第39回広島大学講演会・JST研究成果報告会開催のお知らせ

平成22年8月27日

第39回広島大学講演会・JST研究成果報告会開催のお知らせ
『再生医療:ベンチサイドからベッドサイドへ』

 

広島大学および独立行政法人科学技術振興機構JSTイノベーションプラザ広島の主催で、講演会・研究成果報告会を下記のとおり開催しますのでお知らせいたします。

日 時:平成22年9月3日(金)17:00~20:00
場 所:広島大学歯学部 B棟1階 第6講義室 (広島市南区霞1-2-3)

プログラム
17:00~ 開会挨拶
17:05~ 「間葉系幹細胞(MSC)の安全性判定法とそれを用いた細胞治療法の事業化」 広島大学大学院医歯薬学総合研究科 教授 加藤幸夫
17:35~ 「スキャフォールドフリー滑膜間葉系幹細胞由来三次元人工組織による軟骨再生」 大阪保健医療大学保健医療学部 教授 中村憲正
17:55~  休憩
18:00~  「滑膜間葉系幹細胞の視点から膝関節疾患の病態と再生を考える」 東京医科歯科大学大学院軟骨再生学 准教授 関矢一郎
18:00~  パネルディスカッション   「間葉系幹細胞による再生医療:最近の進歩と課題」
広島大学大学院医歯薬学総合研究科 准教授 河口浩之、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 准教授 西村正宏、帝京大学医学部整形外科学講座 准教授 渡部欣忍、(株)ツーセル代表取締役社長 辻 紘一郎、DSファーマバイオメディカル(株)学術企画Gマネージャー補佐 上田忠桂
 

講演会・研究成果報告会の概要

~再生医療を現実的な医療にできる技術を開発・発売~
 無血清培養地STKシリーズ

再生医療、特に幹細胞治療は難病や患者数の多い病気(歯周病、関節症など)に対する新しい治療法として期待されています。
しかし再生医療は、幹細胞の体外増幅の過程で成分不明の血清を用いるため、細胞の品質のバラツキ、長期間培養の必用性、血清中の狂牛病プリオンやウイルス感染のリスクがあり、あまりにも多くの人手とコストがかかります。

広島大学大学院医歯薬学総合研究科 加藤幸夫教授を中心とするグループは、産学官連携による研究プロジェクトを推進し、再生医療で有用な間葉系幹細胞(MSC)のための無血清培養地(STKシリーズ)を開発しました。
STK1(分離用)とSTK2(増幅用)はすでに発売し、多くの施設で使用されていますが、9月1日、新たにSTK3(骨分化誘導用)を開発し、DSファーマバイオメディカル社より発売します。
これにより、細胞の分離、増幅、分化まで一連の過程を全て無血清でしかも短期間で行えるようになり、再生医療がより現実的な医療となることが期待できます。

今回の講演会・研究成果報告会では、上記研究成果の報告をはじめ、再生医療の最前線で活躍する研究者の取り組み紹介や議論(パネルディスカッション)が行われます。

 

講演会・研究成果報告会についてのお問い合わせ先

○広島大学産学・連携センター広島分室 白方
  電話:082-257-5757 FAX:082-257-1567
  E-mail:sirakata@hiroshima-u.ac.jp

○独立行政法人科学技術振興機構JSTイノベーションプラザ広島
  電話:082-493-8235 FAX:082-493-8236
  E-mail:info@hiroshima.jst-plaza.jp
(@は半角に置き換えてください)


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