人に優しい社会をリードする「アクセシビリティリーダー」第5期生 1級AL・2級AL誕生

平成23年3月8日

人に優しい社会をリードする「アクセシビリティリーダー」第5期生 1級AL・2級AL誕生
2011年3月10日、広島大学認定者に学長より認定証授与

 

広島大学は、人に優しい社会をリードする人材の育成事業「アクセシビリティリーダー(AL)育成プログラム」を2006(平成18)年度より実施し、資格 認定を行っています。本年度から、広島大学で実施してきたAL育成プログラムをオープン化し、広島大学の学生に加えて教職員や、他大学の構成員も、AL資 格取得が可能となりました。
本年度は第5期生に対して、2010年12月11日に認定試験を実施し、学内外の教職員合計104名を認定いたしました。つきましては、本学の第5期AL生75名(1級AL23名、2級AL本学学生30名・教職員22名)を対象に、下記のとおり認定証授与式を開催いたします。

日時:平成23年3月10日(木)13:30~14:00
場所:広島大学東広島キャンパス 法人本部 4F会議室
式次第
 一、開 会
 一、学事報告 :佐野 眞理子 アクセシビリティセンター長(総合科学研究科・教授)
 一、認定証授与:浅原 利正 学長
 一、学長式辞
 一、祝 辞 :上 真一 副学長・理事(教育担当)、
 一、答 辞 :アクセシビリティリーダー代表
 一、閉 会
 一、写真撮影

アクセシビリティリーダーとは

少子高齢化や国際化、高度情報化が顕著になり多様化が進む現代社会において、「個々の多様性をつつみこむ社会」の創生が求められています。「アクセシビリティリーダー」は、多様なニーズの特性を良く理解し、障害の有無や身体特性、年齢や言語・文化の違いに関わらず、情報やサービス、製品や環境の「利便性を誰もが享受できる豊かな社会」を創出する人材です。本学では、総合大学として、様々な分野に人材を輩出しておりますが、それぞれの分野の専門的素養に加えて、社会的ニーズでもある「アクセシビリティ」=「利用可能性」「使いやすさ」に関する素養を兼ね備えた人材の育成を行うことにより、人に優しい修学・就労・社会環境を創造することを目指しています。大学卒業後は、企業や行政、教育機関等における、製品開発、サービス提供、就労環境の整備、CSR活動など様々な場面において、アクセシビリティをリードし、コーディネートが行える人材としての活躍が期待されます。

広島大学とアクセシビリティリーダー育成プログラムの展開

アクセシビリティリーダー育成プログラムは、広島大学と日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都品川区)が2004年10月に開始した、情報社会を担う人材育成推進のための協力関係の取り組みの中で、2006年に本学が日本の大学で初めて完成したものです。
広島大学は、全学的な取組みとして、「誰もが利用しやすいように」予めデザインするという「ユニバーサルデザイン」の概念を、「高等教育」へ適用拡張し、「高等教育のユニバーサルデザイン化」を先駆的に推進・実践してきました。この取り組みの一環として、アクセシビリティリーダー育成プログラムがあります。
平成21年6月には、産学官連携による「アクセシビリティリーダー育成協議会」(AL協議会)が設立され、来年度から本格始動する新プログラムのオープン化に向けての準備を進めています。
>アクセシビリティリーダー育成協議会会員(2011年3月現在)
【広島大学・関西学院大学・広島文教女子大学・富山大学・札幌学院大学・日本マイクロソフト株式会社・富士通株式会社・日本アイ・ビー・エム株式会社・株式会社イフ・日本学生支援機構】

アクセシビリティリーダー育成プログラムの概要

プログラム内容

この育成プログラムは、アクセシビリティ教育課程(授業・オンライン講座)・認定試験・アクセシビリティリーダーキャンプ(研修合宿)・インターンシップ(地域・学内・企業)からなる、体系だったプログラムです。アクセシビリティ教育課程では、「基礎概念」「障害の特性」「支援技術活用」「環境整備」の内容を「STEP1:意識」「STEP2:知識」「STEP3:経験」「STEP4:技術」「STEP5:創造」の5つのステップを経て、段階的かつ体系的に習得します。

平成22年度~新カリキュラムがスタート

来年度からは、本学の教職員・AL協議会会員大学の学生・院生・教職員など、より多くの方が、意欲に応じてステップアップが可能となるよう、AL協議会が主導するアクセシビリティリーダー育成プログラムがスタートしました。
■2010年12月11日:AL認定試験実施(1級AL認定試験会場:広島大学、2級AL認定試験会場:広島大学、札幌学院大学、関西学院大学)
■1級AL認定者 23名 広島大学 学生23名
■2級AL認定者 81名 広島大学 学生30名・教職員22名、札幌学院大学 学生21名・職員1名、関西学院大学 学生7名

平成22年度~新カリキュラム(広島大学での実施モデル)

1. 「意識」と「知識」を磨く【アクセシビリティ教育課程1】
「オンライン・アクセシビリティ講座(導入編・基礎編)」は、オンライン上で受講できます。

2. 「経験」と「技術」を磨く【アクセシビリティ教育課程2】
「障害者支援ボランティア概論」「障害学生支援ボランティア実習B」「障害者支援ボランティア実習A」「環境情報アクセシビリティ研究」の4科目で構成され、アクセシビリティの推進に必要となる知識・経験・技術を習得することができます。

3. 「知識」と「創造性」を確認する【AL資格認定試験】
教育課程1を修了すると2級AL認定試験、教育課程1・2の全てを修了すると1級AL認定試験を受験する事ができます。認定試験に合格すると「2級AL」、「1級AL」資格認定がされます。

4. 資格取得者の実践研修・社会貢献の場【ALインターンシップ】
AL資格取得者は、アクセシビリティリーダーインターンとして、学内(主に障害学生等の学生修学支援)、地域(学習補助・余暇活動支援等)で活躍できます。

5. 資格取得者を対象とした研修合宿【ALキャンプ(ALC)】
AL資格を取得すると、AL協議会が主催する研修合宿に参加するチャンスがあります。
キャンプでは、研修や企業訪問をとおして、社会のアクセシビリティニーズと最新のテクノロジーの動向を学ぶことができます。

平成22年度~新カリキュラム(広島大学での実施モデル)
お問い合わせ

広島大学 アクセシビリティセンター
電話&FAX  082-424-6324
メール achu@hiroshima-u.ac.jp
ホームページ http://www.achu.hiroshima-u.ac.jp/
(@は半角@に置き換えた上、送信してください。)


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