液の人工授精が占めます。安定的で安全性(交配時の疫病予防)の高い生産のため、凍結精液を用いた人工授精の実用化が望まれてきました。また、精子の凍結保存は、遺伝資源の保存も半永久的に、かつ効率的に行うことができます。しかし、既存の技術では繁殖成績が著しく低く、実用化されていません。

今回開発した技術は、安価で簡便に高い安全性と繁殖成績が得られることから、我が国の養豚業に大きく貢献できると期待できます。現在、大分県では、3万本の凍結精液ストローを作製し、それを分散保管することで、口蹄疫などの伝染病の蔓延時にも、系統造成豚、純系種の系統を維持できる体制としています。また、今後、生産者へも配布する予定となっています。

本研究成果につきまして、下記のとおり、記者会見を開催しご説明いたします。
ご多忙とは存じますが、是非ご参加いただきたく、ご案内申し上げます。

なお本発表については、記者会見終了後に報道されますよう、お願い申し上げます。

日 時:平成22年6月24日(木) 14:00~15:00
場 所:キャンパス・イノベーションセンター 5階リエゾンコーナー509
  (東京都港区芝浦3-3-6)
出席者:広島大学大学院生物圏科学研究科・准教授 島田昌之、大分県農林水産研究指導センター畜産研究部・チームリーダー 手島久智、大分県農林水産研究指導センター畜産研究部・研究員 岡﨑哲司

会場へのアクセスマップ
本件に関するお問い合わせ先

広島大学大学院生物圏科学研究科
  准教授 島田昌之
  TEL/FAX: 082-424-7899 (研究室)
  E-Mail: mashimad@hiroshima-u.ac.jp

大分県農林水産研究指導センター 畜産研究部 豚・鶏チーム
  チームリーダー 手島久智
  TEL:0974-22-0673
  E-Mail :teshima-hisanori@pref.oita.lg.jp

【記者会見に関するお問い合わせ先】
広島大学社会連携・情報政策室
  広報グループ 和木光江
  TEL:082-424-6017
  E-mail:koho@office.hiroshima-u.ac.jp

大分県農林水産研究指導センター 畜産研究部 豚・鶏チーム
  チームリーダー 手島久智
  TEL:0974-22-0673
  E-mail:teshima-hisanori@pref.oita.lg.jp


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