マツダと広島大学が包括的連携に関する協定を締結しました

2011年2月9日

マツダ株式会社
国立大学法人広島大学

マツダと広島大学が包括的連携に関する協定を締結
 

マツダ株式会社(以下、マツダ)と国立大学法人広島大学(以下、広島大学)は、組織的な連携活動をより広い範囲・領域で進めていくために、包括的な連携を行うことで合意し、本日覚書を締結しました。

マツダと広島大学は、1980年代より数多くの共同研究を行っており、2005年4月には、マツダの「技術研究所」と広島大学の「大学院工学研究科」が自動車の先進技術の研究協力を包括的に行う契約を結んでいます。共同研究は、毎年20件程度行われており、工学以外の領域にも広がっています。

今回の包括的連携協定は、両者間でさらに踏み込んだ連携活動を実施していくことを目的としており、これまでの技術分野にとどまらず、開発・生産や企画・経営・マーケティングなどの社会科学分野、人材交流・育成などにも範囲を広げて行く予定です。なお、個々の具体的な連携活動については、4月より順次開始します。

今後取り組む予定の主な連携活動は、以下の通りです。

* 新素材、次世代エネルギー、人間医工学などの先進技術分野
* 自動車の開発、生産分野
* 商品企画・経営・マーケティングなどの社会科学分野
* 人材交流・人材育成の推進を含む相互支援

マツダの山内孝代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)は、「広島大学とは長年に渡り共同研究を行ってきました。燃焼技術の共同研究の成果は、今年導入予定のマツダの新世代技術『SKYACTIV』の開発にもつながっています。今後は、広島大学の広い知見を活用した事業課題に対する解決アプローチや複数分野に横断した複合的な視点からのブレイクスルーを期待しています。また、研究によって得られた成果を活用することで、今後も広く社会に貢献していくことを目指します」と述べました。

広島大学の浅原利正学長は、「世界市場で活躍され地域においても大きな産業集積を擁するマツダと包括的連携ができることは、グローバル人材の育成や社会貢献を目指している広島大学にとって、極めて大きな意義があるものと期待しています。いままで進めてきた共同研究を、総合大学としてさらに発展させていくとともに、本年4月には、本学の霞キャンパスに広島県のオール産学官体制のもとで「人間医工学を応用した自動車研究プロジェクト」を推進する共同研究施設がオープンする予定であり、この協定を機会にマツダとの連携を一層強化し、社会貢献を進めて参ります」と述べました。

今後連携活動を推進する組織として、マツダと広島大学のメンバーから成る「連携協力推進委員会」を3月末に設置し、年2回、連携内容の情報交換や具体的な施策立案の実施、活動の進捗管理や評価、産学間の人材交流の推進などを行っていきます。

お問い合わせ先

マツダ株式会社 広報本部 グローバル広報企画部
岩見・町野・久保田 (TEL 082-282-5253)         

国立大学法人広島大学 社会連携・情報政策室
藤岡 (TEL 082-424-7112)


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