超伝導のメカニズム解明に大きな手がかり

平成22年11月8日

国立大学法人広島大学
独立行政法人産業技術総合研究所

記 者 会 見 の ご 案 内
超伝導のメカニズム解明に大きな手がかり
~ルテニウム酸化物の電子の運動状態を選択的に可視化することに成功!電子対を形成する「のり」の起源を初めて解明~

 

国立大学法人 広島大学【学長 浅原利正】放射光科学センター【センター長 谷口雅樹】の岩澤英明特任助教、島田賢也教授、独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口有】エレクトロニクス研究部門【研究部門長 金丸正剛】機能性酸化物グループの相浦義弘主任研究員を中心とする共同研究グループは、放射光の直線偏光特性を活用するため、放射光の光軸のまわりに高分解能光電子分光装置を回転させることができる新装置を開発し、ルテニウム酸化物超伝導体において、電子対を形成する「のり」の起源を世界で初めて解明しました。

今回、新装置を用いて、水平・垂直偏光を切り替えることで、ルテニウム酸化物の複数の電子集団の運動状態を選択的に可視化することに成功し、従来の角度分解光電子分光では困難であった「それぞれの電子集団の運動の様子や電子対を形成する力の成分や強さ」を分析することが可能になりました。

本研究成果は、11月19日、米国の科学雑誌フィジカル・レビュー・レターズ『Physical Review Letters』に掲載予定です(オンライン版は11月17日(日本時間)に公開予定)。

本研究課題は、放射光科学研究センターの共同研究委員会により採択された研究課題のもと実験が行われました。また本研究は日本学術振興会の科学研究費補助金の助成を受けて実施されました。

つきましては、この研究成果について、下記のとおり記者会見を開催し、ご説明いたします。ご多忙とは存じますが、是非、ご出席いただきたくご案内申し上げます。

なお、本件の報道解禁については、新聞は11月17日(水)朝刊、テレビ、ラジオ、インターネットは17日(水)午前0時以降にお願いします。

日 時:平成22年11月15日(月)13:30~14:00
場 所:キャンパス・イノベーションセンター
  5階リエゾンコーナー 501  (東京都港区芝浦3-3-6)
出席者:岩澤英明 (広島大学放射光科学研究センター 特任助教)、島田賢也 (広島大学放射光科学研究センター 教授)、相浦義弘 (独立行政法人 産業技術総合研究所 主任研究員)

会場へのアクセスマップ
本件に関するお問い合わせ先

■研究内容に関するお問い合わせ
  広島大学放射光科学研究センター
  特任助教 岩澤英明(いわさわ ひであき)
  TEL:082-424-6293 FAX:082-424-6294
  E-mail: h-iwasawa@hiroshima-u.ac.jp
  独立行政法人 産業技術総合研究所
  主任研究員 相浦義弘(あいうら よしひろ)
  TEL:029-861-5129 FAX:029-861-5387
  E-mail: y.aiura@aist.go.jp

■報道に関するお問い合わせ先
  広島大学社会連携・情報政策室広報グループ 和木光江
  TEL 082-424-6017 E-mail: koho@office.hiroshima-u.ac.jp
  独立行政法人 産業技術総合研究所 広報部 報道室 土屋慈弘
  TEL 029-862-6216 E-mail: presec@m.aist.go.jp

(※@は半角に置き換え送信してください。)


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