広島県内での大気中の放射性物質の検出について

資料提供 平成23年4月5日

担 当
 広島大学 財務・総務室総務グループ(山根)
 広島県  危機管理監,健康福祉局
    ○保健環境センター(082-255-7142 布施,松尾)
本件連絡先;広島大学大学院工学研究院
    静間 清 Tel. 082 –424 - 7614

広島県内での大気中の放射性物質の検出について
 

広島大学の東広島キャンバスにおいて放射性物質を測定したところ,微量のヨウ素131及びセシウム137が検出されましたので,情報提供します。
なお,検出された量は,健康影響を無視できる程度に小さい数値でしたので,報道に当たっては,県民にいたずらに不安を与えないようご留意ください。

1 東広島市鏡山(広島大学東広島キャンパス内)における大気中の測定結果(注)

1)ヨウ素131(半減期:8日)
        3月20日~29日 検出せず
          3月30日 1.0 mBq/m3(ミリベクレル/立方メートル)
          3月31日 1.3 mBq/m3
          4月1日~4月2日 減少
          4月3日   1.0 mBq/m3
          4月4日   3.1 mBq/m3

    2)セシウム137(半減期:30年)
  4月4日   0.23 mBq/m3

(注) ハイボリウムサンプラーという採取装置を用いて大気中に漂う塵やほこりを強制的に採取し,測定している。

2 健康影響評価

これらの数値を,健康影響を評価する数値に換算すると,3月30日以降の合計値でも0.0000050mSv(ミリシーベルト)となり,ヒトが通常被ばくする量の1年間の合計値である1mSvと比較して十分に小さい値になります。

(参考) 広島県での測定結果(文部科学省から公表されているもの)

1 モニタリングポスト 0.000046~0.000059 mSv/h(ミリシーベルト毎時)

(過去5年間の最小値~最大値:0.000035~0.000069 mSv/h)

2 定時降下物 ヨウ素131:不検出,セシウム137不検出

文部科学省の指示により全国統一の測定方法で,自然に落下してくる塵やほこりを24時間(前日の午前9時から当日午前9時まで),降水採取装置(70A-H型,50000mm2)を用いて採取し,測定している。
  このため,今回の広島大学と,県の定点モニタリングは同じ方法で測定しているわけではないが,自然界中の放射線量を測定するという点では,両方とも適切な方法である。


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